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生理不順

卵巣機能異常の主な症状として生理不順や無月経があります。無月経は一度も生理が来ない原発性無月経とある期間正常にあった生理が無くなる続発性無月経に分けられます。

症例の大部分は続発性であり

  • ある時期より生理が来ない(無月経)
  • 不規則な不正出血のような生理がみられる(無排卵性月経)
  • 生理のサイクルが不定であり、長引いたり、1~2ヶ月飛んでしまうことがある

 このような症状がみられる場合には続発性無月経と言われます。

妊娠中・産後授乳中は生理的な無月経ですが、その時期以外に見られる場合は病的な無月経であり、これまであった生理が3カ月以上停止した場合を言います。

このような生理不順は、卵巣の働きが十分でなく排卵がなかったり、散発的にある場合などにみられることがあります。どこに原因があるかを確認するためには、採血によるホルモン検査や、超音波での卵巣子宮の観察が必要となる場合があります。中学生などではまだ排卵機能が確立していないために、そのまま経過を観察してよいこともありますが、18歳以上では将来の妊娠機能を担保するためにも、積極的な検査と治療を必要とします。18歳以上になっても一度も生理の無い場合を原発性無月経と言いますが、この場合には重篤な染色体異常を含む原因が隠れている場合があり、詳細な検査やMRIなどの子宮卵巣の画像診断が必要となる場合があります。15歳~18歳の間で初経を見た場合には遅発思春期といい、やはり身長などの全身診察を含めて検査を受けたほうが良いでしょう。

いずれのケースでも、必ず専門の生殖内分泌専門医師による適切な診断と治療が必要になりますので、お早めにご相談ください。