ソフィアレディスクリニック

【徹底比較】人工授精と体外受精の違いは?費用・成功率・向いている人

公開日:2024.07.30
更新日:2025.11.30

不妊治療には種類がありますが、人工授精と体外受精の違いを知らない方も多いです。人工授精と体外受精はどちらも目的は同じですが、受精の方法や妊娠する確率、治療にかかる費用が異なります。

この記事では、人工授精と体外受精の特徴や成功率、費用などの違いについて解説します。記事を読むことで、どちらの治療法が適しているのかを判断する助けとなるでしょう。赤ちゃんを授かるための重要な情報が載っているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

神奈川県相模原市、淵野辺駅から徒歩2分のソフィアレディスクリニックは、不妊治療の悩みに強みを持つ婦人科クリニックです。生理不順やPMSなどの女性特有のお悩みはもちろん、男性不妊の検査・治療にも対応し、ご夫婦のお悩みを専門医が丁寧にサポートします。

また、当院は橋本駅の長谷川レディースクリニックと密に連携し、婦人科・不妊治療を提供しています。2つの施設間で検査結果や治療方針を共有することで、よりスムーズな治療体制を整えています。体外受精をご検討の方にも、きめ細かな診療と迅速な対応をご提供していますので、お悩みの方は当院へご相談ください。

人工授精と体外受精の違いとは?

「なかなか授からない」と悩む夫婦にとって、人工授精や体外受精は希望の光とも言える治療法です。どちらも妊娠をサポートする医療技術ですが、プロセスや特徴は大きく異なります。それぞれの治療について以下の項目に沿って解説します。

  • 人工授精と体外受精の概要
  • 人工授精と体外受精の特徴とメリット・デメリット
  • 人工授精と体外受精の成功率を徹底比較

人工授精と体外受精の概要

人工授精と体外受精の違いを簡単に説明すると、精子と卵子が出会う場所が異なります

人工授精は、旦那さんから採取した元気な精子を、奥さんの子宮の中に直接送り届ける治療法です。タイミング法と同様に、自然な排卵のサイクルに合わせて行います。体外受精は、奥さんから卵子を、旦那さんから精子を採取し、体外で受精させた受精卵を子宮に戻す治療法です。

人工授精・体外受精それぞれについて網羅的に知りたい方は以下の記事をぜひご覧ください。
>>人工授精とは?方法・成功率・費用を詳しく解説
>>体外受精の基本がわかる!治療の流れ・対象者・成功率・リスクまで徹底解説

人工授精と体外受精の特徴とメリット・デメリット

人工授精と体外受精は、それぞれメリットとデメリットがあります。患者さんの状況や希望に合わせて、医師と相談しながら最適な治療法を選択することが大切です。人工授精のメリットとデメリットは以下のとおりです。

  • メリット:体への負担が少ない治療費が比較的安い
  • デメリット:成功率が体外受精より低い重度の男性不妊には不向き

体外受精には、以下のメリットとデメリットがあります。

  • メリット:成功率が高いさまざまな原因の不妊治療に適応できる
  • デメリット:体への負担が人工授精より大きい治療費が人工授精より高額

人工授精は、タイミング法でなかなか結果が出ない場合や、軽度の男性不妊の場合に選択されることが多いです。体外受精は、卵管が詰まっている、精子の数が少ない(全くない)など、より複雑な原因による不妊に適応されます。

人工授精と体外受精の成功率を徹底比較

人工授精と体外受精では、妊娠する確率にも違いがあります。体外受精のほうが妊娠率が高い傾向です。

  • 人工授精:1回あたりの妊娠率は5~10%
  • 体外受精:1回あたりの妊娠率は20~40%

年齢や体の状態、生活習慣、治療を受ける施設によって、妊娠率は大きく変わります。35歳未満で卵巣の機能が良好な方なら、体外受精で1回あたり40%以上の妊娠率が期待できる場合もあります。40歳を超えると、卵子の老化によって妊娠率は低下する傾向です。

人工授精や体外受精を受ける前に、禁煙や禁酒、食事、適度な運動などの生活習慣を改善することで、妊娠率が高められます。

どちらを選ぶべき?人工授精と体外受精が向いている人

人工授精と体外受精、どちらを選ぶべきか迷う方は多いです。自分に合った治療法を選ぶことで、妊娠の可能性を高めることができます。人工授精と体外受精それぞれが向いている人の特徴を解説します。

人工授精が向いている人の特徴

人工授精が向いているのは、比較的軽度の不妊原因がある方です。精子の数が少ない場合や、子宮の入り口を精子が通りにくい場合などが挙げられます。女性側に大きな問題がなく、卵管が正常に機能していることが前提となります。

人工授精は体への負担が少なく、費用も体外受精に比べて安いため、最初に試してみたい方にもおすすめです。年齢が比較的若く、急いで結果を求めていない場合には、何度か人工授精を試す価値はあります。

ただし、人工授精を5〜6回繰り返しても妊娠に至らない場合は、次のステップとして体外受精を検討することが一般的です。医師と相談しながら、自分に合ったペースで治療を進めることが大切です。

人工授精の痛みについては以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
>> 人工授精の痛みについて知っておきたいこと|個人差や軽減方法を解説

体外受精が向いている人の特徴

体外受精が向いているのは、より深刻な不妊原因がある方です。卵管が詰まっている、精子の数が極端に少ない、人工授精を何度か試しても妊娠しなかった場合などです。体外受精では、卵子と精子を体外で受精させるため、卵管に問題があっても妊娠の可能性が高まります。

年齢が高めの方にも体外受精は向いています。女性の年齢が上がると卵子の質が低下しやすく、自然妊娠や人工授精での成功率が下がるためです。体外受精なら、受精卵の状態を確認後に子宮に戻せるため、妊娠の確率を上げることができます。ただし、体外受精は体への負担が大きく、費用も高額になりやすいため、医師と相談し納得したうえでの選択が重要です。

医師と相談して決めることが大切な理由

人工授精と体外受精、どちらを選ぶかは、医師と相談して決めることが大切です。不妊の原因は人それぞれ異なり、検査結果や年齢、体の状態によって最適な治療法が変わるからです。

一見すると人工授精で十分に思える状態でも、詳しい検査をすると卵管に軽い詰まりが見つかることがあります。卵管が狭い場合は、人工授精を繰り返すよりも、早めに体外受精に切り替えたほうが結果的に妊娠しやすくなることもあります。

医師は過去の治療データや統計をもとに、成功率の高い方法を提案します。不安なことや疑問に思うことは遠慮せずに質問し、納得できるまで話し合うことが、後悔しない治療選択につながります。

人工授精と体外受精の費用と費用対効果

人工授精と体外受精は、費用面も妊娠率も大きく異なるため、それぞれの特徴を理解して選ぶことが重要です。費用の負担や治療効果を把握することで、どの治療を優先すべきか判断しやすくなります。人工授精と体外受精にかかる費用や支払い方法、保険適用の可否を解説します。

以下の記事では、不妊治療の費用についてより詳しく書いていますので、あわせて確認ください。
>>不妊治療の費用はいくら?治療内容別の費用と使える助成制度を詳しく紹介

人工授精と体外受精の費用と支払い方法

人工授精と体外受精は、赤ちゃんを授かるための道のりが違うため、費用も大きく変わります。治療法や費用は以下のとおりです。

  • 人工授精(3~5万円程度):診察代や検査代、精子処理費用など
  • 体外受精(30~60万円程度):薬剤費や注射費、採卵費用、培養費用、胚移植費用など

人工授精は排卵日を予測して夫婦生活を送るタイミング療法よりも、妊娠の可能性を高められます。体外受精は、文字通り体の外で卵子と精子を受精させる高度な技術です。人工授精に比べて高額ですが、体外受精は卵巣から卵子を採取する手術や、培養液を使った高度な技術を必要とするため、費用が高くなります。

支払い方法は、現金やクレジットカード、医療ローンが挙げられます。

人工授精と体外受精の費用対効果

最終的な目標は元気な赤ちゃんを授かることですが、費用対効果の視点も重要です。費用は高いですが、妊娠率も高いため、費用対効果で見ると体外受精のほうが有利になります。体外受精は人工授精に比べて経済的な負担が大きいので、最終的には夫婦の状況や希望に合わせて選ぶことが大切です。

人工授精と体外受精の保険適用の可能性と手続き

保険適用外だった人工授精や体外受精ですが、2022年4月から条件を満たせば、保険適用で治療を受けられるようになりました。保険適用の条件は以下のとおりです。

  • 法律上の婚姻関係にある夫婦であること
  • 妻の年齢が43歳未満であること
  • 所得制限以内であること

保険適用の手続きについては、医療機関に相談したうえで必要書類と保険証を持参しましょう。保険適用を受けることで、治療費の自己負担額を大幅に抑えられます。自己負担額は年齢や収入によって異なることを覚えておきましょう。

30歳で標準報酬月額30万円の方が体外受精を1回受けた場合、保険適用前は約60万円ですが、適用後は約20万円となります。高額療養費制度を活用すれば、10万円以下に抑えられます。

保険適用の可否や手続きは医療機関によって異なる場合があるので、事前に確認するようにしましょう。
>>不妊治療の保険適用を徹底解説!対象範囲・回数制限・メリット/デメリットまで

人工授精と体外受精の手順

人工授精と体外受精の手順や流れは大きく異なり、体への負担も違います。それぞれの治療法がどのようなステップなのか、以下の項目を解説します。

  • 人工授精の手順
  • 体外受精の手順
  • 人工授精と体外受精の成功率を高める方法

人工授精の手順

人工授精は、精子を直接子宮内に届けることで受精の可能性を高める負担の少ない治療法です。自然妊娠に近い形で進められるため、多くの夫婦が次のステップとして選びます。手順は以下の流れで行います。

  1. 排卵日の予測
  2. 精子の準備(採取・洗浄・選別)
  3. 子宮内への精子注入

まず、基礎体温や超音波検査で排卵日を予測します。基礎体温は排卵前に低く、排卵後に上昇するため、その変化を見てタイミングを判断します。次に、採取した精子を運動の良いものだけに選別し、妊娠しやすい状態に整えます。

最後に、細いカテーテルを使って調整した精子を子宮内に注入します。痛みは個人差がありますが、処置は数分で終了し、身体的負担が少ないとされています。

体外受精の手順

体外受精は、文字通り「体の外」で卵子と精子を受精させる治療法です。体内での受精が難しい場合や、人工授精では妊娠に至らなかった場合に検討される方法です。体外受精の手順は以下のとおりです。

  • 排卵誘発
  • 採卵
  • 体外受精と培養
  • 胚移植

より多くの卵子を得るために、奥さんに排卵誘発剤を注射で投与します。卵巣の状態を見ながら、適切な量を調整します。卵子が十分に育ったら、腟に針を刺して卵巣から卵子を採取します。採卵は、痛みを和らげるために鎮静剤を使用することが多いです。

採取した卵子と旦那さんの精子を、培養液の入ったシャーレの中で受精させます。受精卵は数日間、培養液の中で育てられます。培養液の中で育った受精卵を、子宮に戻す「胚移植」を行います。胚移植には痛みを感じにくいとされていますが、個人差があります。

体外受精のスケジュールやリスクについては以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はご覧ください。
>> 体外受精のスケジュールを徹底解説|治療の流れと期間・費用の目安
>> 体外受精の7つのリスク!先天的障害の可能性や合併症を詳しく解説

人工授精と体外受精の成功率を高める方法

人工授精や体外受精の成功率を高めるには、治療と同じくらい生活習慣の見直しが重要です。年齢や体質による差はありますが、日々の行動で妊娠しやすい状態に近づけることができます。意識すべきポイントは次のとおりです。

  • バランスの良い食事と適度な運動
  • 禁煙の徹底
  • ストレスを溜めない生活

良質なタンパク質や鉄分、葉酸を意識した食事は卵子の質や子宮内膜の状態を整えます。ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、血流やホルモンバランスを改善します。喫煙は卵子の老化や子宮環境の悪化につながるため禁煙が必須です。

ストレスはホルモンに影響するため、意識的に休息をとり、心身を整えることが成功率向上につながります。

人工授精と体外受精に関するよくある質問(Q&A)

人工授精と体外受精について、多くの方が同じような疑問を持っています。特によく聞かれる以下の質問にわかりやすくお答えします。

  • 人工授精と体外受精はどちらが痛い?
  • 人工授精から体外受精に切り替えるタイミングは?
  • 人工授精と体外受精、どちらが体への負担が少ない?

人工授精と体外受精はどちらが痛い?

多くの方が心配されるのが、治療の痛みです。人工授精では、細いチューブを使って精子を子宮内に注入するだけなので、ほとんど痛みを感じない方が多いです。短時間で終わり、麻酔も必要ありません。

体外受精では卵子を採取する際に、卵巣に針を刺す処置が必要になります。採卵の際には麻酔を使うことが多く、痛みは感じにくいですが、術後に下腹部に鈍い痛みや違和感を覚える方もいます。体外受精では排卵を促すためのホルモン注射を何度も打つ必要があり、注射の痛みや副作用でお腹が張ったり、気分が悪くなったりすることもあります。

痛みや負担を気にする方には、人工授精から始めることをおすすめします。

人工授精から体外受精に切り替えるタイミングは?

人工授精を何度か試しても妊娠しない場合、体外受精への切り替えを検討するタイミングが来ます。一般的には、人工授精を5〜6回繰り返しても妊娠しなかった場合、次のステップとして体外受精を考えることが多いです。

人工授精の成功率は1回あたり5〜10%と言われており、何度も繰り返しても結果が出にくいことがあるためです。特に、女性の年齢が高い場合や、卵管に軽度の問題がある場合は、早めに体外受精に切り替えたほうが妊娠の可能性が高まります。

ただし、切り替えのタイミングは人それぞれです。体の状態や年齢、経済的な事情なども考慮しながら、医師とよく話し合って決めることが大切です。焦らず、自分に合ったペースで治療を進めましょう。

人工授精と体外受精、どちらが体への負担が少ない?

体への負担で比べると、人工授精のほうが少ないです。人工授精は自然な排卵周期を利用することが多く、ホルモン剤の使用も最小限で済みます。処置も短時間で終わり、日常生活への影響がほとんどありません。

体外受精では、卵子をたくさん育てるために強いホルモン剤を使います。副作用として、吐き気や頭痛、お腹の張りが出ることがあります。採卵の際には卵巣に針を刺すため、術後に痛みや出血が起こることもあります。

体外受精は通院回数が多く、精神的な負担も大きくなりがちです。ただし、妊娠の確率は人工授精よりも高いため、体への負担と効果のバランスを考えて選ぶことが重要です。不安なことがあれば、遠慮せず医師に相談しましょう。

まとめ

人工授精と体外受精は、赤ちゃんを授かるための治療法です。どちらの治療法にも、成功率や費用、身体的、精神的負担などのメリット・デメリットは存在します。人工授精は体外受精に比べて費用が抑えられますが、成功率は体外受精のほうが高いです。

成功率と費用のバランスを考慮しながら、費用対効果の観点で治療法を検討することも大切です。夫婦で話し合い、医師とともに最適な治療方針を決めることが大切です。

治療の過程で、不安な気持ちや疑問が生じた場合は医師に相談しましょう。赤ちゃんを授かるまでの道のりは、決して平坦ではありませんが、新しい家族を迎える喜びのために一歩踏み出しましょう。

神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、不妊治療に強みを持つクリニックです。不妊治療を検討している状況でも、専門医が相談に乗りますのでお気軽に相談にいらしてください。

参考文献

AIボット
診療予約