顕微受精で胚盤胞移植をしました。判定日まで気をつけることは?(35歳・女性)

公開日:2024.03.21
更新日:2024.03.21

顕微受精を二回やりました。 一回目は8分割で受精3日目に移植して妊娠できませんでした。 二回目は受精5日目の胚盤胞を移植しました。 判定は一週間後なのですが、気をつけることなどありますか? また着床したときには何か兆候がありますか?

体外受精、顕微授精を問わずART後の過ごし方で大切なのは着床期以後の子宮収縮の発生を防ぐことです。また妊娠と判断されても安定期までには数週を要しますので子宮の安静を保ちましょう。

顕微授精が最初から選択されている事は、男性因子のためでしょうか? 顕微授精や通常の体外受精などの高度生殖医療の進歩によって受精現象は大きく解明されていますが、それでも妊娠率は平均20%台から30%台で大きな改善はみられていません。 その原因は子宮に移植した受精卵が上手く子宮内膜に着床する確率がまだまだ少ないからと考えられます。 着床のサインは血中のhCG値によって判定されるので、これ以外での早期の着床診断は現実には無理ですから、判定前に何らかの兆候のみで診断することは不可能ですので、あと1週間はゆったりとした心境で結果を待ちましょう。 受精卵が子宮内膜に接着してそこに入り込むことが妊娠の成立〔着床〕です。 この時の着床部の絨毛から産生されるのがhCGというホルモンですのでこの物質が妊娠判定のマーカーとなっているのです。 言い換えればhCGが陽性になったとのことは受精卵が無事に子宮内膜に着床したことを示します。 また一度着床した受精卵が離れてしまうのが流産です。 一般的には体外受精、顕微授精時に受精卵が獲得出来て、子宮に戻すこと(胚移植)で上手くゆくかどうかは2つの側面があります。 1つは移植する受精卵が着床できる優秀な卵か否かであり、胚盤胞まで順調に育っていれば卵側の条件は一応クリアーされたと考えてよろしいでしょう。 次は受け取り手の子宮側の条件です。 野球に例えればよい受精卵はピッチャーが投げたストライクボールであり、子宮はこれを受け取るキャッチャーのミットにもたとえられます。 ミットがしっかりと投げられたボールを捕球すれば妊娠成立〔着床〕であり、捕球できなければ妊娠は成立せず、一度捕球したボールを落とせば早期の流産となります。 子宮が受精卵を受け取りやすいのは、「着床の窓」という最適時に子宮内膜に到達しており、十分な内膜の発育と粘液分泌があり、ゆったりとしたふかふかのベット状態の時が最適です。 このためには十分な黄体ホルモン分泌〔すなわち黄体機能不全が無いこと〕、子宮血流量や子宮筋肉が緊張していなくて、過度に収縮していない事などが重要です。 このように受精卵と子宮内膜の条件が一致した時に着床〔すなわち妊娠〕が起こると考えられています。