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卵子凍結は痛い?実際に痛みを感じるタイミングやその対処法を紹介

公開日:2024.05.31
更新日:2024.05.31

いますぐに結婚や妊娠を考えていないけど、子どもが欲しいと思ったときに産める選択肢を持ちたいですよね。若いうちに卵子凍結を選択する女性が増えていますが、治療や処置の痛みに関して不安があると思います。

この記事では卵子凍結までの治療の流れと、痛みを感じるタイミングについて解説します。痛みを軽減させる方法も合わせて紹介するので、是非参考にしてください。

卵子凍結で痛みを感じる5つのタイミング

卵子凍結の処置で痛みを感じるタイミングは以下の5つです。

  • 採卵前の各種検査
  • 排卵誘発の際の注射
  • 卵子の吸引・採取
  • 自己注射
  • 胚移植

なぜ痛いのか、どんな痛みなのかを具体的に紹介します。

採卵前の各種検査

採卵前の検査で痛みを感じるのは採血と経腟超音波検査です。

血液検査では、卵巣に残っている卵子の数を知るためのAMH値(抗ミュラー管ホルモン)を始め、卵巣機能の指標となるホルモン値、一般的な全身状態を調べます。採血方法は健康診断と同様に注射針を使って血液を採ります。AMH以外のホルモン値は生理周期によって変わるため、生理中の採血が必要です。

経膣超音波検査では膣から超音波の検査機器を入れて、卵巣疾患の有無や卵子の発育状態を観察します。診察器具が入る際に痛みを感じる人もいます。

排卵誘発の際の注射

排卵誘発剤で注射薬を使用する場合、採卵までに6~10回の注射をするため、採血時に似た痛みがあります。クリニックに通院して打ってもらうことも可能ですが、排卵誘発剤は基本的に自己注射のため、注射方法を間違えるとより強い痛みを伴うかもしれません。

卵子の吸引・採取

採卵術は膣から卵巣に針を刺して卵胞を吸引・採取するため、痛いと感じる方もいます。排卵誘発後、卵巣内の卵子は膜に包まれた卵胞と呼ばれる状態に育ちます。採卵では膣から超音波機器を入れ、その機器から出る長い針で卵巣内の卵胞ごと卵子を吸引するのです。

採卵時の針の太さは血液検査より少し太く、膣の粘膜や卵巣に針を刺した際の痛みや卵子の吸引時に痛いと感じるかもしれません。採卵後数日は、人によって採卵時の卵巣への刺激から卵巣過剰刺激症候群を引き起こすため、卵巣の腫れや腹水による下腹部などの症状が表れるなど、排卵後に違和感を感じたらすぐに病院を受診してください。

自己注射

できるだけ多くの卵子を凍結保存したい場合、高刺激法と呼ばれる注射薬の排卵誘発剤を使用します。採卵までの6~10日間は毎日注射を打つため、自宅に持ち帰り自分で打つ「自己注射」を選ぶ方が多いです。

自己注射は打ち方を間違えると痛みを感じるため、最初の処方時に病院で注射方法を教えてもらったり練習したりします。自宅で注射する際に注射薬を冷えた状態で使用すると、痛みを感じやすいです。

胚移植

将来、凍結した卵子とパートナーの精子を用いて顕微授精を行います。その後、できた受精卵を子宮内に戻す際の胚移植でも痛みを感じる場合があります。

移植時はカテーテルと呼ばれるチューブを膣から子宮頸管まで入れて、受精卵を子宮に移し着床を待ちます。他の処置と比べて痛みを感じることは少ないですが、子宮頸管が細いなど、体質によってはカテーテルを入れるときに痛いと感じる場合があります。

卵子凍結で痛みを感じないためにできること

卵子凍結の治療で感じる痛みを和らげる方法は以下の2つです。

  • 医療機関を慎重に選ぶ
  • スキンケアをする

自分でできる方法と病院に依頼する方法、それぞれどのように痛みを緩和するのか詳しく解説します。

医療機関を慎重に選ぶ

卵子凍結の治療方法に大きな違いはありませんが、痛みを和らげる処置にどの程度対応しているかは病院によって異なります。

例えば、経腟検査の超音波機器が古い病院と最新の機器を使用している病院では、患者さんの身体にかかる負担が違います。採卵時に局所麻酔と呼ばれる部分的な麻酔や、眠った状態で処置を受ける静脈麻酔の使用も病院によっては可能です。

対応できる範囲は病院によって異なるため、痛みに寄り添ってくれる医療機関を選び、相談しながら治療を進めましょう。

注射を受ける部分のスキンケアをしておく

卵子凍結の中で痛みを感じやすいのは、排卵誘発剤の自己注射による注射部位の痛みです。自己注射は1回ではなく複数回使用することが多いため、注射部位のスキンケアは欠かせません。

打った後の痛みが続かないように、自身の体質に合ったスキンケア用品を選んでください。元々肌が弱い方や痛みが続く場合は、病院に相談して薬を処方してもらうことも可能です。

自己注射をする際の痛みの軽減方法

病院で注射する際にも実施している注射の痛みを和らげる方法は、正しい方法で注射できるようにすること

この内容は自己注射でも同様ですので、注意点など詳しく説明します。

正しい方法で注射できるようにする

病院での注射が痛みを感じにくい理由は、手技を習得した看護師や医師が注射をしているからです。針を刺すため完全に痛みを消すことはできませんが、以下の注射のコツを抑えると痛みを軽減できる可能性があります。

  • 皮膚に対して約45度の角度から針を刺す
  • 注射速度を一定に保つ

自信を持ってできるようになるまで、クリニックで看護師さんと一緒に練習しましょう。

卵子凍結は34歳までにしておくことがおすすめ

卵子は年齢とともに数が減るだけでなく、卵子の年齢も上がるため、34歳までに卵子凍結するのがおススメです。

卵子の数は生まれた瞬間から減り続けており、精子のように新しく生産されません。また、35歳を過ぎると閉経に向けて卵巣機能が徐々に低下するため、卵子の数や質も低下すると言われています。

卵巣機能が下がる34歳までに卵子凍結をすれば、卵子が老化する前の状態で保存できる点がメリットです。体外受精と年齢に関する文献で、36歳までに体外受精の不妊治療を開始すれば、子どもを1人授かる可能性は90%という結果が出ています。39歳以降の妊娠では、流産率の上昇と出産率の低下が報告されており、卵子凍結に年齢制限を設けている病院もあります。39歳以降に卵子凍結を検討するのであれば、卵子凍結の目的と処置や維持のためのコストを含めて、対応してくれる産婦人科に相談してください。

卵子凍結について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にして下さい。

>> 卵子凍結のすべて|治療の目的や費用・流れについてもわかりやすく解説

卵子凍結の痛みに関する相談は産婦人科へ

卵子凍結は卵巣から卵子を採取する前に受ける検査や排卵誘発剤、採卵時にも針を使用するため痛みを感じるポイントが何度かあります。人によって痛みを感じる処置は異なるため、注射や処置内容に合わせて痛みを軽減する方法を活用しましょう。

卵子凍結は将来に向けて卵子の老化を止めるために選択する不妊治療の1つです。年齢によって卵子凍結が最適な方法であるか、他の不妊治療を検討すべきなのかを含めて、卵子凍結の痛みなどで悩んでいる方は、専門の産婦人科へ相談してください