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妊活中はカフェインを控えたほうがいい?着床率や胎児への影響を徹底解説

公開日:2024.10.31
更新日:2024.12.24

妊活を始めると、生活習慣や食事に気を使うことが多くなりますが、意外と見落としがちなものに「カフェイン」があります。カフェインは、コーヒーや紅茶、緑茶、チョコレートなどに含まれる、神経を興奮させる作用のある成分です。眠気を覚ましたり、集中力を高めたりする効果がある一方で、実は妊娠の確率や胎児の健康に影響を与える可能性があるのです。

この記事では、カフェインがどのように健康への影響や胎児の成長にどう影響を与えるか、摂取を控えるべき理由や適切な摂取量について解説します。健康な妊活生活のために、カフェインとの向き合い方を見直してみましょう。

神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、妊活に強みを持つクリニックです。妊活について何もわからない状態でも、専門医が相談に乗りますのでお気軽に相談にいらしてください。

妊活中におけるカフェイン摂取の影響とは?

カフェインは、胎盤を通過して胎児にも届くことが知られています。胎児は、カフェインを分解する能力が未熟なため、母体から摂取されたカフェインが胎児の体内に長く留まってしまう傾向があります。そのため、胎児の成長を抑制する、胎児の心拍数を増加させる、胎児の睡眠リズムを乱す、などの影響を与える可能性があります。また、カフェインの過剰摂取は、胎児の先天性異常のリスクを高める可能性も示唆されています。

カフェイン摂取のリスクを高める要因

カフェイン摂取のリスクを高める要因としては、以下のものが挙げられます。

  • カフェインの感受性:カフェインの感受性には個人差があり、同じ量を摂取しても、その影響は人によって異なります。カフェインに敏感な人は、少量でも動悸や不安感、不眠などの症状が出やすいため注意が必要です。
  • 妊娠週数:妊娠初期は、胎児の器官形成が活発に行われる時期であるため、カフェインの影響を受けやすいと考えられます。特に妊娠初期の女性は、カフェイン摂取を控えるか、摂取量を減らすように心がけましょう。
  • 生活習慣:喫煙や飲酒、睡眠不足などの生活習慣は、カフェインの影響を強める可能性があります。
  • 持病:基礎疾患がある場合は、カフェインの影響が強く出たり、合併症のリスクが高まったりする可能性があります。持病がある方は、医師に相談の上、カフェイン摂取量を調整するようにしましょう。

特に、妊娠初期は胎児の器官形成に重要な時期であるため、カフェインの摂取には十分な注意が必要です。また、持病がある場合や、カフェインに対して敏感な体質の方は、医師に相談の上、摂取量を調整するようにしましょう。

妊活中のカフェイン摂取の1日目安量は200mgまで

妊活中のカフェイン摂取の1日目安量は200mgまでにしましょう。コーヒーをマグカップで2杯程度です。厚生労働省でも、妊活中はカフェイン摂取量を控えめにすることを推奨しています。過剰なカフェイン摂取は、胎児の発育に影響を与える可能性があると考えられているからです。

妊活中は、赤ちゃんを迎えるための大切な準備期間です。食事や生活習慣を見直し、より良い状態に整えていきましょう。

カフェインを多く含む飲み物・食品一覧

妊活中は、カフェインを多く含む飲み物や食品を意識して控えることが大切です。カフェインが含まれる代表的なものは、以下のとおりです。

飲み物・食品カフェイン含有量
ドリップコーヒー(1杯)100mg
エスプレッソ(1杯)60mg
玉露(1杯)160mg
紅茶(1杯)40mg
緑茶(1杯)30mg
コーラ(500ml)50mg
エナジードリンク(250ml)80mg
板チョコ(50g)30mg

上記はあくまでも目安であり、製品や淹れ方によってカフェイン含有量は異なります。また、意外な食品にもカフェインが含まれていることがあるので、注意が必要です。

例えば、緑茶や抹茶味のスイーツ、アイスなど、一見カフェインとは無関係に思えるものにも、意外とカフェインが含まれていることがあります。妊娠の可能性を高めるためには、普段何気なく口にしている食品の成分表示も、注意深く確認する必要があるでしょう。

カフェイン摂取を控えるための具体的な方法

カフェインの摂取量を減らすための具体的な方法として、以下に5つ例をあげます。

  1. コーヒーや紅茶を飲む量を減らす:普段から何杯もコーヒーを飲んでいる人は、1日1杯に減らしたり、カフェインレスコーヒーに切り替えたりしてみましょう。
  2. カフェインを含まない飲み物を選ぶ:麦茶やルイボスティー、ハーブティーなど、カフェインを含まない飲み物はたくさんあります。これらの飲み物を積極的に取り入れてみましょう。
  3. 食品のカフェイン量をチェックする:食品を選ぶ際には、パッケージに記載されているカフェイン量を確認する習慣をつけましょう。
  4. ゆっくりと時間をかけて楽しむ:コーヒーや紅茶を飲むときは、一気に飲むのではなく、ゆっくりと時間をかけて味わいながら飲むようにしましょう。
  5. カフェイン摂取の時間帯を考慮する:就寝前のカフェイン摂取は、睡眠の質を低下させる可能性があります。夕方以降はカフェインを控えるように心がけましょう。

妊活中は、心身ともにリラックスすることが大切です。カフェインの摂取量をコントロールしながら、穏やかな妊活ライフを送れるようにサポートしていきましょう。

妊活中に摂取できる飲料&食品

ここでは妊活中に安心して飲める飲み物と、一緒に摂りたい栄養満点な食べ物を紹介します。

妊活中に安心して飲める飲料

  1. 水やカフェインレスのお茶
    カフェインレスのお茶は妊活中の体に優しく、日常的に取り入れやすい選択肢です。特に麦茶やデカフェの緑茶、ほうじ茶などが手軽に摂取できるでしょう。
  2.  葉酸を含むフレッシュジュース
    葉酸は妊娠準備中の女性にとって重要な栄養素。イチゴやアボカド、マンゴーを使ったフレッシュジュースなら、自然な甘みと栄養をしっかりと摂ることができます。
  3. 豆乳
    豆乳には大豆イソフラボンが豊富に含まれ、ホルモンバランスの調整をサポートする働きがあります。適量を守って摂取することで、妊活に必要な栄養を美味しく取り入れることができます。
  4. きなこ牛乳
    きなこには鉄分や食物繊維が含まれており、牛乳と組み合わせることでカルシウムもしっかりと摂ることができます。朝食やおやつの時間にぴったりの飲み物です。
  1. ハーブティー
    ハーブティーも妊活中におすすめの選択肢です。特に「ジャーマンカモミール」「ネトル」「ラズベリーリーフ」などのハーブティーは、心身をリラックスさせる効果が期待できます。ただし、ハーブティーの中にも妊活に不向きなものもあるため、適切な種類を選びましょう。
  2. ルイボスティー
    ノンカフェインのルイボスティーは、抗酸化作用があり妊活に効果的と言われています。適量を守って飲むことで、健康的な飲み物として安心して取り入れることができます。

妊活中の飲み物選びは、健康な体作りに重要な役割を果たします。リラックスしながら楽しめるものを選んで、無理なく取り入れていきましょう。

妊活におすすめの栄養素を含む食品

栄養素働き多く含まれる食品
葉酸赤ちゃんの正常な発育に不可欠な要素ほうれん草、ブロッコリー、いちご、レバー
鉄分貧血予防にきくレバー、ひじき、小松菜、赤身の肉
ビタミンDカルシウムの吸収を助けるきのこ類、鮭、卵
ビタミンE抗酸化作用があり、細胞の健康を保つアーモンド、ひまわり油、アボカド

妊娠中の女性では、貧血の症状が見られるケースが多くあります。赤ちゃんに栄養を送るために、多くの血液が必要となるためです。妊娠前から、鉄分をしっかりと摂取しておくことが大切です。これらの栄養素をまんべんなく摂れるように、毎日の食事にこれらの食品を積極的に取り入れてみましょう。

栄養バランスの取れた食事のポイント

妊活中の食事は、ただ闇雲に特定の食品を食べるのではなく、栄養バランスを意識することが大切です。毎日の食事の中で、次の3つのポイントを意識してみましょう。

  1. 主食・主菜・副菜をそろえる
    ご飯やパンなどの主食、肉や魚、卵、大豆製品などの主菜、野菜やきのこ、海藻などの副菜をバランスよく食べましょう。ご飯、焼き魚、野菜炒め、豆腐とわかめの味噌汁といった献立がおすすめです。
  2. 色々な食材を組み合わせて食べる
    同じ食材ばかり食べるのではなく、さまざまな食材を食べるように心がけましょう。色とりどりの野菜を食べることを意識すると、自然と栄養バランスが整いやすくなります。
  3. 食べ過ぎは禁物|腹八分目を心がける
    妊活中は体重管理も大切です。食べ過ぎると体重増加につながるだけでなく、体の負担が大きくなってしまいます。ゆっくりとよく噛んで食べることで、満腹感を得やすくなるのでおすすめです。

妊娠は、女性にとって一大イベント。赤ちゃんを授かる前から、食事を通して体づくりをしておくことは、とても大切なことです。焦らずマイペースに、妊活生活を送りましょう。

以下の記事では、妊活中に注意すべき具体的な食べ物にフォーカスしています。おすすめのレシピも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
>>妊活中に注意すべき食べ物は?妊活で摂りたい栄養素やおすすめレシピも紹介

まとめ

妊活中のカフェイン摂取は、胎児への影響が懸念されるため、過剰な摂取を避けることを推奨します。コーヒーや紅茶、緑茶といったカフェインを含む飲み物を控えて、健康的な生活習慣を心がけることで、妊活をサポートできます。代わりに、カフェインレスのお茶やルイボスティー、ハーブティーなど、妊活中でも安心して飲める飲料を積極的に取り入れるとよいでしょう。また、栄養バランスの取れた食事と共に、リラックスした生活を心がけ、健康な妊活生活を送りましょう。

妊活中は、カフェインだけでなくアルコールの摂取にも注意しなければいけません。以下の記事では、妊活中のお酒との向き合い方を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
>>妊活中はお酒を飲んでも大丈夫?妊活中のお酒との向き合い方を徹底解説

参考文献

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