
不正出血は体からのサイン!知っておくべき原因・症状・対処法を解説
公開日:2024.08.29更新日:2025.11.30
女性ならだれでも経験する可能性がある不正出血ですが、重大な病気のサインかもしれません。婦人科を受診するべきか、他の診療科が良いのか、判断に迷う方もいるのではないでしょうか?
この記事では不正出血の基礎知識や放置による危険性、受診の目安、具体的な治療法について解説します。不正出血と勘違いしやすい病気までわかるので、ご自身の身体を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、不正出血に強みを持つクリニックです。生理不順やPMSなどの女性特有のお悩みはもちろん、男性不妊の検査・治療にも対応し、ご夫婦のお悩みを専門医が丁寧にサポートします。
また、当院は橋本駅の長谷川レディースクリニックと密に連携し、婦人科・不妊治療を提供しています。2つの施設間で検査結果や治療方針を共有することで、よりスムーズな治療体制を整えています。体外受精をご検討の方にも、きめ細かな診療と迅速な対応をご提供していますので、お悩みの方は当院へご相談ください。
不正出血とは? 生理との違い、原因や症状
不正出血とは、生理のとき以外に性器から出血する症状です。医学的には「非妊娠性子宮出血」とも呼ばれ、生理のような規則的な出血ではなく、出血量や期間も人それぞれです。おりものに少し血が混じる程度の軽い出血の場合もあれば、生理のように経血量の多い出血が何日も続く場合もあります。
生理との違い
生理は妊娠の準備のために子宮内膜が厚くなり、妊娠しなかったときに、内膜が剥がれ落ちて出血として体の外に出てくる現象です。個人差はありますが、約1か月周期で訪れ、3~7日間続くのが一般的です。
不正出血は生理周期とは関係なく起こります。生理が終わって1週間後に出血が始まったり、生理予定日よりもかなり早く出血が始まったりする場合は、不正出血の可能性があります。
不正出血の原因となる病気
不正出血はホルモンバランスの乱れや子宮の病気が関係している場合が多く、放置せず原因を特定することが重要です。原因を知ることで、早期治療と健康維持につながります。主な原因としては次のようなものがあります。
- 子宮内膜症:本来子宮内にあるはずの内膜が他の部位で増殖し、月経痛や不妊の原因になる
- 子宮筋腫:子宮の筋肉にできる良性腫瘍で、月経量の増加や頻尿、痛みを引き起こす
- 子宮体がん・子宮頸がん:特に40代以降でリスクが高まり、不正出血が初期症状として現れる
- ホルモンバランスの乱れ:ピルの使用、ストレス、過度なダイエット、更年期によって起こる
これらの病気はいずれも早期発見と適切な治療で改善が期待できるものです。不正出血を軽視せず、早めに婦人科を受診することが大切です。特にがんは早期であれば子宮を温存できる可能性があり、定期的な検診と体調の変化への気づきが健康維持の鍵となります。
不正出血の背景にある代表的な病気の子宮内膜症について、より詳しい理解を深めたい方は、次の記事も参考になります。
>>子宮内膜症ってどんな病気?原因や治療法、早期に発見するポイントも解説
不正出血の症状
不正出血の症状は出血量・期間・色・おりものの状態など個人差が大きく、体のサインを見逃さないことが重要です。出血の仕方によって、体の異常を早期に察知できる場合があります。代表的な症状には次のような特徴があります。
- 出血量:生理のように多い場合や、おりものに少量の血が混じる程度の場合がある
- 出血期間:数日で治まることもあれば、数週間続くこともある
- 出血の色:鮮やかな赤、茶褐色、黒っぽい色などさまざま
- おりものの変化:量が増える、においが強くなる、粘り気が出るなど普段と異なる状態になる
- 随伴症状:貧血、めまい、腹痛、腰痛などの体調変化が起こることもある
不正出血は体が発するSOSサインであることが多く、放置すると貧血や病気の進行を招くおそれがあります。いつもと違う出血が続く場合は、早めの婦人科受診が安心です。
不正出血を放置することの危険性
不正出血の原因が子宮頸がんや子宮体がんなどの悪性腫瘍である場合、早期発見・早期治療が重要です。放置すると病気が進行し、治療が困難になる可能性もあります。貧血が進行すると疲れやすくなったり、動悸や息切れなどの症状が現れたりして、日常生活に支障をきたす可能性があります。
不正出血は身体からの重要なサインです。少しでも気になる症状があれば、我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。
不正出血の原因別にみる受診すべき診療科と検査
不正出血は一見同じように見えても、原因によって受診すべき診療科や必要な検査が異なります。婦人科の病気だけでなく、ホルモン異常や他の臓器の不調が関係していることもあるため、症状の特徴をもとに正しい診療科を選ぶことが大切です。以下では、原因別に受診すべき診療科と検査のポイントを具体的に紹介します。
- 産婦人科を受診すべきケース
- 消化器内科を受診すべきケース
- 不正出血の検査方法
- 不正出血で考えられる病気
産婦人科を受診すべきケース
不正出血に月経異常やおりものの変化、下腹部痛などの症状が伴う場合は、迷わず産婦人科を受診することが最善です。これらの症状は、ホルモンの乱れだけでなく、子宮や卵巣の病気が隠れている可能性があります。受診を検討すべき主なケースは次のとおりです。
- 月経痛が強く鎮痛剤が効かない場合
- 月経周期が不規則で予測できない場合
- おりものの量・におい・色がいつもと違う場合
- 性交時の痛みや出血がある場合
- 避妊しているのに出血がある、閉経後に出血がある場合
これらの症状があるとき、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮頸管ポリープなどの婦人科疾患が疑われます。特に閉経後の出血は、子宮体がんなどの重大な病気のサインであることもあります。早期に原因を突き止めることで、将来的な不妊や健康リスクを防ぐことができます。不正出血を軽視せず、早めに専門医へ相談することが大切です。
消化器内科を受診すべきケース
不正出血と思っていても、実は消化管からの出血である可能性もあります。出血の原因を見誤らないためにも、便通異常や腹部の不快感がある場合は消化器内科の受診が重要です。受診を検討すべき主なケースは次のとおりです。
- 下痢や便秘などの便通異常が続く場合
- 腹痛や下腹部の張りを感じる場合
- 血便や黒っぽい便が出る場合
- 排便時に痛みや残便感がある場合
- お腹の重だるさや膨満感が続く場合
これらの症状がある場合、痔・大腸炎・大腸ポリープ・大腸がんなどの消化器疾患が隠れていることがあります。食生活の欧米化や運動不足、ストレスなどにより、大腸がんの発症は増加傾向にあります。消化器由来のケースも多いため、自己判断せずに婦人科と併せて消化器内科でも検査を受けることが早期発見の鍵です。
消化器疾患の中には、婦人科領域と関連して症状が現れるものも少なくありません。以下の記事では、子宮内膜ポリープに関する詳細を解説しています。
>>子宮内膜ポリープの手術は必要?手術の種類や費用、手術の流れについて解説
不正出血の検査方法
子宮や卵巣の状態、炎症や腫瘍の有無などを確認し、超音波検査で子宮や卵巣の形や大きさ、腫瘍の有無などを詳しく調べます。超音波検査は、妊婦さんの検査にも用いられる体に負担の少ない検査ですので、安心してください。
検査結果にもとづいて詳しい検査が必要な場合は、MRI検査や子宮頸部細胞診、子宮内膜組織診などが行われることもあります。
不正出血で考えられる病気
不正出血は一時的なホルモン変動による軽症の場合もあれば、命に関わる病気のサインであることもあります。原因を正しく見極めるためには、早期の受診と検査が欠かせません。不正出血の原因として考えられる主な病気は次のとおりです。
- 子宮筋腫・子宮内膜症:月経量の増加や強い月経痛、不妊の原因となる
- 子宮頸がん・子宮体がん:初期症状として不正出血が見られることが多い
- 性感染症(クラミジア・淋病など):感染による炎症で出血やおりもの異常が起こる
- ホルモンバランスの乱れ:ストレス、過度なダイエット、低用量ピルの使用などで一時的に出血する
- 妊娠関連の出血:着床出血や流産、切迫早産などのサインとなることもある
- 薬の副作用:ホルモン剤や抗凝固薬などによって出血が起こる場合がある
このように、不正出血の背景には多岐にわたる疾患や体調の変化が隠れている可能性があります。自己判断で様子を見るのは危険であり、「少しおかしい」と感じた時点で医療機関を受診することが早期発見と健康維持につながります。
不正出血の原因には、ホルモン剤やピルの影響が関係している場合もあります。以下の記事では、ピル服用時の出血の特徴や受診の目安を詳しく解説しています。
>>ピルの服用中の不正出血は副作用?原因や対処法、受診の目安を解説
不正出血の治療法とセルフケア
不正出血の治療は、原因に応じてアプローチが異なり、症状の重さやライフステージに合わせて行われます。ホルモンの乱れを整える治療から、子宮疾患に対する手術、生活習慣の改善まで、個々の状態に合わせた対応が必要です。主な治療法とセルフケアについて解説します。
ホルモン療法の内容と注意点
ホルモン療法は、乱れたホルモンバランスを整え、不正出血や月経異常を改善する効果的な治療法です。体内のエストロゲンとプロゲステロンのバランスを調整し、月経周期の安定化や月経痛の軽減が期待できます。ホルモン療法を行う際は、以下の点に注意が必要です。
- ホルモン剤の種類によって副作用が異なる(吐き気・頭痛・乳房の張りなどが出る場合がある)
- 血栓症のリスクがわずかに高まる可能性がある(特に喫煙者や肥満体質の人は注意が必要)
- 効果や副作用には個人差があるため、医師の指示を守って服用することが重要
ホルモン療法は正しく行えば症状の改善と再発予防に効果が期待できますが、自己判断での継続・中止は避けましょう。医師の管理のもとで定期的に経過を確認しながら、体調に合った治療を続けることが大切です。
子宮内膜症の治療法
子宮内膜症の治療は、症状の軽減と病巣の進行抑制を目的に、ホルモン療法と手術療法を組み合わせて行うのが基本です。患者の年齢や妊娠希望の有無に応じて、最適な方法を選択します。主な治療法は次のとおりです。
- ホルモン療法:ホルモン剤を使用し、月経を抑制またはコントロールすることで内膜組織の増殖を抑え、痛みや炎症を軽減する
- 手術療法:病巣が大きい、または薬で効果が得られない場合に腹腔鏡手術などで病変を切除し、臓器の癒着を改善する
ホルモン療法は体への負担が少なく、再発予防にも効果が期待できますが、長期間続けると副作用が出ることもあります。手術療法は根本的な改善が期待できる反面、再発の可能性や妊娠への影響も考慮が必要です。いずれの治療も、症状の程度と生活の質を踏まえ、医師と十分に相談しながら進めることが大切です。
子宮筋腫の治療法
子宮筋腫の治療は、症状の程度や筋腫の大きさ、妊娠の希望の有無に応じて選択されるのが特徴です。小さいうちは経過観察で十分な場合もありますが、症状が強い場合には薬や手術による治療が必要になります。主な治療法は次のとおりです。
- 経過観察:筋腫が小さく、痛みや出血などの症状がない場合に定期的な超音波検査などで様子を見る
- 薬物療法:ホルモン剤などを用いて筋腫の縮小や月経量の減少を促し、貧血や痛みを軽減する
- 手術療法:筋腫が大きい、または薬で改善しない場合に筋腫を切除して圧迫症状や過多月経を解消する
薬物療法は体への負担が少なく、一時的に症状を和らげる効果がありますが、治療を中止すると再び筋腫が大きくなることもあります。手術療法は根本的な改善が期待できる反面、出血や再発のリスクもあるため、医師と十分に相談しながら最適な治療方針を決めることが大切です。
子宮筋腫の治療の流れについて、以下の記事で具体的に解説していますので、あわせてご確認ください。
>>子宮筋腫の日帰り手術とは?費用や当日の流れ、術後の注意点まで解説
ストレスを軽減するためのセルフケア
ストレスは体のホルモンバランスを乱し、不正出血や月経不順の原因になることがあります。そのため、毎日の生活の中でストレスを減らし、心と体のバランスを整えることが大切です。
ストレスを軽くするためには、よく眠る・バランスの良い食事をとる・軽い運動を続けるなど、無理のない習慣を持つことが大切です。音楽を聴く、散歩をする、好きな趣味に没頭するなど、自分に合うリフレッシュ方法を見つけることも大切です。
こうしたセルフケアを続けることで、心が落ち着き、ホルモンの働きも整いやすくなります。体のサインを無視せず、ストレスを溜め込みすぎない生活を意識することが、健康を守る第一歩です。
生理不順の原因の一つとして、不正出血が発生することもあります。生理不順について網羅的に知りたい方は以下の記事をぜひご覧ください。
>>生理不順の原因と治し方とは?放置してはいけない理由や受診の目安も解説
不正出血に関するよくある質問(Q&A)
不正出血は年齢や体の状態によって原因や対処法が異なります。「これって大丈夫?」と不安を感じる方が多く、自己判断が難しいため、正しい知識を持つことが大切です。不正出血に関するよくある質問として、以下の5つを解説します。
- 更年期の不正出血は?
- 不正出血が続いたらどのくらいで病院に行くべき?
- 妊娠中の不正出血は流産の兆候?
- 不正出血の際、市販の薬で止めてもいい?
- 不正出血と生理の違いを簡単に見分ける方法はある?
更年期の不正出血は?
更年期の不正出血は、女性ホルモンのバランスが乱れることで一時的に起こることが多く、必ずしも異常ではありません。すべての出血が「更年期だから」で済むわけではなく、子宮筋腫や子宮体がんなど重大な病気のサインのこともあります。
少量の出血が数日で治まる場合は心配いりませんが、出血が長引く、量が多い、腹痛や下腹部の重さを感じるときは注意が必要です。そのまま放置すると病気が進行してしまうこともあります。「年齢のせい」と決めつけず、一度は婦人科で検査を受けることが大切です。
内診や超音波検査、子宮がん検診を行えば、原因を早期に見つけることができ、適切な治療で安心して過ごせます。更年期には、不正出血のほかにも多様な心身の不調が現れることがあります。更年期にみられる代表的な症状や対策を詳しくまとめた記事も参考にしてみてください。
>>更年期障害とは?症状・原因・対策をわかりやすく解説
不正出血が続いたらどのくらいで病院に行くべき?
不正出血が3日以上続く、または繰り返す場合は婦人科の受診が必要です。短期間で止まる出血でも、体が送る小さなSOSの可能性があるため、注意深く様子を見ましょう。受診を検討すべき主な目安は以下のとおりです。
- 出血が3日以上続く、または再発を繰り返す
- ナプキンが1時間ももたないほどの出血量がある
- レバー状の血の塊が混じる
- 強い腹痛や発熱、めまいを伴う
これらの症状がある場合、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮外妊娠・流産などの可能性が考えられます。特に急な出血や痛みを伴う場合は、迷わず受診しましょう。「少し様子を見よう」と判断を遅らせることで、病気が進行することもあります。いつもと違うと感じた時点で医師に相談することが、早期発見と健康を守る第一歩です。
妊娠中の不正出血は流産の兆候?
妊娠中の不正出血は、必ずしも流産の前ぶれとは限りませんが、体からの大切なサインであることに変わりはありません。妊娠初期はホルモンの変化や子宮の状態が不安定になりやすく、少量の出血が見られることがあります。
出血の中には、受精卵が子宮に根づくときに起こる「着床出血」や、子宮頸部が敏感になっているために出る軽い出血など、心配のいらないケースもあります。出血量が多い・鮮やかな赤い血が出る・お腹の痛みや張りがある場合は注意が必要です。
流産や切迫流産の可能性もあるため、すぐに産婦人科へ連絡してください。夜間や休日でも対応できる病院は多くあります。少しでも不安を感じたら医師に相談することが母子の安全につながります。
不正出血の際、市販の薬で止めてもいい?
不正出血があっても、自己判断で市販薬を使うのは避けるべきです。出血を一時的に止めても、原因が治らなければ病気が進行してしまう可能性があるためです。不正出血の原因は、ホルモンバランスの乱れだけでなく、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮がんなどの病気のこともあります。
市販の止血薬や鎮痛剤で症状をごまかすと、病気の発見が遅れ、治療が難しくなる可能性があります。妊娠している場合は薬が赤ちゃんに影響を与えることもあるため、特に注意が必要です。出血や痛みがつらいときは、医師に相談して原因を調べ、適切な薬を処方してもらうことが安全な方法です。
「薬で止める」よりも、「なぜ出血しているのか」を知ることが、健康を守る第一歩になります。
不正出血と生理の違いを簡単に見分ける方法はある?
不正出血と生理は、出血の時期・量・色・期間の4つを確認することで見分けることができます。主な見分け方のポイントは次のとおりです。
- 時期:生理は約28日周期で起こり、不正出血は予定外の時期に見られる
- 量:生理は徐々に増えて減っていき、不正出血は少量が続くか突然多く出る
- 色:生理は赤〜黒っぽい色で、不正出血はピンクや茶色っぽいことが多い
- 期間:生理は3〜7日で終わり、不正出血は短すぎるか長く続く傾向がある
「いつもと違う」と感じたら、早めに婦人科で相談することが大切です。
まとめ
不正出血は生理時以外の性器からの出血を指し、その原因はさまざまです。婦人科系疾患の可能性もあれば、消化器系疾患が隠れているケースもあります。自己判断は危険なので、不正出血があれば医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが重要です。
治療法は原因や症状に合わせてホルモン療法や薬物療法、手術療法などを行います。ストレスも不正出血の原因となるため、日頃から十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動を行い、心身ともに健康な状態を保つことが大切です。
神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、不正出血に強みを持つクリニックです。生理不順やPMSなどのお悩みを始め、ご夫婦の不妊治療に関するお悩みも専門医が丁寧にサポートします。