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診療のご案内

子宮頚がんワクチン

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防し、子宮頸がんの発症を防ぐために開発されました。
現在のワクチンでは、子宮頸がんの60~70%を予防できると考えられており、70カ国で国の予防接種プログラムとして採用されています。子宮頸がんワクチンは、日本でも2009年12月に承認されました。WHOはワクチンの安全性と有効性を承認し、性交渉を経験する10代前半の接種を推奨しています。 当院では、12歳から45歳までの女性を対象として、子宮頸がんワクチンを受け付けています。
子宮頸がんワクチンにはいくつかの種類がありますので、その効果を説明したうえで、どのワクチンを選択するのか患者様に決めていただくようにしています。
子宮頸がんワクチンは川崎市の公費負担が適用されるものもあります。
ワクチンを希望される方は、受診前にお電話にて接種希望であることをお伝えください。

子宮頸がんワクチンの種類

ガーダシル

このワクチンは子宮頸がんの主な原因であるHPV16型・18型に加え、性感染症の尖圭コンジローマの原因であるHPV6型・11型にも有効な4価ワクチンです。

シルガード

このワクチンは2021年2月24日に国産の子宮頸がん9価ワクチンとして製造販売承認されました(不活化ワクチン)。HPV6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型の9種類のウイルスに有効です。これまでのワクチン効果のある16、18型は子宮頸がん全体の約70%の原因とされていましたが、このワクチンでさらに31、33、45、52、58型をカバーすることで約90%の子宮頸がんを予防することが可能だといわれています。

子宮頸がんワクチンの費用

ガーダシルは国内未承認ワクチンとなり、接種後に重篤な副作用を認めても保障制度はありません。一方シルガードは厚生労働省が認可したワクチンであり、接種後に重篤な副作用を認めた場合は公的な保障制度が適用されます。

注意点

子宮頸がんワクチンは子宮頸がんを100%予防するものではありません。
ワクチン接種に加え、年1回の子宮がん検診を継続いただくことが重要です。

子宮頸がんワクチン定期接種(公費)

定期接種の対象は小学校6年生から高校1年生相当の女性(住民票が相模原市にある方)です。
4価ワクチンのガーダシル、9価ワクチンのシルガードとも公費となりますので患者様負担はありません。
子宮頸がんワクチン接種の差し控えにより接種機会を逃した方は、自費ではなく公費で接種が可能となります。
対象者は平成9年~平成18年度生まれ(誕生日が平成9(1997)年4月2日~平成19(2007)年4月1日)の女性の方です。
接種するか迷われている方はご相談をお受けすることもできますので、ご予約を取って受診して下さい。