ソフィアレディスクリニック

習慣流産?妊娠するには?(26歳・女性)

公開日:2024.03.21
更新日:2024.03.21

2回の流産は、ともに生理予定日頃でした。 1回目は生理が10日近くあり、1週間後また出血したので病院へ行ったら「今が生理ですね。前の出血で流産した可能性が高い」と言われました。 同じ様な事がもう1度ありました。生理と区別がつけにくく流産に気付かないこともありますか?レントゲンで見た私の子宮はハート型みたいに上が凹んでいました。妊娠できますか?

妊娠できる可能性は高いでしょう、一度本格的な習慣性流産の検査を受けられたほうがよいでしょう。

連続して3回流産を起こした時には習慣性流産として取り扱いますが、2回連続した場合(反復流産)も診療の対象にします。 いままでのすべての妊娠が流産のみの場合は原発性流産とし、途中に正常分娩を挟む時には続発性とします。 また流産が12週以前か以後かで原因が異なることがあるので流産の時期も診断には重要です。 ではなぜ流産は繰り返すのでしょうか?通常の妊娠でも15~20%は自然流産が起こることが知られていて、1階の流産後ひき続いて流産する割合は23%、3回は29%、4回は33%といわれています。 なぜこのように流産がくりかえすのでしょうか。 通常複数の原因がある場合もありその原因ごとに区別して治療を考えます。 ます夫婦の先天異常が存在することがあります。 10%ぐらいに相互転座と言って染色体のある部分の入れ替えが起こっていて受精卵がそれを引き継いてしまう時があり、この場合は現在では体外受精で行って、受精卵診断を受け正常な受精卵を選んで子宮に戻すことができます。 次に子宮の形の異常です。先天性の子宮の奇形や子宮筋腫による子宮の形の変形などがこの原因となりますが、質問者の子宮がハート型に凹んでいるとのことですのでこの範疇に入るかも知れません。 しかし軽度の凹み(弓状子宮)は流産とは無関係で、中隔子宮や重複子宮は原因となるといわれていますので、一度MRIの検査を受けられたらいかがでしょうか。 3番目には背景に膠原病などの自己免疫異常などの病気を持っていて、抗リン脂質抗体といわれる物質を有している患者さんがいます。 この自己抗体の存在は健康保険でも検査することができます。 検査を受けて抗体の存在が判明すれば低用量アスピリンや副腎ステロイドで抗体を中和し治療することが可能です。 また母体と胎児の間で免疫異常を起こすこともあり、この場合でも夫のリンパ球を母体側に点滴して免疫療法がなされる場合もあります。 いずれにしても厚労省の習慣性流産研究班のデータではこれらの治療で85%の症例は無事出産にこぎつけることが可能と結論されており、無事妊娠できる可能性は高いと考えます。