ソフィアレディスクリニック

PMSは何科を受診すべき?症状別の病院選びと診察の流れを解説

公開日:2024.09.30
更新日:2026.01.29

PMSは明確な診断基準がないにもかかわらず、多くの女性が経験する身近なものです。生理前に訪れるイライラや気分の落ち込み、身体のだるさなどの症状は、PMSの可能性があります。

この記事では、PMSの症状や原因、病院での診察内容から、具体的な治療法までを詳しく解説します。記事を読めば、一人で抱え込まず、正しい知識を身に付けることができ、PMSと向き合えます。

神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、PMSにも強みを持つクリニックです。生理不順やおりものなどの女性特有のお悩みはもちろん、男性不妊の検査・治療にも対応し、ご夫婦のお悩みを専門医が丁寧にサポートします。

また、当院は橋本駅の長谷川レディースクリニックと密に連携し、婦人科・不妊治療を提供しています。2つの施設間で検査結果や治療方針を共有することで、よりスムーズな治療体制を整えています。体外受精をご検討の方にも、きめ細かな診療と迅速な対応をご提供していますので、お悩みの方は当院へご相談ください。

PMSの治療は何科に行けばいいか選ぶポイント

PMS治療で行くべき診療科や病院選びのポイントについて、以下の4つを解説します。

  • 婦人科
  • 心療内科・精神科
  • オンライン診療
  • 病院選びのポイント

婦人科

PMSの治療で一般的によく選ばれるのは婦人科です。婦人科では、月経周期や症状について詳しく問診を行います。いつから症状が始まったのか、症状がどれくらいの期間続くのか、日常生活にどの程度影響が出ているのかなどを具体的に伝えましょう。

問診に加えて、必要に応じて、超音波検査や血液検査などを行います。子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患がないか、ホルモンバランスに問題がないかなどを調べます。PMSの原因が他の病気でないことを確認したうえで、ピルや漢方薬など、症状に合った薬を処方してもらえます。

婦人科は、PMSの治療において中心的な役割を担う診療科と言えます。

心療内科・精神科

心療内科や精神科では、問診や心理検査などを通して、患者さんの心の状態を把握し、適切なアドバイスや治療法を提案してくれます。薬物療法としては、抗不安薬や抗うつ薬などが処方されることがあります。婦人科でPMSの治療を受けていても、精神的な症状が改善しない場合は、心療内科や精神科への受診も検討しましょう。

婦人科と心療内科・精神科の両方を受診すれば、身体的・精神的な両面からPMSの治療を行えます。

オンライン診療

普及が進んでいるオンライン診療は、PMSの診療にも活用できます。オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、薬の処方を受けられます。オンライン診療に対応している医療機関も増えているので、通院が難しい方や忙しい方は、利用を検討してみましょう。

病院選びのポイント

PMSの治療を受ける病院を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。

  • 女性医師が診察してくれる病院
  • PMSの治療経験が豊富な病院
  • セカンドオピニオン

自分の症状や悩みを話しやすい女性医師を希望される患者さんも多いです。多くのPMS患者さんを診察した経験を持つ医師であれば、適切な治療法の提案を受けられる可能性があります。他の医療機関の意見も聞いてみたい場合は、セカンドオピニオンを受けることもできます。

自分に合った病院を見つけることが、PMSの治療を成功させるための第一歩です。

PMSと診断される基準

PMSは、月経前になると決まって同じような不調が現れるのが特徴ですが、症状の感じ方や程度は人それぞれです。PMSと診断される基準について、以下の4つを解説します。

  • 身体的な症状
  • 精神的な症状
  • 症状が現れるタイミング
  • 基礎疾患との関連性

身体的な症状

PMSでは、ホルモンバランスの変化によって体のあちこちに不調が現れ、日常生活に影響を及ぼすことがあります。症状の種類や強さには個人差があり、軽い違和感で済む人もいれば、仕事や家事がつらくなるほど重く出る人もいます。主な身体的症状は次のとおりです。

  • 腹部や腰の痛みや重さ:生理痛のような鈍い痛みやだるさが続く
  • 全身の倦怠感:体が重く感じ、やる気が出にくくなる
  • 頭痛:脈打つような痛みや締め付けられるような痛みが起こる
  • 食欲の変化:甘い物や脂っこい食べ物を強く欲する
  • 便秘:ホルモン変動により腸の動きが鈍くなる
  • 胸の張りや痛み:乳腺の張りによる圧迫感を感じる
  • むくみや体重増加:体が水分をため込みやすくなる

これらの症状は、ホルモンの影響による一時的な変化です。無理をせず休息を取り、症状が強い場合は婦人科で相談することが体調管理の第一歩です。

PMSによる症状、吐き気や眠気について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
>>PMSによる吐き気の原因と対処法!症状を和らげる効果的な方法
>>PMSの眠気の原因と対策を専門医が解説|毎月のつらい症状を改善する方法

精神的な症状

PMSでは、ホルモンバランスの変化によって気持ちの波が大きくなり、感情のコントロールが難しくなることがあります。この時期は自分でも驚くほど気分が変わりやすくなり、日常生活に影響を感じる人も少なくありません。主な精神的症状は次のとおりです。

  • イライラや怒りっぽさ:些細なことで怒りやすくなり、感情が爆発しやすい
  • 気分の落ち込み:理由もなく憂鬱になったり、涙もろくなる
  • 不安感:根拠のない不安に襲われ、落ち着かない状態が続く
  • 集中力の低下:仕事や勉強に集中できず、ミスが増える
  • 疲労感や眠気:日中もだるさや眠気が抜けず、やる気が出ない

これらの症状は一時的なものであっても、強く出ると家事や仕事、人間関係に支障をきたすこともあります。自分を責めず、リラックスできる時間を作ったり、婦人科で相談したりすることが、心の安定につながります。

症状が現れるタイミング

PMSの特徴の一つに、症状が現れるタイミングが挙げられます。PMSの症状は、一般的に月経が始まる1週間〜10日前から現れ始め、月経が始まると自然と軽くなったり、消失したりします。

「生理前にいつもイライラしやすくなる」「決まって生理前に食欲が増してしまう」など、月経周期に合わせて症状が出ることがあります。症状の出方がパターン化されている場合は、PMSの可能性が高いと言えます。

基礎疾患との関連性

PMSは、女性ホルモンの変動が主な原因と考えられています。ストレスや睡眠不足、栄養バランスの乱れ、生活習慣などが影響を与えている可能性があります。子宮内膜症や子宮筋腫、甲状腺疾患など、他の病気が隠れている場合もあります。

PMSの症状が重い場合や、長期間にわたって症状が続く場合は、一度医療機関を受診し、専門医に相談しましょう。以下の記事では、PMSについて基礎知識を中心に解説しています。より網羅的に知りたい方はぜひご覧ください。
>>【医師監修】PMSとは?症状や対策など女性に知ってほしい基礎知識を解説

婦人科での診察の流れ

婦人科を初めて受診する際は、どんな質問をされるのか、どんな検査を行うのかを知っておくと安心です。診察の流れを理解しておくことで、スムーズに相談でき、より正確な診断や治療につながります。婦人科受診の基本的な流れを紹介します。

問診で聞かれる内容

婦人科の問診では、以下の内容を質問されます。

  • 生理が始まる何日前から症状が出るか
  • どんな症状が一番つらいか
  • 過去に婦人科系の病気をしたことがあるか

普段の生活習慣やストレスの有無、服用中の薬やサプリメントについても確認されることがあります。正確な診断のために、できるだけ詳しく答えることが大切です。

必要な検査

PMSの診断には、基本的に内診や超音波検査、血液検査などが行われます。内診では子宮や卵巣の状態を確認し、超音波検査で子宮筋腫や卵巣嚢腫など他の病気がないかをチェックします。血液検査では、ホルモンバランスや甲状腺機能を調べ、PMS以外の原因を除外します。

検査内容は症状や年齢によって異なりますが、痛みを伴うものはほとんどありません。不安な場合は、事前に医師に相談すると良いでしょう。

診察前に準備しておくこと

受診前には、以下の準備をしておくとスムーズです。

  • 基礎体温のデータ
  • おくすり手帳
  • 気になる症状や質問したいことのメモ

基礎体温表や生理周期を記録した手帳やアプリのデータを持参しましょう。症状が出る時期や程度が分かりやすくなります。現在服用中の薬やサプリメントのリストも用意してください。気になる症状や質問したいことをメモしておくと、診察時に聞き忘れを防げます。

リラックスして受診できるよう、時間に余裕を持って来院することもおすすめです。

自分に合ったPMSの治療法を見つける

PMSの症状は人それぞれで、軽い人もいれば、日常生活に支障が出るほど重い人もいます。我慢せずに、ご自身の状態に合わせて適切な治療を受けることが大切です。PMSの治療法を見つけるためにも、以下の3つのパターンを紹介します。

  • 薬物療法
  • 薬以外の治療法
  • セルフケアの方法

薬物療法

PMSの症状を和らげるために、いくつかの種類の薬が用いられます。症状や体質、治療に対する希望などを考慮して、医師と相談しながら決めます。使用する薬は、以下のとおりです。

  • 低用量ピル
  • 漢方薬
  • 鎮痛剤
  • 精神安定剤

低用量ピルは、卵巣から分泌される女性ホルモンに似た成分を含む薬です。ホルモンバランスが整い、PMSの症状を緩和する効果が期待できます。PMSの症状緩和以外に、避妊効果が高いことも大きなメリットです。

漢方薬は、自然の生薬を組み合わせて作られた薬です。西洋薬と異なり、体全体のバランスを整えながら、自然治癒力を高めることを目的としています。西洋薬に比べて副作用が少ない傾向があることもメリットの一つです。

鎮痛剤は、痛みを抑えることを目的とした薬です。PMSに伴う頭痛や腹痛、腰痛、乳房痛などを和らげる効果があります。

精神安定剤は、脳内の神経伝達物質の働きを調整することで、不安や緊張、抑うつ状態などを改善する薬です。PMSに伴う強い不安感やイライラ、気分の落ち込み、不眠などの精神的な症状に処方されることがあります。

薬以外の治療法

薬物療法以外にも、PMSの症状を和らげる方法があります。薬物療法と併用することで、効果が期待できます。薬以外の治療法は、以下のとおりです。

  • 生活習慣の改善
  • ストレス解消
  • サプリメント

睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足、過度なストレスなどは、PMSの症状を悪化させる可能性があります。PMSの症状改善には、規則正しい生活習慣を心がけることが重要です。

ストレスは、自律神経のバランスを乱し、ホルモン分泌にも影響を与えるため、PMSの大きな原因の一つです。ストレスを溜め込まないためには、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。大学生の女性が対象の試験では、定期的なヨガを行うことで、抑うつ・不安・ストレスなどの心理スコアが改善されたという報告があります。

ビタミンやミネラルなど不足しがちな栄養素を補うために、サプリメントを活用するのも一つの方法です。ビタミンB群やマグネシウム、カルシウムや鉄分などは、PMSの症状を和らげる可能性があります。

セルフケアの方法

PMSの症状が出たときは、無理をせず、自分の体と心のリズムに合わせて休むことが大切です。セルフケアを取り入れることで、症状のつらさを和らげ、生活の質を保ちやすくなります。取り入れたいセルフケアのポイントは次のとおりです。

  • 症状を記録する:どの時期にどんな症状が出たかをメモし、体のリズムを把握する
  • 無理をせず休息を取る:体調が悪い時期は仕事や家事を減らし、自分のペースで過ごす
  • 温かいお風呂に浸かる:ぬるめのお湯で体を温め、心身をリラックスさせる

基礎体温や症状を記録しておくと、自分のPMSの傾向をつかみやすくなります。疲れを感じたら我慢せず休むことで、症状の悪化を防げます。入浴やアロマなどで心を落ち着ける時間をつくることもおすすめです。日々の小さなケアを積み重ねることで、PMSと上手に付き合えるようになります。

PMSと基礎体温の関係について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>>PMSによる体温変化のメカニズム!基礎体温との関係性と対策法

PMSのよくある質問(FAQ)

PMSについてよくある質問は以下のとおりです。

  • PMSの症状はいつ頃から始まる?
  • 婦人科の受診は生理前と生理後のどっちがいい?
  • PMSの治療に保険は適用される?
  • 男性医師と女性医師、どちらを選ぶべき?

PMSの症状はいつ頃から始まる?

PMSの症状は、一般的に生理が始まる3〜10日前から現れ、生理が始まると軽くなるか消失します。個人差が大きく、排卵後すぐに症状が出る人もいれば、生理直前に集中する人もいます。基礎体温や症状を記録することで、自分のパターンを知ることができます。

症状が生理周期と関係なく続く場合は、PMS以外の病気の可能性もあるため、医師に相談しましょう。

婦人科の受診は生理前と生理後のどっちがいい?

PMSの診断には、症状が出ている時期(生理前)に受診するのが理想的です。医師が実際の症状を確認しやすくなるためです。内診や超音波検査は生理中を避けたほうが正確な結果が得られることが多いため、初診は生理後でも問題ありません。事前に電話で相談すると、適切なタイミングを教えてもらえます。

症状日記やアプリの記録を持参すれば、どの時期に受診しても医師が状況を正しく把握できます。自分の都合に合わせて、無理なく受診することが大切です。

PMSの治療に保険は適用される?

PMSの治療には、原則として保険が適用されます。低用量ピルや漢方薬、鎮痛剤など、多くの薬が保険診療で処方可能です。特定の自由診療を選択した場合は自費になることもあります。診察時に保険適用の有無を確認しておくと、費用面での不安が減ります。

初診料や検査費用も保険適用の対象となるため、3割負担で数千円程度で済むことがほとんどです。健康保険証を忘れずに持参しましょう。

男性医師と女性医師、どちらを選ぶべき?

完全に個人の好みによります。女性医師のほうが話しやすいと感じる方もいれば、男性医師のほうが客観的で安心という方もいます。大切なのは、自分が信頼でき、リラックスして相談できる医師を選ぶことです。多くのクリニックでは、事前に医師の性別を指定できるため、予約時に確認してみましょう。

一度受診してみて相性が合わないと感じたら、別の医師に変更することも可能です。自分に合った医師を見つけることが、治療を続けるうえで大切なポイントになります。

まとめ

PMSの治療は、一般的に婦人科を受診します。婦人科では、問診や超音波検査、血液検査などを通して原因を特定し、ピルや漢方薬などを処方します。精神的な症状が強い場合は、心療内科・精神科の受診も検討しましょう。PMSの診断基準は明確ではなく、症状は人それぞれです。

身体的な症状(腹痛、だるさ、頭痛、食欲増加など)や精神的な症状(イライラ、憂鬱、不安感など)が現れます。PMSの治療法は、薬物療法や生活習慣の改善などがあります。症状が重い場合は、我慢せずに医療機関を受診し、自分に合った治療法を見つけましょう。

神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、PMSにも強みを持つクリニックです。生理不順やおりものなどの女性特有のお悩みはもちろん、男性不妊の検査・治療にも対応し、ご夫婦のお悩みを専門医が丁寧にサポートします。

参考文献

Abic A, Dag-Canatan S, Er-Korucu A, Aksoy-Can A. The effects of yoga and progressive muscle relaxation exercises on premenstrual syndrome: a randomized controlled trial. Women & health 64, no. 3 (2024): 261-273.

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