ソフィアレディスクリニック

着床出血の見た目が知りたい!茶色・ピンク・赤の違いと判断ポイント

公開日:2024.12.25
更新日:2025.11.30

着床出血は妊娠している方に生じることが多いです。経験する人は全体の2~3割程度とされ、その名のとおり受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血です。すべての妊婦さんに起こるわけではなく、生理や不正出血との違いを見極めることが重要です。

この記事では、着床出血の特徴的な色や量、期間、生理との違いを3つのポイントに絞って徹底解説します。着床出血があった場合の対処法や病院を受診する目安、妊娠検査薬の使用時期、切迫流産の兆候と注意点まで、妊娠超初期の不安を解消する情報が満載です。

神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、妊娠の悩みに強みを持つクリニックです。生理不順やPMSなどの女性特有のお悩みはもちろん、男性不妊の検査・治療にも対応し、ご夫婦のお悩みを専門医が丁寧にサポートします。

また、当院は橋本駅の長谷川レディースクリニックと密に連携し、婦人科・不妊治療を提供しています。2つの施設間で検査結果や治療方針を共有することで、よりスムーズな治療体制を整えています。体外受精をご検討の方にも、きめ細かな診療と迅速な対応をご提供していますので、お悩みの方は当院へご相談ください。

着床出血とは?特徴を解説

妊娠超初期に少量の出血が見られることがあり、着床出血といいます。すべての妊婦さんに起こるわけではなく、経験する人は全体の2~3割程度といわれています。着床出血の特徴は以下のとおりです。

  • 着床出血の色
  • 着床出血の量
  • 着床出血の期間

着床出血の色

着床出血の色は、鮮やかな赤色から薄いピンク色、茶褐色までさまざまです。出血したばかりの血液は鮮やかな赤色をしていますが、時間が経つにつれて酸化し、色が濃くなっていきます。おりものに混じると薄いピンク色に見えることもあります。色の変化は出血からの経過時間を反映している場合が多いです。

着床出血の量

着床出血の量はごく少量です。生理のときのような経血ではなく、おりものに少し血液が混じる程度の場合がほとんどです。ティッシュにつく程度だったり、下着にうっすらとシミができる程度だったりします。ナプキンが必要になるほどの出血量はまれです。

出血量は人によってさまざまですが、少量であることが特徴です。

着床出血の期間

着床出血の期間は、数時間から長くても3日程度です。1~2日で終わる方がほとんどです。生理のように何日も続くことはありません。

受精から着床までにかかる日数や体調の変化や、着床しなかったときの症状について以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
>>【医師監修】受精から着床まで何日?症状・兆候・体調変化を医師が解説
>>着床しなかった時の症状、体の変化とは?妊娠失敗のサインを解説

着床出血と生理の違い3つ

着床出血と生理の違いとして、以下を解説します。

  • 出血のタイミング
  • 出血の色と量
  • 痛みの有無

出血のタイミング

大きな違いは出血のタイミングです。生理は、前回の生理開始日から約1か月後(25~38日周期)に起こります。個人差はありますが、自分の生理周期を把握していれば、だいたい予測できます。

着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血です。排卵日から約1週間後、つまり生理予定日の数日前に起こることが多いです。着床出血は必ずしも起こるものではなく、妊娠した女性の約2~3割に見られる現象です。

出血の色と量

生理の出血は、一般的に鮮やかな赤色で、量は比較的多いです。ナプキンやタンポンを頻繁に取り替える必要があります。経血には子宮内膜などの組織片が含まれているため、レバー状の血の塊が混ざっていることもあります。

着床出血は、少量の出血で、色は薄いピンク色や茶褐色であることが多いです。下着に少し血がつく程度や、おりものに血が混じる程度の場合がほとんどです。「おりものに少し色がついたかな?」程度の場合もあり、気づかない方もいます。生理のようにナプキンが必要になるほどの出血量ではありません。

痛みの有無

生理痛がある方は多いと思います。生理痛の程度には個人差がありますが、下腹部痛や腰痛など、痛みを伴うことが一般的です。痛みがひどくて日常生活に支障が出る方もいます。

着床出血の場合は、痛みを伴わないことがほとんどです。多少の違和感を感じる方もいるかもしれませんが、生理痛のような強い痛みはありません。「チクチクする感じがあった」「少し重い感じがした」という方もいますが、多くの場合、痛みは軽微です。

着床出血と間違いやすい出血との見分け方

着床出血は他の婦人科系出血と見た目が似ているため、出血のタイミングや特徴を総合的に判断することが大切です。女性の体ではさまざまな理由で出血が起こるため、見た目だけでは判断が困難な場合があります。

排卵出血や不正出血、妊娠初期の他の出血との違いを知ることで、より正確な判断ができます。以下の項目に沿って着床出血と間違いやすい出血の見分け方を解説します。

  • 不正出血との違い
  • 排卵出血との見た目の違い
  • 着床出血以外の妊娠初期出血

不正出血との違い

不正出血は着床出血と見た目は似ていますが、起こるタイミングと継続期間が大きく異なります。不正出血はホルモンバランスの乱れやストレス、婦人科疾患などさまざまな原因で起こるため、予測できないタイミングで発生します。一方、着床出血は排卵後7〜10日という決まった時期に起こる生理的な現象です。

不正出血は生理周期に関係なく突然始まり、数日〜数週間続くことがあります。色は着床出血と同様に茶色やピンク色のことが多いですが、量が変動しやすく、ときには多量になることもあります。基礎体温に変化がない点も着床出血との違いです。タイミングと期間を観察することで、不正出血と着床出血を見分けることができます。

排卵出血との見た目の違い

排卵出血と着床出血は見た目がとても似ているため、基礎体温や生理周期から判断することが重要です。どちらも軽微な出血のため、色や量だけでは区別が困難です。しかし、起こる時期が異なるため、生理周期を把握していれば判断できます。排卵出血は排卵期(生理開始から約14日後)、着床出血は排卵後7〜10日頃に起こります。

排卵出血は生理周期の中間頃に1〜2日程度の短期間で起こり、薄いピンク色や茶色で極少量です。着床出血も同様の見た目ですが、排卵後1週間以上経ってから起こる点が違います。基礎体温では、排卵出血後に体温が上がり、着床出血時も高温期が続いています。見た目だけでなく、タイミングと基礎体温の変化を合わせて判断しましょう。

着床出血以外の妊娠初期出血

妊娠初期には着床出血以外にもさまざまな原因による出血があり、見た目や症状で緊急度を判断することが大切です。妊娠初期は子宮や胎盤の形成期のため、生理的な出血から病的な出血までさまざまな出血が起こる可能性があります。早期発見と適切な対応により、妊娠継続に大きく影響するため、症状の見分け方を知っておくことが重要です。

切迫流産では鮮血で量が多く、強い下腹部痛を伴います。絨毛膜下血腫では茶色い出血が続き、子宮外妊娠では激しい腹痛と出血があります。一方、子宮頸管ポリープによる出血は性交後に少量の鮮血が出る特徴があります。妊娠初期の出血はさまざまな原因があるため、心配な症状があれば早めに医師に相談しましょう。

着床出血があった場合の対処法

着床出血があった場合の対処法として、以下を参考にしてください。

  • 病院を受診する目安
  • 妊娠検査薬の使用時期
  • 切迫流産の兆候と注意点
  • 妊娠超初期症状と過ごし方

病院を受診する目安

着床出血は基本的に心配いりませんが、自己判断は禁物です。早期発見・早期治療が大切ですので、以下の場合は、念のため産婦人科を受診しましょう。

出血量が多い場合

夜用のナプキンが必要なほどの出血や、鮮血がドバドバ出ている場合は、着床出血ではない可能性があります。子宮外妊娠や流産の兆候である可能性も考えられるので、すぐに病院を受診しましょう。私自身、夜用ナプキンが必要なほどの出血で来院された患者さんを診察した結果、子宮外妊娠だったケースを経験しています。早期発見が重要です。

出血期間が長い場合

着床出血は通常1〜3日程度で治まります。4日以上続く場合は、他の原因が考えられますので、一度医師に相談してみましょう。

強い下腹部痛など、他の症状を伴う場合

着床出血自体は痛みを伴わないことが多いですが、強い痛みがある場合は、他の病気が隠れている可能性があります。例えば、子宮内膜症や卵巣嚢腫などが原因で出血しているケースもあります。

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合

陽性反応が出たら、産婦人科を受診して、正式に妊娠を確認してもらいましょう。医師から今後の生活の注意点などのアドバイスをもらえます。妊娠初期の生活指導は、妊娠の継続にとって重要です。

妊娠検査薬の使用時期

着床出血があったからといって、すぐに妊娠検査薬を使っても正確な結果は出ません。妊娠検査薬は、生理予定日の約1週間後から使用するのがおすすめです。妊娠すると分泌されるhCGホルモンが、妊娠初期にはまだ少ないためです。

妊娠検査薬を使用する際は、朝一番の尿を使うと、より正確な結果を得られます。朝一番の尿はhCGホルモンの濃度が最も高いためです。検査結果が陽性でも陰性でも、一度産婦人科を受診することをおすすめします。陽性の場合は妊娠週数の確定、陰性の場合は生理不順などの原因を調べてもらえます。

切迫流産の兆候と注意点

妊娠初期には、切迫流産に注意が必要です。切迫流産とは、妊娠22週未満で起こる流産の可能性がある状態のことです。症状としては、少量〜大量の出血や下腹部痛、腰痛などがあります。生理痛のような鈍い痛みや、下腹部がチクチクするような痛みを感じる人もいます。出血は、おりものに血が混じる程度から、生理のような出血までさまざまです。

症状が現れたら、すぐに安静にして、産婦人科を受診しましょう。切迫流産を防ぐためには、妊娠初期は特に、体に負担をかけないようにすることが大切です。重いものを持ったり、激しい運動をしたりするのは避けましょう。十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心がけ、ストレスを溜めないようにすることも大切です。

妊娠超初期症状と過ごし方

妊娠超初期には、着床出血以外にも以下の症状が現れることがあります。

  • おりものの変化
  • 胸の張りや痛み
  • つわり
  • だるさ
  • 眠気
  • 便秘
  • 肌荒れ

生理が来なかったり、イライラしやすくなったりする場合もあります。ホルモンバランスの変化によって起こるもので、個人差が大きく、すべての症状が現れるわけではありません。妊娠していない場合でも、似たような症状が現れることがあります。

妊娠超初期は、まだお腹も目立たず、周囲に妊娠を伝えるかどうかも迷う時期かもしれません。心身ともに不安定になりがちなので、ゆったりとした気持ちで過ごすことが大切です。体に負担のかかることは避け、十分な休息を取りましょう。カフェインやアルコールの摂取は控え、バランスの良い食事を心がけてください。気になる症状があれば、早めに産婦人科を受診しましょう。

妊娠したいと考えている方は、普段からの食事や飲酒についても気をつける必要があります。以下では、妊活中に注意すべき食べ物やアルコール摂取に関して記載しているのでチェックしてみてください。
>>妊活中に選びたい食べ物と避けたい食品|妊娠を目指す体づくりに役立つレシピも紹介
>>妊活を始めたらお酒はやめるべき?アルコールが妊娠に与える影響と対策を医師が解説

着床出血の見た目に関するよくある質問

着床出血の見た目について多くの方が疑問に思う点を、医学的根拠にもとづいて解説します。正しい知識を持つことで、不要な心配を減らし適切な対応ができます。

  • 塊が混じっていても大丈夫?
  • 鮮血の場合は着床出血ではない?
  • 見た目で妊娠を判断できる?

塊が混じっていても大丈夫?

着床出血に小さな塊が混じることはありますが、大きな塊や多量の塊は着床出血以外の可能性が高いです。着床時の出血は毛細血管からの軽微な出血のため、通常は血液がサラサラの状態で出てきます。しかし、体外に出るまでに時間がかかると血液が固まって小さな塊になることがあります。一方、大きな塊は子宮内膜の剥がれや他の出血が原因の可能性があります

米粒程度の小さな塊であれば、血液が自然に固まったものと考えられます。親指の爪ほどの大きさや、レバーのような塊が出る場合は注意が必要です。塊と一緒に多量の出血がある場合は、切迫流産や他の婦人科疾患の可能性があります。小さな塊は心配ありませんが、大きな塊や症状を伴う場合は医師に相談しましょう。

鮮血の場合は着床出血ではない?

着床出血でも鮮血が出ることはありますが、量が多い場合や持続する場合は他の原因を考える必要があります。着床出血の色は出血からの経過時間や個人差によって変わります。着床直後の新鮮な血液が短時間で体外に出れば鮮血として見えることがあります。ただし、着床出血は通常極少量のため、鮮血で量が多い場合は別の原因が考えられます。

おりものに鮮血が少し混じる程度であれば着床出血の可能性があります。しかし、以下のような鮮血の場合は、切迫流産や不正出血の可能性が高くなります。

  • ナプキンが必要になるほどの鮮血
  • 数時間にわたって続く鮮血
  • 強い痛みを伴う鮮血

鮮血でも量と持続時間や伴う症状を総合的に判断することが大切です。

見た目で妊娠を判断できる?

着床出血の見た目だけで妊娠を確実に判断することはできないため、妊娠検査薬や医師の診断が必要です。着床出血と似た見た目の出血は、排卵出血や不正出血など他の原因でも起こるためです。妊娠していても着床出血が起こらない方も多く、出血がないからといって妊娠していないとは限りません。確実な判断には医学的検査が欠かせません。

薄いピンク色の少量出血があっても、ストレスによる不正出血の可能性もあります。逆に、着床出血が全くなくても正常に妊娠している方もいます。妊娠の判断には、生理予定日の1週間後以降の妊娠検査薬使用や、医師による超音波検査が確実です。見た目は参考程度に留め、正確な判断は医学的検査で行いましょう。

まとめ

着床出血は、妊娠超初期に起こる少量の出血です。すべての人に起こるわけではなく、経験する人は2~3割程度です。色は鮮やかな赤色から薄いピンク、茶褐色までさまざまで、量はおりものに混じる程度と少量です。期間は数時間から長くても3日程度です。

着床出血と生理の違いは、出血のタイミング、色と量、痛みの有無です。着床出血は生理予定日の数日前後に起こり、色は薄いピンクや茶褐色で、量はごく少量です。妊娠初期は切迫流産に注意し、体に負担をかけないように、ゆったりと過ごしましょう。

「着床出血かな?」と思ったら、出血量や期間、痛みの有無に注意し、必要であれば産婦人科を受診しましょう。不妊症について網羅的に知りたい方はぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
>>不妊症とは?原因・症状・検査・治療法まで妊娠のために知っておきたい基礎知識を解説

参考文献

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