ソフィアレディスクリニック

【妊活の第一歩】不妊症のセルフチェック方法と受診のタイミング

公開日:2024.07.29
更新日:2026.01.29

赤ちゃんが欲しいのに授からないつらさを感じている方も多いのではないでしょうか。妊娠できるか不安な方は、簡単にできるセルフチェックをしてみるのがおすすめです。本記事では、不妊症の原因や診断方法、治療法、最新の研究をわかりやすく解説します。記事を読めば、不妊症に対する理解を深め、適切な対策に向けたヒントが得られるはずです。

神奈川県相模原市、淵野辺駅から徒歩2分のソフィアレディスクリニックは、不妊の悩みに強みを持つ婦人科クリニックです。生理不順やPMSなどの女性特有のお悩みはもちろん、男性不妊の検査・治療にも対応し、ご夫婦のお悩みを専門医が丁寧にサポートします。

また、当院は橋本駅の長谷川レディースクリニックと密に連携し、婦人科・不妊治療を提供しています。2つの施設間で検査結果や治療方針を共有することで、よりスムーズな治療体制を整えています。体外受精をご検討の方にも、きめ細かな診療と迅速な対応をご提供していますので、お悩みの方は当院へご相談ください。

不妊症のセルフチェック方法

不妊症のセルフチェックは「原因の特定」や「治療」につながるものではありません。自身の体のリズムを把握し、不妊治療が必要かどうかを判断する材料の一つとして捉えてください。自宅で簡単にできる不妊症のセルフチェックツールを3つご紹介します。

  • 基礎体温計
  • 排卵日予測検査薬
  • 月経周期記録アプリ

基礎体温計

毎朝決まった時間に、基礎体温計を使って舌の下で体温を測り、記録します。毎日続けることで、排卵の有無や月経周期の安定性を把握することが可能です。低温期と高温期の二層に分かれているのが理想的なグラフです。基礎体温表は、ホルモンバランスの乱れや排卵障害のサインを見つける手がかりとなります。

排卵日予測検査薬

市販されている排卵日予測検査薬を使用することで、排卵のタイミングを予測可能です。尿中のホルモン濃度を測ることで、排卵の24~36時間前に陽性反応が出ます。排卵日予測検査薬は、排卵のタイミングを予測するのに役立ちますが、正確な排卵日を特定できるわけではありません。

月経周期記録アプリ

月経周期記録アプリを利用すると、月経周期や基礎体温、排卵日などを簡単に記録・管理できます。アプリによっては、妊娠しやすい時期を予測してくれる機能も付いています。月経周期記録アプリは、体のリズムを把握するのに便利です。アプリの情報だけで自己判断せず、医療機関を受診する際には、記録を持参して医師に相談しましょう。

不妊症のセルフチェックから受診までの流れ

不妊症セルフチェックの結果の見方から受診までの流れを紹介します。

  • 不妊症のセルフチェック結果の見方
  • 不妊症のセルフチェック結果にもとづく医療機関の選び方

不妊症のセルフチェック結果の見方

セルフチェックの結果は、あくまでも目安です。結果が気になる場合や不安な場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。セルフチェックで次のような結果が出た場合は、ホルモンバランスや排卵のトラブルが隠れている可能性があります。

  • 基礎体温が安定しない
  • 排卵日予測検査薬で陽性反応が出ない
  • 月経周期が不規則

高温期と低温期がはっきり分かれず、排卵が確認できない場合、ホルモンバランスの乱れや排卵障害の可能性があります。ホルモンバランスの乱れは、ストレスや生活習慣の乱れ、甲状腺機能異常などが原因で起こる可能性が高いです。排卵障害は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や高プロラクチン血症、早発卵巣不全などが原因で起こります。

排卵日予測検査薬で陽性反応が出ない場合、排卵を促すホルモンが分泌されていない、または弱い可能性があります。排卵誘発剤などの治療が必要となる可能性が高まります。排卵誘発剤には、飲み薬のクロミフェンや注射薬のhMG製剤などがあります。

月経周期が不規則な場合、ホルモン異常や子宮の病気などが隠れている可能性が高いです。月経周期が短い場合(24日以内)は、黄体ホルモンの分泌不足や早期排卵などが考えられます。月経周期が長い場合(39日以上)は、排卵障害や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などが考えられます。

不妊症のセルフチェック結果にもとづく医療機関の選び方

不妊症の検査や治療が行われるのは、産婦人科の中でも「不妊治療専門外来」や「不妊症専門クリニック」です。セルフチェックの結果、医療機関の受診が必要だと感じた場合は、専門機関に相談することをおすすめします。

不妊治療専門外来や不妊症専門クリニックでは、患者さんの状況に合わせて、適切な検査や治療を行っています。ホルモン検査や超音波検査・子宮卵管造影検査・精液検査などにより、不妊の原因を調べます。不妊治療に関する相談やカウンセリングもあるので、一人で悩まずに気軽に相談してみましょう。

当院は、不妊治療に強みを持つクリニックです。不妊治療を検討している状況でも、専門医が相談に乗りますのでお気軽に相談にいらしてください。

不妊症とは?知っておきたい基礎知識

「妊娠を希望する夫婦が避妊をせずに1年間、規則的な性交渉を行っても妊娠しない場合」は「不妊症」と定義されます。夫婦で妊活を頑張っているのに授からないという悩みを抱えているカップルは少なくありません。厚生労働省の調査によると、現在5組に1組のカップルが不妊に悩んでいると言われています。

不妊症について、以下のとおり解説します。

  • 不妊症の原因
  • 不妊症の診断方法
  • 不妊治療の費用
  • 不妊治療の成功率
  • 不妊治療によるリスク

不妊症の原因

不妊症の原因は、女性と男性の両方に考えられ、大きく3つに分類されます。

  • 女性側の原因
  • 男性側の原因
  • 原因不明

女性側の原因で最も多いのは、排卵に関するトラブルです。卵巣から卵子がきちんと排出されない、あるいは排卵が不規則になることで、妊娠が難しくなる場合があります。子宮筋腫や子宮内膜症などで卵管が詰まっている、卵子の通り道に問題がある場合、着床しにくいと考えられます。

男性側の原因に多いのは、精子の数や運動量、形に問題がある場合です。精管閉塞などによって精子の通り道に問題がある場合、ホルモンバランスの乱れや生活習慣、ストレスなども原因と考えられます。

原因不明の不妊症も存在しており、検査を行っても原因が特定できない場合があります。原因不明の不妊症に対しても、さまざまな治療法を開発中です。

不妊症の原因について、以下の記事で詳しく説明していますのでぜひご覧ください。
>>不妊症の原因とは?女性・男性別の主な要因と診断方法、改善のポイント

不妊症の診断方法

不妊症の診断は、医師による問診と診察から始まります。月経周期や過去の病歴、生活習慣などを確認します。その後、女性側と男性側それぞれに必要な検査を行う流れです。

【女性側の検査例】

  • 基礎体温測定:毎朝決まった時間に体温を測り、排卵の有無やタイミングを把握する
  • ホルモン検査:血液検査でホルモンの値を調べ、卵巣の働きや卵子の育ち具合をチェックする
  • 子宮卵管造影検査:子宮の中に造影剤を注入しレントゲン撮影を行い、子宮内腔や卵管の通過性を確認する
  • 超音波検査:超音波を使い、子宮や卵巣の状態を観察する

【男性側の検査例】

  • 精液検査:採取した精液を顕微鏡で観察し、精子の数や運動率・形態などを調べる
  • ホルモン検査:血液検査でホルモンの値を調べ、精巣の働きなどを評価する

検査結果にもとづいて、不妊症の原因を特定し、適切な治療法を検討していく流れです。

不妊症について網羅的に知りたい方はぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
>>不妊症とは?原因・症状・検査・治療法まで妊娠のために知っておきたい基礎知識を解説

不妊治療の費用

不妊治療の費用は、治療法や医療機関によって大きく異なり、治療内容や使用する薬剤によっても変動します。「タイミング法<人工授精<体外受精」の順に費用が高くなる傾向です。治療法ごとの費用は以下のとおりです。

  • タイミング法(1か月あたり):数千円~1万円(基礎体温計や排卵検査薬の費用を含む場合がある)
  • 人工授精(1か月あたり):1~2万円(医療機関や回数によって異なる)
  • 体外受精(1回あたり):10~25万円(薬剤の種類や回数によって異なる)

2022年4月からは、不妊治療が保険適用となりました。費用の自己負担が軽減されていますが、それでも高額な費用がかかる場合があるため、治療前に費用のことも確認しておきましょう。

保険適用後の不妊治療にかかる費用を詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。
>>不妊治療の費用はいくら?治療内容別の費用と使える助成制度を詳しく紹介
>>不妊治療の保険適用を徹底解説!対象範囲・回数制限・メリット/デメリットまで

不妊治療の成功率

不妊治療の成功率は、年齢や原因、治療法、医療機関などによって異なり、一概には言えません。一般的に年齢が若いほど、妊娠率は高くなる傾向があります。年齢ごとの体外受精の妊娠率の目安は以下のとおりです。(不妊治療の実態に関する調査研究)

  • 30歳未満:40~50%
  • 35歳未満:30~40%
  • 40歳未満:20~30%
  • 40歳以上:10~20%

妊娠は、卵子の老化や精子の状態、子宮内膜の状態、ホルモンバランスなど、さまざまな要因が複雑に関係しています。

不妊治療の成功率について知りたい方は以下の記事をぜひご覧ください。
>>不妊治療の成功率はどのくらい?治療法別の妊娠確率と押さえておくべきポイント

不妊治療によるリスク

不妊治療は、体への負担やリスクを伴う場合があります。体外受精では、ホルモン剤の使用による副作用や、卵巣過剰刺激症候群などのリスクもあるので、把握しておきましょう。ホルモン剤の使用による副作用は以下のとおりです。

  • 頭痛
  • 吐き気
  • だるさ
  • 乳房の張り
  • 体重増加
  • 精神的な不安定

ホルモン剤は、卵巣を刺激して卵子を育てるために使用されます。副作用は、個人差が大きく、症状もさまざまです。卵巣過剰刺激症候群は、ホルモン剤の使用によって卵巣が過剰に刺激されることで起こります。

卵巣が腫れて腹痛や吐き気などの症状が出たり、重症化すると、呼吸困難や腎機能障害などを引き起こしたりする場合もあります。体外受精では、採卵時に針を刺すため、出血や感染症のリスクがあることも認識しておきましょう。

不妊専門クリニックの受診目安・選ぶポイント

医療機関の受診に関して、以下の3点を解説します。

  • 受診のタイミング
  • 受診すべき症状
  • 不妊専門クリニックの選び方

受診のタイミング

一般的には、避妊をせずに定期的な夫婦生活を1年間続けても妊娠しない場合に医療機関を受診することが推奨されています。ただし、35歳以上の女性の場合は、6か月程度で相談することが望ましいとされています。年齢とともに妊娠しにくくなる傾向があるため、早期の対応が重要です。

受診すべき症状

年齢に関係なく、以下の症状がある場合は早めの受診をおすすめします。

  • 生理周期が不規則で25日未満や39日以上の場合
  • 生理が3か月以上来ない場合
  • 激しい生理痛がある場合

男性については、以下の場合は早期の相談が必要です。

  • 精液の色や量に明らかな変化がある場合
  • 射精時に痛みがある場合
  • 睾丸に異常を感じる場合

これらの症状は治療可能なケースが多いため、恥ずかしがらずに専門医に相談することが、妊娠への近道となります。

不妊専門クリニックの選び方

不妊専門クリニックを選ぶ際は、いくつかのポイントを考慮することが大切です。医師の専門性と経験を確認しましょう。日本生殖医学会の生殖医療専門医の資格を持つ医師がいるクリニックは、専門的な知識と技術を持っていると判断できます。クリニックの実績として、体外受精の成功率や症例数なども参考になります。

アクセスの良さも重要な要素です。不妊治療は長期間にわたることが多く、定期的な通院が必要になるため、自宅や職場から通いやすい立地にあることが望ましいです。クリニックの雰囲気やスタッフの対応も大切です。不妊治療は精神的な負担も大きいため、相談しやすい環境が整っているかどうかも確認してください。

初回の診察で医師やスタッフとの相性を確かめ、長期的に信頼できるクリニックを選ぶことが、治療成功への第一歩となります。

不妊症の治療法

不妊症の治療法3つのメリット・デメリットについて解説します。

  • タイミング法
  • 人工授精
  • 体外受精

タイミング法

タイミング法は、自然妊娠に最も近い治療法です。排卵の時期に合わせて性交渉することで、妊娠の確率を高めます。基礎体温や市販の排卵検査薬を使って、最も妊娠しやすいタイミングを把握します。スマホアプリで基礎体温を記録や管理できるので手軽です。

  • メリット①:体の負担が少ない
  • メリット②:費用が比較的安い
  • メリット③:治療を始めるハードルが低い
  • デメリット①:成功率は他の治療法と比べて低い
  • デメリット②:効果が出るまでに時間がかかる場合がある

タイミング法について網羅的に知りたい方は以下の記事をぜひご覧ください。
>>不妊治療の第一歩|タイミング法の基本から流れ、費用、成功率まで詳しく解説

人工授精

人工授精は、採取した精液を洗浄して濃縮するなどの処理を行い、運動能力を高めた精子をカテーテルで直接子宮内に注入する方法です。タイミングを合わせるだけでなく、精子を子宮内に直接届けることで、妊娠の可能性を高めます。

  • メリット①:タイミング法よりも妊娠率が高い
  • メリット②:体外受精と比べて費用が安い
  • メリット③:体の負担が少ない
  • デメリット①:体外受精と比べて成功率は低い
  • デメリット②:人工授精だけで複数回妊娠するのは難しい場合がある

人工授精について網羅的に知りたい方は以下の記事をぜひご覧ください。
>>人工授精とは?方法・成功率・費用を詳しく解説

体外受精

体外受精は、卵巣から卵子を採取し、体外で精子と受精させてから受精卵を子宮内に戻す方法です。体外で受精させることで、卵管の通過や子宮内膜への着床といったプロセスを補助できます。顕微授精((ICSI))は、運動能力の低い精子や数が極端に少ない精子でも、顕微鏡下で1つの精子を卵子に直接注入して受精を促せる方法です。

  • メリット①:妊娠率が最も高い
  • メリット②:他の治療法で妊娠できなかった場合でも妊娠の可能性がある
  • デメリット①:費用が高い
  • デメリット②:体への負担が大きい
  • デメリット③:精神的なストレスがかかりやすい

体外受精について網羅的に知りたい方は以下の記事をぜひご覧ください。
>>体外受精の基本がわかる!治療の流れ・対象者・成功率・リスクまで徹底解説

不妊症でよくある質問

不妊症でよくある質問は、以下のとおりです。

  • 不妊症は遺伝する?
  • 月経があれば排卵しているということ?
  • 年齢が高くても自然妊娠できる?

不妊症は遺伝する?

直接的に不妊症そのものが遺伝するわけではありませんが、体質的な要因が関係することはあります。母親が子宮内膜症だった場合、娘も同じ疾患になりやすい傾向があるなど、一部の疾患では家族歴が影響することがあります。しかし、遺伝的要因があっても治療可能なケースが多いため、過度に心配する必要はありません。

月経があれば排卵しているということ?

必ずしもそうとは限りません。月経があっても排卵していない「無排卵月経」という状態があります。基礎体温を測定して高温期と低温期の二相性が確認できれば排卵していると判断できますが、基礎体温がほぼ一定の場合は排卵していない可能性があります。

年齢が高くても自然妊娠できる?

可能です。ただし、年齢とともに妊娠率は低下し、流産率は上昇する傾向にあります。40代での自然妊娠例も多数報告されているため、年齢を理由に諦める必要はありませんが、早めの対策を心がけることが大切です。

年齢を重ねてからの妊娠・出産には、リスクだけでなく、心構えや準備など知っておきたい情報もあります。高齢出産について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
>>高齢出産を考える方へ|35歳以上の妊娠・出産で知っておきたいこと

まとめ

不妊症は決して特別なものではありません。原因を突き止め、適切な治療を受けることで、妊娠の可能性は広がります。

  • 不妊症の定義を理解し、自分に合った治療法を選択することが大切
  • セルフチェックツールを活用し、早期発見、早期治療につなげる
  • 最新の治療法や研究成果に注目し、新たな可能性を探る
  • 信頼できる情報源やコミュニティを活用し、一人で抱え込まない

不妊に悩むカップルにとって、希望の光となる情報や支援は確実に増えています。諦めずに、前向きに取り組んでいきましょう。

参考文献

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