ソフィアレディスクリニック

質問:着床したかわかる方法はありますか?【39歳 女性からの相談】

公開日:2024.02.27
更新日:2024.05.10

ご相談内容:
着床したかを事前に知ることはできないのでしょうか?

人工受精も体外受精も何回も失敗が続き、不妊治療に疲れ気味です。生理予定日から1週間後までドキドキ感と心配がストレスとなり不妊治療の延長の原因となりそうで、できるだけ早く知りたいです。

答え:継続的にhCGを測定することで予測が可能

高温相の10日目には着床を示す血中hCGは上昇を始めるため、継続的にhCGを測定することにより着床を予測できる場合があります。

しかし、不妊治療によるストレスを抱えられているとのことで、リフレッシュのための治療休止をとることも1つの選択肢です。

ゴールの見えない不妊治療で心身ともにお疲れのご様子は、日ごろ多くの患者さんを拝見している私にとって痛いように実感できます。

体外受精または顕微授精で受精卵が得られているとのことで、妊娠反応が出ない原因は受精障害ではないと考えられます。そのため、問題は着床にある可能性があり、着床障害と考えられます。

現在、不妊治療では着床に問題があるケースが最も難しい問題であることは確かです。

体外受精による正常受精や卵分割をみて、着床寸前の胚盤胞まで確認できた場合、あとは受け取る子宮側の着床が100%近くになれば、妊娠率も限りなく100%に近いはずです。

しかし、現実ではARTの妊娠率は30%台のため、いかに良い卵を子宮に送り込んでも子宮内膜に付着することなく消えるわけです。

着床しづらくなる要因

着床を妨げることにはいくつか要因があります。

要因①:着床の窓が通常の3分の1

子宮側(すなわち子宮内膜側)でよく知られているのが「着床の窓」という現象です。これは排卵後の数日間、子宮内膜が受精卵を受け取るための準備をして卵の到着を待っている時期のことを指します。

「窓」がオープンしている時間は通常3日ほどですが、不妊症の方はこの期間が短く”約24時間“のケースが多いと言われています。

したがって、これだけでも着床のチャンスは通常の場合と比較して3分の1となってしまうわけです。

要因②:血流不全症

不妊治療中の方のなかには、子宮から卵巣を流れる動脈血流が悪い方がしばしばおられます。

その原因としては、冷え性や末梢循環不全、加齢による動脈硬化、喫煙や自律神経系過敏に由来するものが多いです。

これらに対応するには、日常生活での努力が重要です。軽い運動を持続して肥満を防ぎつつ、抗酸化力の豊富な食事療法を心がけましょう。

また、血流不全症は女性のみではなく実は男性不妊にも数多く観察されています。夫婦ともに血流改善に努力する意識を持つようにしてください。

要因③:子宮収縮を起こす

着床期に子宮収縮を起こすことも着床障害が発生する可能性のひとつです。受精卵を戻した高温相では、激しい運動や振動を与える刺激、性交なども極力控えるようにしましょう。子宮の収縮抑制を行うことで着床のチャンスも増加する可能性が高まります。

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