ソフィアレディスクリニック

更年期障害とは?症状・原因・対策をわかりやすく解説

公開日:2025.03.18
更新日:2025.11.30

更年期には、女性の多くが何らかの不調を経験すると言われています。顔のほてりや発汗といったホットフラッシュ、イライラや不安定な気分、めまいや関節痛など症状は人それぞれです。更年期障害は、卵巣機能の低下によるエストロゲン分泌の減少が主な要因とされ、心身にさまざまな影響を及ぼします。

日常生活に支障を感じている方も、まだ自覚症状がない方も、更年期を穏やかに乗り切るためのヒントが見つかります。この記事では、更年期障害の代表的な症状や、食事・運動・生活習慣の見直しなどの対策、専門的な治療法までを解説します。自分に合った対策を知り、快適な毎日を目指しましょう。

神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、更年期障害にも強みを持つクリニックです。生理不順やPMSなどの女性特有のお悩みはもちろん、男性不妊の検査・治療にも対応し、ご夫婦のお悩みを専門医が丁寧にサポートします。

また、当院は橋本駅の長谷川レディースクリニックと密に連携し、婦人科・不妊治療を提供しています。2つの施設間で検査結果や治療方針を共有することで、よりスムーズな治療体制を整えています。体外受精をご検討の方にも、きめ細かな診療と迅速な対応をご提供していますので、お悩みの方は当院へご相談ください。

更年期障害とは?更年期障害が現れる年齢と期間

更年期障害とは、女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって起こる心と体の不調のことです。主な症状には、ホットフラッシュ(のぼせ・発汗)やイライラ、めまい、倦怠感などがあります。

多くの人は40代半ば〜50代半ばにかけて症状が現れ、閉経の前後5年を含む約10年間が「更年期」と呼ばれます。ただし、個人差が大きく、早い人では30代後半から始まることもあります。症状は多くの場合、閉経後2〜3年で自然に落ち着く傾向がありますが、つらい場合は我慢せず婦人科や更年期外来で相談することが大切です。

体の変化を知り、適切に向き合うことで日常生活をより快適に過ごせます。若年性の更年期障害の特徴や原因、適切な対処法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>30代の更年期障害の特徴と原因!若年性症状への対処法

更年期障害の症状

更年期障害は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不安定になることで起こる心と体の変化です。閉経の前後10年間、特に45〜55歳頃の女性に多く見られ、症状の現れ方や強さには個人差があります。更年期に多くみられる代表的な症状は以下の5つです。

  • ホットフラッシュ
  • イライラ・不安
  • めまい
  • 月経不順
  • 関節痛・腰痛

ホットフラッシュ

ホットフラッシュは、エストロゲンの減少により、体温調節機能がうまく働かなくなると考えられています。エストロゲンは、脳の視床下部にある体温調節中枢に作用し、体温を一定に保つ役割を担っています。エストロゲンが減少すると、体温調節機能が乱れ、体温が急上昇してしまいます。ホットフラッシュの症状は、以下のとおりです。

  • 熱感(顔や首、顔が急に熱くなる)
  • 発汗
  • 顔の赤らみ
  • 動悸
  • 息切れ
  • めまい
  • 吐き気

症状の程度には個人差があり、日常生活に支障が出るほど頻繁に起こる人もいれば、たまに感じる程度の人もいます。

イライラ・不安

ホルモンバランスの乱れは、脳内の神経伝達物質にも影響を及ぼし、精神的な症状を引き起こす一因です。症状については、以下のとおりです。

  • 気持ちが沈む
  • すぐにイライラする
  • なんとなく不安になる
  • 涙もろくなる

集中力の低下や、仕事のパフォーマンスの低下につながります。対人関係にも影響を与え、家族や友人との関係が悪化してしまう可能性もあります。

めまい

更年期にはエストロゲンが減少することで自律神経が乱れやすくなり、めまいが起こりやすくなると言われています。ふわふわとした浮遊感があるめまいや、グルグルと目が回るような回転性のめまいがあります。めまいは、更年期障害だけでなく、他の病気のサインである可能性もあります。

メニエール病、良性発作性頭位めまい症、脳梗塞、脳腫瘍などが挙げられます。更年期だからと安易に考えず、気になる場合は医師に相談しましょう。

月経不順

月経不順は、卵巣機能の低下によって起こります。卵巣機能が低下すると、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌が不安定になるため、月経周期が乱れます。症状としては、以下のとおりです。

  • 月経の量が少なくなる
  • 月経の量が多くなる
  • 周期が短くなる
  • 周期が長くなる

最終的には月経が完全に停止し、閉経を迎えます。閉経は、1年以上月経がない状態が続いたときに診断されます。閉経の平均年齢は50歳前後ですが、個人差が大きく、40代前半で閉経する人もいれば、50代後半まで月経が続く人もいます。

月経不順の中には、排卵が行われていない「無排卵月経」が隠れているケースもあります。無排卵月経は、自覚症状が少ないため見逃されやすいですが、放置すると不妊の原因となることもあります。無排卵月経の原因や治療法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>無排卵月経とは?原因・症状・治療法までわかりやすく解説|将来の妊娠にも関係あり

関節痛・腰痛

エストロゲンが減少すると、骨密度が低下しやすくなり、骨粗鬆症のリスクが高まる可能性があります。筋肉や靭帯の柔軟性も低下しやすくなるため、関節痛や腰痛が起こりやすくなります。朝起きたときや、長時間同じ姿勢でいた後に痛みを感じやすいです。

関節痛や腰痛の原因は、更年期障害以外にも変形性関節症や関節リウマチ、椎間板ヘルニアなどが挙げられます。自己判断せず医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。

その他の症状(不眠・疲労感・頭痛など)

更年期障害では、ホルモンバランスの乱れにより自律神経が不安定になり、眠れない・疲れやすい・頭が重いなどの不調が起こりやすくなります。これらの症状は日常生活に影響しやすいため、早めの対応が大切です。代表的な症状として次のようなものがあります。

  • 不眠:寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く起きてしまう
  • 疲労感:十分に休んでも体のだるさが抜けない
  • 頭痛・肩こり:血流の変化や緊張によって起こる
  • 動悸・息切れ・手足のしびれ:自律神経の乱れによる一時的な症状

これらの不調は一見すると更年期とは関係なさそうに見えますが、女性ホルモンの減少が体全体に影響しているサインです。放置すると心身のバランスが崩れ、慢性的な不調につながることもあります。つらい症状が続くときは、婦人科や内科で相談し、自分に合ったケアや治療を受けることが心身を整える第一歩です。

更年期障害が起こる原因

更年期障害は、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急に減少することで、心と体のバランスが乱れて起こるものです。エストロゲンは月経の調整だけでなく、自律神経や骨、血管、肌などの健康維持にも関わっています。更年期障害を引き起こす主な要因は次のとおりです。

  • ホルモンバランスの乱れ:閉経前後にエストロゲンの分泌が急減する
  • 自律神経の乱れ:ホルモン変化によって体温調整や睡眠リズムが崩れる
  • ストレスや生活習慣:睡眠不足や過労、運動不足が症状を悪化させる
  • 体質や心理的要因:几帳面・責任感が強いタイプは影響を受けやすい

エストロゲンの減少は自然な変化ですが、ストレスや生活習慣の乱れが重なると症状が強く出やすくなります。原因を理解し、体をいたわる習慣を持つことで、不調を軽くし心身の安定を保つことができます。

更年期障害は症状が多岐にわたり、適切な診療科を選ぶことが改善への近道となります。以下の記事では、どの専門医へ相談すべきか迷う方のために、受診先の選び方を解説しています。
>>更年期障害は何科を受診すべき?専門医の選び方と相談方法

更年期障害に効果が期待できる対策

更年期障害と上手に付き合っていくための対策として、以下の4つを解説します。

  • バランスの良い食事を摂る
  • 適度に運動する
  • 自律神経を整える
  • ストレスを発散する
  • 十分な睡眠をとる

バランスの良い食事を摂る

更年期は、エストロゲンの減少により、骨や血管の健康が損なわれやすくなるため、栄養バランスの良い食事が心身の安定に欠かせません。特定の栄養素を意識的に取り入れることで、更年期特有の不調を和らげる助けになります。特に意識したい栄養素は次のとおりです。

  • カルシウム:骨を強く保つ(牛乳・ヨーグルト・小魚・豆腐などに含まれる)
  • ビタミンD:カルシウムの吸収を助ける(魚・きのこ類・卵に多い)
  • 大豆イソフラボン:女性ホルモンに似た働きを持つ(納豆・豆腐・味噌・きな粉に豊富)
  • EPA・DHA:血流を整え、コレステロールを安定させる(鯖・鮭・マグロなどの青魚に含まれる)

これらの栄養素を日々の食事でバランス良く摂ることで、ホルモン変化による体の不調や気分の落ち込みを和らげる助けになります。無理な食事制限ではなく、多様な食材を楽しみながら整えることが、更年期を快適に過ごすポイントです。

適度に運動する

適度な運動は、更年期障害のさまざまな症状を和らげる効果が期待できます。運動によって血行が促進され、肩こりや腰痛、冷えの改善につながります。運動はストレス発散や気分転換にもなります。

ウォーキングやストレッチ、ヨガ、水泳など無理なく続けられる運動を見つけ、習慣づけるようにしましょう。1回30分程度の運動を、週に3回以上行うのが理想的です。運動は骨を丈夫にする効果も期待できるため、骨粗鬆症の予防にもつながります。

骨への適度な刺激を与えることで、骨の形成を促します。特に、ウォーキングやジョギングなどの体重負荷運動は、骨密度を維持・向上させる効果が期待できます。

自律神経を整える

更年期には、エストロゲンの減少により自律神経のバランスが乱れやすくなります。自律神経の乱れは、ホットフラッシュやのぼせ、発汗、不眠、イライラなどの症状を引き起こす原因となります。自律神経を整える方法としては、以下のとおりです。

  • 毎日同じ時間に起床する
  • 3度の食事を規則正しく摂る
  • 寝る前にカフェインの摂取を避ける
  • ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かる
  • 好きな音楽を聴く
  • アロマを焚く
  • 読書をする

自分なりのリラックス方法を見つけて、心身ともにリラックスできる時間をつくりましょう。

ストレスを発散する

更年期障害の症状は、ストレスによって悪化します。ストレスを溜め込まないよう、自分に合ったストレス発散方法を見つけましょう。具体的には、以下のとおりです。

  • 趣味に没頭する
  • 友人や家族と話をする
  • 自然の中で過ごす

自分が取り組みやすい方法でストレスを発散しましょう。ストレスを一人で抱え込まずに、誰かに相談することもストレス軽減につながります。

十分な睡眠をとる

更年期の不調をやわらげるためには、質の良い睡眠をとることがとても大切です。睡眠中には体の疲れを回復させるだけでなく、ホルモンバランスや自律神経の働きを整える役割があります。

更年期にはホルモンの変化で寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めたりすることがあります。そのため、眠る環境を整えることがポイントです。寝る前はスマホやパソコンの画面を見ないようにし、部屋を暗くして静かな空間を作りましょう。

アロマや音楽でリラックスするのもおすすめです。カフェインやお酒は眠りを浅くする原因になるため、夕方以降は控えましょう。しっかり眠ることで、イライラや疲れが軽くなり、気持ちも安定しやすくなります。毎日の睡眠を整えることが、更年期を穏やかに過ごす第一歩です。

更年期障害の治療法

更年期障害とうまく付き合っていくためには、ご自身の症状に合った治療法を見つけることが重要です。治療法について、以下の3つを解説します。

  • ホルモン補充療法(HRT)
  • 漢方薬
  • 認知行動療法

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法(HRT)は、減少したエストロゲンを補うことで更年期障害の症状をやわらげる治療法です。のぼせや発汗、不眠などを改善し、骨粗鬆症の予防にもつながります。主な治療法には次の種類があります。

  • 飲み薬:毎日服用する
  • 貼り薬:週2回の貼り替えで継続的に吸収される
  • 塗り薬:毎日皮膚に塗る

HRTは体質や生活に合わせて選べますが、不正出血・乳房の張り・吐き気などの副作用が出ることもあります。子宮がある人は、エストロゲンとプロゲステロンを併用し子宮体がんのリスクを抑える必要があります。血栓症の可能性もわずかにあるため、医師と相談して安全に続けることが大切です。

HRTを受けている方は、副作用や不正出血の有無に注意しながら、定期的な検診を受けることが大切です。不正出血が続く場合は、ホルモンバランスの乱れ以外の原因が隠れている可能性もあります。不正出血の原因や生理との違い、受診の目安を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>不正出血は体からのサイン!知っておくべき原因・症状・対処法を解説

漢方薬

漢方薬は、体のバランスを整えながら更年期の不調を和らげる自然由来の治療法です。ホルモン補充療法(HRT)のような即効性はありませんが、体質や症状に合わせて穏やかに働き、心身の回復を助けます。更年期障害によく使われる代表的な漢方薬は次のとおりです。

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷え性で疲れやすく、めまいや立ちくらみがある人に向け
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん):イライラや不安が強く、肩こりやのぼせがある人に向け
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):のぼせ、頭痛、肩こり、便秘、生理不順などがある人に向け

漢方薬は一人ひとりの体質や心身の状態を見極めて処方することが大切です。HRTなどの西洋医学と併用することもでき、体全体の調子を整えることで、更年期を自然に乗り越えるサポートとなります。

認知行動療法

認知行動療法は、考え方や行動のパターンを見直すことで、更年期障害による精神的な症状を改善する治療法です。認知行動療法では、より現実的で柔軟な考え方に変えることで、感情をコントロールする力を身につけていきます

薬による治療とは違い、認知行動療法は症状の根本的な原因に向き合い、改善や再発防止を目指します。専門のカウンセラーのサポートを受けながら、自分自身と向き合い、問題を解決していくことが大切です。

更年期障害のよくある質問(Q&A)

更年期障害について寄せられる質問として、以下の3つを解説します。

  • 更年期障害はいつまで続く?
  • 更年期障害は病院で診てもらえる?
  • 更年期障害と更年期の違いは?

更年期障害はいつまで続く?

更年期障害の症状は、閉経をはさんだ約10年間に現れ、多くは閉経後2〜3年で自然に落ち着いていきます。ただし、症状の続く期間や強さには個人差があり、短期間で軽く済む人もいれば、数年以上つらい状態が続く人もいます。

長引く原因には、ストレスや生活習慣の乱れ、体質の違いなどが関係しています。眠れない、気分が落ち込む、仕事や家事がつらいなど、日常生活に支障が出ている場合は、我慢せず婦人科や更年期外来を受診することが大切です。

更年期を過ぎても骨粗鬆症や心臓の病気のリスクは高まります。そのため、定期的な健康チェックを続け、体の変化を穏やかに整えていきましょう。

更年期障害は病院で診てもらえる?

更年期障害は病院で診てもらうことができ、主に婦人科や更年期外来で相談できます。つらい症状を我慢せず、早めに受診することで体と心のバランスを整えやすくなります。病院では、まず問診や血液検査を行い、ホルモンの状態を確認します。

結果をもとに、ホルモン補充療法や漢方薬、カウンセリングなどから一人ひとりに合った治療方法を提案してもらえます。更年期障害とよく似た症状を示す病気(甲状腺の異常やうつ病など)を見分けるためにも、専門医の診察は大切です。原因を正しく知ることで、安心して適切な治療を受けることができます。

体や心の不調を感じたら、遠慮せず病院で相談しましょう。

更年期障害と更年期の違いは?

更年期とは、閉経をはさんだ前後約10年間に起こる自然な体の変化を指します。更年期障害とは、その時期にホルモンの乱れによって不調が強く現れる状態を言います。両者は似ていますが、以下のような違いがあります。

  • 更年期:閉経の前後約10年間のこと(45〜55歳頃に訪れる自然な体の変化で病気ではない)
  • 更年期障害:更年期にホルモンバランスが乱れ、心身に不調が出る状態

更年期は誰にでも訪れる人生の節目ですが、更年期障害は症状の程度に個人差があります。軽い疲れや気分の変化でもつらいと感じたら、我慢せず婦人科で相談することが大切です。体の変化を理解し、正しく向き合うことで、より穏やかにこの時期を過ごすことができます。

まとめ

更年期障害は、エストロゲン分泌の減少によるホルモンバランスの乱れが原因です。代表的な症状には、ホットフラッシュやイライラ、不安、めまい、月経不順、関節痛などがあります。症状は個人差が大きく、全く症状を感じない人もいれば、日常生活に支障が出るほどつらい症状に悩む人もいます。

症状を和らげるためには、バランスの良い食事や適度な運動、自律神経を整える生活習慣、ストレス発散が大切です。つらい症状がある場合は医療機関に相談し、ホルモン補充療法や漢方薬、認知行動療法などの自分に合った治療法を見つけていくことをおすすめします。

神奈川県相模原市 淵野辺駅から徒歩2分にあるソフィアレディスクリニックは、更年期障害にも強みを持つクリニックです。生理不順やPMSなどの女性特有のお悩みにも専門医が丁寧にサポートします。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

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