不正出血
原因の種類
生理以外の出血で考えられる主な原因は、下記の5つとなります。
- ホルモンのアンバランス
- 子宮頚がん
- 子宮体がん
- 子宮筋腫やポリープ
- 妊娠に関わるもの
以上について簡単に説明していきます。
1.ホルモンのアンバランス
女性ホルモンは生理の周期で変化します。女性ホルモンが下がると子宮内膜は、はがれて落ちていきます。これが一般的に生理と呼ばれる現象です。ストレスなどでそのホルモンバランスが乱れ、内膜のはがれ落ち方が変化することがあります。
2.子宮頚がん
20~30代から発症する子宮の出口にできるがんです。男性からのHPVウイルス感染が原因でがんになる場合が多いです。初期の症状はほとんどありませんが、出血症状が出た時にはすでに進行がんになっていることがほとんどです。年に一度は定期的に検診を受けましょう。
3.子宮体がん
50才前後に発症リスクが高まるホルモン依存性のがんです。症状として早い段階で出血があるため、婦人科を受診して子宮体がんの検査を受けましょう。
4.子宮筋腫やポリープ
子宮筋腫は女性によくある疾患で、30~40代になれば、3~4人にひとりは、筋腫がみつかります。できる場所によって、症状が変わってきます。子宮の中の生理が起きるところにできると、生理の量が増えたり、不正出血の原因になります。
ポリープは子宮の出口と中にできる、小さいキノコのような腫瘍です。ほとんどが良性の腫瘍ですが、1000人にひとりくらいの割合でがんが見つかります。子宮の出口にできるタイプのポリープは 外来で簡単に切除可能です。子宮の中にできるタイプのものは手術でのみ切除可能ですが、子宮体がんの検査をして異常がなければ、様子をみることもあります。
5.妊娠に関わるもの(正常および異常妊娠、妊娠性腫瘍)
妊娠する時は子宮内膜に受精卵が侵入していきます。その過程で正常妊娠でも不正出血が見られることもありますし、卵管などの狭い場所での異常妊娠でも出血を伴います。また、胞状奇胎と呼ばれる妊娠性の腫瘍が出来ても不正出血が見られます。悪性のこともあるので、婦人科で詳しい妊娠反応検査をすることが重要です。
検査
まずは、目に見える2・3・4が無いかどうか超音波で子宮・卵巣の状態をみていきます。
細胞レベルでがん細胞が無いかどうか、子宮頸がん検査を行います。また、採血検査でホルモンの状態や貧血の有無などを調べます。40代以降であれば、子宮体がんの検査も検討します。
料金
初診料 | 850円 |
子宮頸がん検査 | 1,050円 |
子宮体がん検査 | 1950円 |
超音波 | 約1,600円 |
貧血検査 | 約440円 |
ホルモン検査 | 約2,400円 |