妊娠しません(23歳・女性)

公開日:2024.03.21
更新日:2024.03.21

3年前に一度流産しました。4年前に一度中絶しました。それから3年間妊娠しません。私は妊娠しない体なのでしょうか。一度基礎体温を測って調べた方がいいのか悩んでいます。

年齢も若く、しかも過去に2度の妊娠歴があればこれから妊娠できる可能性は大いにあります。しかし3年間経過しているので積極的に検査を受けるべきでしょう。

年齢と過去の妊娠歴より妊娠できる可能性は大いにあります。 しかし過去3年間避妊をせずに妊娠しないとすれば、現在は立派な続発性不妊症です。 したがってその原因についてそろそろ検討を始めた方がよろしいでしょう。 不妊の原因としてはWHOの報告によると先進国間にはあまりその頻度に差がありません。 だいたい40%は女性側の原因であり、25%は男性側で、25%は男女両方にあります。 本当意味で原因不明例の機能性不妊は10%程度ですので、不妊の専門家が診察検査すれば多くの症例はその原因が判明し、それに沿った最適な治療を行えば80%ぐらいの方は妊娠することが可能です。 したがってあなたも不妊の系統的な検査を受けることで妊娠が可能になる可能性が高いでしょう。 自分で出来ることとして基礎体温記録は必ず必要です。 そして受けるべき基本的な検査としては、男性側の精液検査〔精子数、運動率、正常精子形態など〕、女性側検査はとして、血液ホルモン状態を測定して、排卵の有無や黄体機能不全が無いかなどの卵巣機能検査、子宮卵管通過性検査、クラミジアなどの感染症の有無、精子との相性を見るフーナーテストなどがあり、これらによって頻度的に多い不妊原因を検索して治療の方向性を決めます。 もちろんこの基本的検査〔すなわち必ず不妊症ならば必ず受けなければならない検査〕で判明する原因は半分ぐらいですので、この時点ですべてが解明できるわけではありませんが、この基本的検査が終わればできるだけ早くタイミング療法を6カ月ぐらい行い妊娠しなければ人工授精(AIH)に入ります。 この段階〔一般不妊治療〕終了までで通常2年間ほどかかりますが、約50%の方が妊娠に成功します。 ここまでで妊娠できなかった場合にはかなり重症な難治性不妊症と考えられ、より高度な不妊治療〔体外受精、顕微授精などのARTといわれる特殊不妊治療〕を念頭に置いて治療のステップアップを考えましょう。 なぜならばこの段階までに妊娠できないときには今までの一般不妊治療では判明しなかった女性の体内で起こっている卵と精子の受精が可能か否か、受精卵の順当な分割、発育、子宮内膜への着床などに問題がある可能性があり、このような現象は一般不妊治療で妊娠しない症例の約半数に見られますので、専門の不妊治療施設への受診が必要となってきます。 また妊娠成功の大きなポイントは女性の年齢です。35歳まではどのような不妊治療にもよく反応しますので出来るだけ若年からの治療開始がお勧めです。