妊娠中ですが、インフルエンザのワクチンは打っても良いですか?
インフルエンザのワクチンは一般的に妊娠中のすべての時期において安全であり、妊婦がインフルエンザに罹患すると重症化することがあるため、ワクチン接種が勧められています。
妊娠初期にインフルエンザのワクチンの接種を受けたことにより流産や先天異常の発生リスクが高くなったという報告はありません。
しかし、妊娠は医学的には何もしなくても一定の確率で流産や先天異常などが発生するものです。万が一、そうした事態になってしまった場合に、心理的にワクチン接種と関連付けて後悔することがないよう、きちんと納得したうえで、接種するようにしてください。
胚移植後、妊娠判定で陽性が出ました。次回1週間後の診察と言われましたが、診察日の膣剤が足りません。どうしたらよいでしょうか?
妊娠経過の確認のための診察日は、妊娠経過が順調であれば、妊娠維持に必要な黄体ホルモンを補う注射を行うため膣剤が足りなくても大丈夫です。膣剤がある場合は、入れてきていただいてもかまいません。
胚移植後、妊娠判定日に陽性でした。次回1週間後に診察と言われましたが、都合が悪く受診できません。早めに受診してもよいでしょうか?
2日程度でしたら早めに受診していただいてもかまいませんが、前回の診察からあまりに早い受診の場合、妊娠経過を評価できず、再度来院による診察が必要となる場合があります。
妊娠したら保険で診察してもらえないのですか?
日本では、妊娠は病気と認められていないため、公的医療保険は適用外になり、健診費用はすべて自費になります。
ただし、切迫流産などの診断がつく場合には、公的医療保険が適用となる場合もあります。
詳しくは、診察時に医師にお尋ねください。
妊娠初期です。出血があったのですが、どうしたらよいでしょうか?
子宮内膜はホルモンの影響で、受精卵を迎えるためにふかふかのベッドのような状態になっています。そこに受精卵が着床し、子宮内膜に絨毛という組織をのばし胎盤を作り始めます。妊娠初期は、胎盤ができあがる途中の子宮内膜の血管の破たんによって出血が起こると言われています。また、妊娠のために子宮が大きくなろうとして下腹部痛が出ることもあります。出血や下腹部痛があると不安になると思いますが、これらの症状があったからといって必ず流産するとは限りません。初期の流産の原因の多くは胎児側にあると言われており、受精卵の時点で決まっています。心配であれば受診していただくことも可能ですが、残念ながら流産を治療する方法はありません。できることは安静に過ごしていただくことが一番です。大切なことは出血の有無にかかわらず、赤ちゃんが正常に発育しているかどうかです。1週間に1回の診察で、経過を見ていきますので、普段通りの生活をしていただいて構いません。
つわりがつらくて仕事に行けません。診断書を書いてもらえますか?
母性健康管理指導事項連絡カードを会社に提出することで、勤務の制限や休職を申請することができます。詳しくは、受診して医師へご相談ください。
重症の方は、医師の判断で点滴が必要なことがありますので、なるべく早めの時間に受診をしていただくことをお勧めします。
分娩先はいつまでに決めたらいいですか?
当院では、妊娠9週頃まで赤ちゃんの成長を確認しますが、妊婦健診・出産は取り扱っておりません。妊娠9週以降は、希望される産院で妊婦健診を受けていただきます。
当院を卒業時に、紹介状をお渡しするため、8週頃までにはどちらの産院でご出産を希望されるかを伝えていただくようにお願いいたします。
人気のある産院は、分娩予約を早めに締め切ることがあります。そのため、早めに産院の情報収集を行い、希望する産院へ電話などで分娩予約状況を確認することをお勧めします。その際、当院では妊娠9週頃に卒業となることをお伝え頂き、いつごろ受診したら良いかや受診方法を必ず確認しておいてください。