MEDICAL CARE

診療のご案内

妊娠しやすい身体作り

コンセプション(Conception)とは、おなかの中に新しい命をさずかることを意味します。プレとは『前』を意味する言葉なので、プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康を事前にケアしていくことを意味します。2013年にWHOが提唱し、欧米で徐々に広がってきた考え方でしたが、最近日本でも注目を浴びています。

当院では、まず、将来の妊娠に向けて不安や疑問がある方々に、妊娠に関わる様々な健康状態のチェックをさせて頂きます。それらの結果から、日々の生活や健康について的確な方向性を導き出すことで、カウンセリングを行い、しっかりとした正しい知識を持ちながら、後悔なく人生を豊かに過ごしていただくことを目指します。

妊活に特化した生殖医療専門医と管理栄養士が将来の妊娠を考えた
健康状態のチェックとアドバイスを行います。学生さんや、男性・女性単独でも、妊活をまだ始める前のカップルでも、気軽にご相談ください。

プレコンセプションケアの各種プラン

ベーシックプラン

現在のところ妊娠はまだ考えていないけど、将来に備えて妊娠できるかどうか知りたい、妊娠しやすい身体作りについて知っておきたいという方向けのプランです。卵巣に残っている卵子の数の目安と言われている抗ミュラー管ホルモン(AMH)と脳や卵巣から放出される女性ホルモンが正常か否かを検査することができます。検査結果が出たところで、生殖医療専門医師による診察と評価、及び管理栄養士による栄養カウンセリングとを一緒にうけていただきます。

プレミアムプラン

そろそろ妊娠を身近に考えている方へのプランです。ベーシックプランに加えて、超音波検査で子宮・卵巣に病変がないかどうか、性病検査、子宮頚がん検査など妊娠に向けた準備が可能かどうか総合的に判断できます。

妊活栄養サポートプラン

栄養は、皆さんの想像以上に健康なカラダを作る大切な要素です。将来、妊娠した時にもお母さん・赤ちゃん共に直接影響を受けるため、まずは食事内容を中心に、今後のライフスタイルを見直してみたい方向けのプランです。計測(身長・体重・体脂肪・筋肉量・血圧)と管理栄養士による栄養カウンセリングを行います。

また、このプランは現在不妊治療中で卵子の質に問題があると疑われている方にもオススメのプランとなります。正しいバランスで栄養を摂取をすることにより、卵子の老化の進行を少しでも遅らせることができ、受精卵の質の向上を目指します。採血検査によって妊娠に向けた栄養バランスに問題がないか測定します。医師と栄養士両者から、現在の身体の評価と今後に向けた適切なアドバイスを行います。

男性プラン

不妊原因の約50%は男性に原因があると言われています。妊娠に向けて自分が本当に大丈夫なのか、不安な気持ちをお持ちの男性向けのプランになります。性病関連の採血検査の結果が出た後、精密機械により精子のスピード、数などを測定します。異常が出た場合も、当院には男性専門の外来がありますのでご安心ください。

プレコンセプションケア外来の流れ

  1. Web予約(必ず不妊外来でご予約をお取りください)
  2. 診察
  3. 検査
  4. お会計
  5. 検査結果お伝えの日(検査日から1週間後以降の土曜日):栄養士からお話→生殖医療専門医師による診察

費用について

女性ベーシックプラン(各種ホルモン採血+卵巣年齢採血)12000円
女性プレミアムプラン
(各種ホルモン採血+卵巣年齢採血+性病検査+子宮頚がん検査+エコー検査)
32000円
男性プラン(性病検査+風疹抗体検査+精液検査)20000円
妊活栄養サポートプラン    問診、食事表、カウンセリング3600円

各種栄養採血 血液検査

25OH-ビタミンD  4000円 
フェリチン1600円
1800円
亜鉛2500円
葉酸2500円

上記の費用についてはすべて税抜の金額です。また別途、自費初診料5,000円を頂戴します。(受診から3か月経過しますと再初診となり自費初診料が発生します。)

栄養士コラム (2024.12.28更新)

【栄養士コラムスタートします!】

皆さんこんにちは。ソフィアレディスクリニックにて栄養外来を担当しております

管理栄養士の風間幸代です。こちらでは毎月1回

妊活中に大切な栄養についてのコラムを投稿していく予定です。

妊活中の食事は、妊娠できる体を作るだけでなく、元気に出産すること、健康な赤ちゃんを育むことにも大きな影響力を持ちます。朝昼晩3回の食事で妊娠力を底上げし、「おいしく食べて健やかな妊娠」をめざしましょう。

妊娠力を高めるには、何よりも「食事」が重要。「好きなものを、好きなように食べる」のではなく、「体のために何を食べるか」を考えましょう。

また、体にいいものを食べることに加え、「妊娠を阻害する因子をどう減らすか」もポイントです。

夫婦で食環境を整え、将来の家族の健康管理を意識することは、これから生まれてくる赤ちゃんからの最初のギフトです。無理せず、日々の生活のなかでできることから少しづつ整えていけるとよいですね!

栄養コラム①妊活中に体重管理が大切な理由【適正BMIを知ろう】

体型は「将来の妊娠しやすさ」とは無関係ではありません。男性も女性も、自分に適した体型づくりが大切です。

体型管理の目安にしたいのはBMI(体格指数)が標準値かどうか。BMIは、以下の数式で求められます。

BMI=体重kg÷(身長m)²

BMIの数値が18.5~24.9であれば標準です。それよりも低ければ痩せ、高ければ肥満と判断されます。BMIは自分の適正体重を探る目安になります。特に生理周期が安定せず、BMIの数値が標準範囲外の女性は、まずは標準値に近づけることを心がけてみてください。

BMIは妊娠しやすさとどう関係するか?

日本人女性は、ダイエットを気にするあまりカロリー不足になっている可能性があります。痩せすぎると女性ホルモンの働きが悪くなり、月経不順のリスクが高まるだけでなく、骨密度も低下するリスクが高まります。

また、痩せた状態で妊娠すると、その栄養状態が赤ちゃんの成育にも影響を与え、小さく生まれやすい(2500g未満の低出生体重児)ことが分かってきています。低出生体重児は、将来、生活習慣病などの病気にかかるリスクが上がる場合もあるので、妊活をする女性は、「妊娠してからではなく、妊娠前から痩せ状態を改善しておくことが重要です。

逆に太り過ぎも不妊の原因である排卵障害を引き起こす可能性がありますし、BMIが30以上になると、妊娠しにくく、自然流産のリスク因子になるといわれています。

妊娠適齢BMIである21~22を目標に体重を管理することが大切です。

自身の必要エネルギー量を知ろう

1日に必要なエネルギーは,デスクワークの成人女性で約2,000キロカロリー、男性は約2400kcalです(厳密には年齢、身長、体重、運動量などによって前後します)。

エネルギー不足は、仕事のパフォーマンスも落ちやすく、疲れやすい、冷える、肌が荒れるなどの不調の原因にも。さらには熱を生み出す臓器である筋肉量の低下を招き、代謝が落ち、食べていないのに太りやすい体質になりやすくなります。日本の働き世代の女性の摂取エネルギー量は、終戦直後と変わらないほどにまで低下しているという現状がありますが、エネルギーは私たちの体を動かすいわば車でいうところのガソリンです。とらなかったら体は機能しません。

妊活中には、自身に必要なエネルギー量をキープできる食事を心がけてください。

まずは朝ごはんをとることから始めてみよう!

エネルギー不足にならないために大切なのが食事を3食ぬかず、朝ごはんをしっかり食べることです。朝ごはんは体温を上げ、体内時計をリセットし、ホルモンバランスを整える働きも。

特に効果の高い朝食は、糖質+タンパク質の組み合わせ!特に効果が高いのが魚の摂取ということもわかっています。

ツナサンドやチーズトースト、卵納豆ご飯、おかかおにぎり、バナナヨーグルトなど、まずは簡単にとれる組み合わせからスタートしてみませんか?

妊娠すると赤ちゃんの発育に必要なエネルギーも加わるので、妊活中よりもカロリーを多く摂取する必要があります。欠食習慣があると、赤ちゃんに必要なエネルギーも不足することに。ぜひ妊活中からの3食習慣を心がけましょう。

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