ソフィアレディスクリニック

すぐ妊娠できる人の特徴と生活習慣!体質改善で妊活の成功率アップ

公開日:2025.02.26
更新日:2025.02.26

妊娠を望むすべての人にとって、待望の赤ちゃんを授かることは大きなこの上ない喜びです。しかし、妊娠は多くの要因が関係する繊細なプロセスです。 「すぐに妊娠できる」と言い切れる絶対的な法則はありません。

記事を読むことで、妊娠しやすい人の特徴や、妊娠しやすい体質を作る生活習慣、妊活の成功率を上げるためのポイントを知ることができます。最新の研究データも交えながら、妊娠という奇跡を少しでも手繰り寄せるためのヒントを、医師の視点から解説します。

神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、不妊治療に強みを持つクリニックです。不妊治療を検討している状況でも、専門医が相談に乗りますのでお気軽に相談にいらしてください。

すぐ妊娠できる人の特徴5選

すぐ妊娠できる人の特徴は以下のとおりです。

  • 規則的な月経周期
  • 適正なBMI
  • 健康的な食生活
  • 適度な運動習慣
  • ストレスが少ない

規則的な月経周期

妊娠しやすい人の特徴は月経周期が規則的です。理想的な月経周期は25〜38日とされ、排卵が正常に行われています。月経周期が不規則な場合、排卵日を予測することが難しく、妊娠のタイミングを掴むのが困難になります。もし、月経周期に大きな乱れがある場合は、婦人科を受診し、医師に相談することが大切です。

適正なBMI

BMIは、身長と体重から算出される体格指数で、健康状態を評価する指標の一つです。妊娠しやすい人のBMIは、18.5〜25未満の範囲内で「適正体重」と呼ばれます。WHO(世界保健機関)も推奨している健康的なBMIの範囲です。

BMIが低すぎたり高すぎたりすると、ホルモンバランスが乱れ、排卵に影響を及ぼします。適正なBMIを維持することは、妊娠しやすい体作りに加え、妊娠中の合併症リスクを減らすためにも重要です。

健康的な食生活

妊娠しやすい体質には、栄養バランスの取れた食生活が不可欠です。妊娠に重要な栄養素である葉酸、鉄分、タンパク質、ビタミンDなどを積極的に摂取しましょう。加工食品やインスタント食品、糖分の多い食品や飲み物の過剰摂取は避けましょう。新鮮な野菜や果物、良質なタンパク質を含む食品を中心に、バランスの取れた食事を心がけましょう。

妊娠前からのバランスの取れた食事は、胎児の健やかな発育をサポートするだけでなく、母体の健康維持にもつながります。

適度な運動習慣

適度な運動は血行を促進し、ホルモンバランスの維持につながる可能性があります。ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、無理なく続けられる運動を選ぶのがおすすめです。しかし、激しい運動や過度な運動は、かえってホルモンバランスを乱し、妊娠しにくくなる可能性があります。

ストレスが少ない

ストレスは、自律神経やホルモンバランスに影響を与えます。強いストレスは、視床下部や下垂体、卵巣系と呼ばれるホルモン分泌のシステムに悪影響を及ぼし、卵巣機能を低下させます。リラックスできる時間を作ったり、趣味を楽しんだり、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。質の高い睡眠を十分に取ることも、ストレス軽減につながります。

妊娠しやすい体質を作るための生活習慣6選

妊娠しやすい体質を作るための生活習慣6選は以下のとおりです。

  • バランスの取れた食事を摂る
  • 適度な運動を続ける
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • ストレスを適切に管理する
  • 禁煙と禁酒を徹底する
  • 冷え性を改善する

バランスの取れた食事を摂る

必要な栄養素を摂取することで、妊娠に必要なホルモンバランスを整え、子宮内膜の状態を良好に保つことができます。

  • 葉酸
    細胞分裂に不可欠な栄養素であり、妊娠初期の胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減する効果が期待できます。ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、イチゴなどに多く含まれています。
  • 鉄分
    赤血球のヘモグロビンを作るのに必要な栄養素です。妊娠中は血液量が増加するため、鉄分不足による貧血に陥りやすくなります。レバーやヒジキ、小松菜などに多く含まれています。鉄分の吸収率を高めるためには、ビタミンCと一緒に摂取するのがおすすめです。
  • タンパク質
    胎児の体の組織を作るのに必要不可欠な栄養素です。肉や魚、卵、大豆製品などに豊富に含まれています。良質なタンパク質をバランスよく摂取することで、胎児の健やかな発育をサポートします。
  • ビタミンD
    カルシウムの吸収を助け、骨の形成に重要な役割を果たします。鮭やサンマなどの魚類、キノコ類、卵に多く含まれています。ビタミンDは日光を浴びると体内で合成されるため、適度な日光浴も効果的です。

近年の研究では、地中海式ダイエットを実践する女性は、妊娠率や出産率が高い傾向があることが示されています。

適度な運動を続ける

ウォーキングやヨガ、軽いジョギングなどの運動習慣を持つことでストレスが軽減され、自律神経の働きが安定し、妊娠しやすい体作りにつながります。ウォーキングは手軽に始められ、血行促進や基礎代謝の向上に効果的です。1日30分程度を目安に無理なく続けましょう。

十分な睡眠時間を確保する

睡眠は、心身の健康を維持するために不可欠です。質の高い睡眠を十分に取ることで、成長ホルモンの分泌が促進され、ホルモンバランスが整います。毎日7時間以上の質の高い睡眠を確保し、心身ともにリラックスできる時間を作るように心がけましょう。

寝る前にカフェインを摂取したり、スマートフォンを長時間見続けたりすることは、睡眠の質を低下させるため、避けましょう。

ストレスを適切に管理する

ストレスは健康に大きく影響するので、適切に管理しましょう。リラックスできる音楽を聴いたり、アロマを焚いたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるのもおすすめです。趣味を楽しんだり、友人と会話を楽しんだりするなど、気分転換になる活動を取り入れるのも効果的です。

禁煙と禁酒を徹底する

喫煙は、卵子の質を低下させ、妊娠しにくくする可能性があります。流産や早産、低出生体重児などのリスクも高まります。妊娠を希望する場合は、禁煙を徹底することが重要です。飲酒も、過度になると妊娠に悪影響を与えます。胎児性アルコール症候群などのリスクも懸念されるため、妊娠中、妊娠を希望する場合は禁酒することが推奨されます。

お酒好きの方は、妊活中でもアルコールを摂取したい方も多いのではないでしょうか。以下の記事では、妊活中のお酒との向き合い方を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
>>妊活中はお酒を飲んでも大丈夫?妊活中のお酒との向き合い方を徹底解説

冷え性を改善する

冷え性は血行不良を招き、子宮や卵巣の機能を低下させます。体を温める生活習慣を心がけ、冷え性を改善することで、妊娠しやすい体質作りをサポートしましょう。温かい飲み物を飲んだり、体を冷やす食べ物を避けたり、ゆっくりお風呂に浸かったりするなど、体を温める工夫を日常生活に取り入れてみましょう。

妊娠しやすい体作りのための3つのポイント

妊娠しやすい体作りのための3つのポイントは以下のとおりです。

  • 基礎体温を測って排卵日を把握する
  • 排卵日前後に性交回数を増やす
  • 妊活が長引く場合は専門医に相談する

基礎体温を測って排卵日を把握する

基礎体温とは、目が覚めてすぐ安静にした状態で測定する体温のことです。基礎体温を毎日測定し、記録することで、排卵日の予測に役立ちます。自分の体のリズムを理解し、妊活をより計画的に進めることができます。女性ホルモンの影響で、基礎体温は低温期と高温期にわかれます。

低温期から高温期に移行する時期が、排卵が起こっている時期に該当します。基礎体温計は、ドラッグストアなどで手軽に購入できます。基礎体温表はインターネットからダウンロードでき、スマートフォンのアプリも利用できます。毎日同じ時間に、同じ方法で体温を測定することが大切です。

排卵日前後に性交回数を増やす

排卵日は、生理開始から14日後と一般的に言われますが、あくまでも平均的な値です。個人差が大きく、ストレスや体調の変化によっても排卵日は前後します。基礎体温を測って排卵日を正確に把握することが重要です。

排卵日の2〜3日前が最も妊娠しやすい時期のため、性交の頻度を増やすことで、妊娠の確率を高めることができます。一般的に、排卵日前後の性交回数が多いほど妊娠の可能性が高まると考えられています。

妊娠しやすい時期を意識しつつも、パートナーとのコミュニケーションを大切にし、リラックスした雰囲気での性交渉を心がけましょう。過度なプレッシャーは、かえって妊娠を遠ざける可能性があります。

妊活が長引く場合は専門医に相談する

妊活を始めて1年以上経っても妊娠しない場合は、不妊症の可能性があります。不妊症の原因はさまざまで、女性だけでなく男性にも原因がある場合があります。女性側の原因は、排卵障害や卵管性不妊、子宮内膜症、子宮筋腫などが挙げられます。男性側の原因は、乏精子症、精子無力症などが挙げられます。

不妊症の検査や治療は、産婦人科や不妊治療専門クリニックで行っています。検査には、ホルモン検査や卵管造影検査、精液検査などがあります。治療法としては、タイミング法、人工授精、体外受精などがあります。妊活が長引いて悩んでいる場合は、一人で悩まず、早めに経験豊富な医師に相談することが大切です。

専門医による適切な検査と治療を受けることで、妊娠の可能性を高めることができます。最新の研究では、AMH(抗ミュラー管ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)などの卵巣予備能マーカーは、必ずしも将来の妊娠の可能性を正確に予測する因子ではないという結果も出ています。

検査値だけで判断せず、医師とよく相談しながら、自分に合った治療法を見つけていくことが大切です。タイミング法で成功率を上げるためのポイントは、以下の記事に書いていますので、あわせてご覧ください。
>>タイミング法で妊娠成功率を上げるためのポイントと具体的な方法を解説!

まとめ

妊娠しやすい人の特徴や体質改善、妊活成功のポイントをご紹介しました。基礎体温で排卵日を把握し、ご自身のペースで妊活を進めていきましょう。妊活が長引く場合は、一人で悩まず専門医に相談しましょう。

妊活を始めた方の中には「不妊症」のことが気になっている方もいるのではないでしょうか。不妊症について網羅的に知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
>>不妊症とは?定義やなりやすい人の特徴・割合についても解説

参考文献

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