ソフィアレディスクリニック

頻発月経について(18歳・女性)

公開日:2024.03.21
更新日:2024.03.21

月経周期が23日以下ですが排卵があるか心配です。一度、病院に行った方がいいのでしょうか? また、将来は子供が欲しいと思っています。排卵があったとしても頻発月経は妊娠しにくいのでしょうか?

排卵がない可能性のほうが高いでしょう。きちんとした検査、治療に進むべきです。 月経周期が23日以下と言う事は排卵がない(無排卵)か、あっても質のよい排卵ではない(黄体機能不全)の可能性があります。

生理があるということと、排卵があるということとは必ずしも一致しません。 質問者の場合、年齢から見ても無排卵性周期と考えられます。 無排卵症は大きく3つに分類でき、一番軽症なのがこの無排卵性周期症で、次に生理がこなくなる第1度無月経、より重症な第2度無月経となります。 したがってあなたの無排卵症は最も軽症なランクですので、将来の妊娠の可能性についてはあまり心配する事はないと思われます。 すなわち排卵がなくても生理があるということは、女性ホルモン(エストロゲン)の卵巣からの分泌はある程度保たれているわけですから、治療を行う事で簡単に排卵性周期に戻る事が出来ます。 医学的には無排卵の原因はその機能する部位によって、視床下部、下垂体(脳内に存在するのでこの2つは中枢性とも言います)または卵巣のどこかにある場合が多いと言えます。 更にこれらの臓器機能の働きに支障を来たす病因として、神経性食欲不振症(思春期やせ症)、ストレス、副腎機能不全、糖尿病の存在などが考えられます。 質問者が18歳なので、この年齢周辺に焦点を当てて考えて見ましょう。 年齢よりも性周期の確立が遅れていて、無排卵又は無月経となっている場合に多いのは上記中枢性原因がまず考えられます。 この代表的なのが、職場や家庭などの環境の変化によるストレス性の原因での乱れです。 また抗不安薬や胃腸薬のある種のものは、プロラクチンというホルモンを上昇させて排卵障害を起こす事があります。 自分で乳頭を圧迫して乳汁分泌が見られたら一度血液のプロラクチンを測定する必要があります。 また最近急激に体重を落とした事があれば、体重減少性の無排卵もあり、無理なダイエットをしていないか検討の必要があります。 逆に肥満やそれに多毛症を伴なう時には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOs)と言う体質性の無排卵症もあり、専門医受診が必要です。

AIボット
診療予約