MEDICAL CARE

診療のご案内

卵子凍結

「いつか」のために、卵子凍結という選択肢。栄養指導・検査などのトータル妊活サポート、痛みの少ない治療、20年以上にわたる採卵・妊娠実績。

卵子凍結とは?

卵子凍結とは、将来の体外受精を見据えて未受精の卵子を採取し、凍結保存しておく技術です。

卵子凍結の仕組みの図解。卵巣から卵子を取り出し、液体窒素タンクで凍結保存する流れを示すイラスト。

卵子は年齢とともに数と質が低下していきます。「今」のあなたの卵子を保存しておくことで、将来妊娠を望んだ時の可能性を広げる選択肢の一つになります。

こんな人が卵子凍結という選択をしています

以下のようなお悩みやライフプランをお持ちの方が、卵子凍結を選択されています。

このような方が卵子凍結を選択されています。周囲の出産報告に焦りを感じる方、仕事やキャリアを優先しつつ将来子どもも欲しい方、パートナーがいないが年齢を理由に諦めたくない方、AMH(卵巣予備能)検査で実年齢より卵巣年齢が高いと言われ早めの対策が必要だと感じている方。

女性の生き方は多様化しており、卵子凍結は一部の特別な人だけが行う珍しいことではありません。

「自分のキャリアやライフプランを大切にしながら、将来の妊娠の可能性も確保しておきたい」

そのような思いを持つ方が、卵子凍結を選択しています。

▼関連記事
AMH検査は本当に意味ない?知っておくべき検査の役割と数値の読み方

卵子の質と年齢の関係

実は、女性は生まれた時点で卵子の数が決まっていて、新しく作られることはありません。

生まれた時には約200万個あった卵子は、月経が始まる思春期頃には約30万個まで減少します。その後も減り続け、特に30代半ばを過ぎるとその減少スピードは加速していきます。

女性の卵子数の年齢による変化を示すグラフ。妊娠20週でピークの約600〜700万個、出生時に約200万個、思春期(20歳前後)には約20〜30万個、30歳で約10万個、40歳で数万個、50歳の閉経時にはほぼ0個まで減少する。出典:産婦人科学書1 生殖医学(冨永敏朗編、1994)を基に作成。

さらに重要なのは、卵子の「数」だけでなく「質」も年齢とともに低下するということです。卵子が老化すると、精子と出会っても受精しにくくなったり、受精卵となってもうまく育たずに流産してしまったりするリスクが高くなります。 

特に35歳前後を境に、自然妊娠する確率や、体外受精などの治療を受けて赤ちゃんが無事に生まれる確率が顕著に低下していくことがデータでも示されています。

治療成績の年齢による変化(2022年)を示すグラフ。26歳時点で妊娠率(総ET)は約50%、生産率(総治療)は約22%、流産率(総妊娠)は約10%。年齢が上がるにつれて妊娠率と生産率は低下し、流産率は上昇する。35歳(グラフ内で黄色くハイライト)を境に変化が加速し、48歳では妊娠率・生産率がほぼ0%近くまで下がる一方、流産率は50%を超える。出典:公益社団法人日本産科婦人科学会「2022年 体外受精・胚移植等の臨床実施成績」。

胚移植あたりの妊娠率は35歳で約40%以上ですが、徐々に低下し、40歳を過ぎると30%台になります。また、不妊治療を受けて赤ちゃんが無事に生まれる確率(生産率)は、35歳時点では約20%ですが、40歳になると数値は約10%と半分にまで低下します。35歳を過ぎる頃から、妊娠と出産をめぐる状況は徐々に厳しくなる傾向があることが報告されています。

そこで選択肢となるのが「卵子凍結」です。 

将来「赤ちゃんが欲しい」と思ったその時に、凍結保存しておいた「若い状態の卵子」を使うことができます。これにより、年齢を重ねてから採卵するよりも、妊娠できる可能性を高めることが期待されます。

▼関連記事
高齢出産を考える方へ|35歳以上の妊娠・出産で知っておきたいこと

ソフィアレディスクリニックの魅力

私たちは、ただ卵子を凍結保存するだけでなく、あなたの将来の妊娠までを見据えたサポートを行います。

1.プレコンセプションケアと卵子凍結の総合的サポート

トータル妊活サポートの概念図。中心の「トータル妊活サポート」を、卵子凍結、精密検査(AMHなどホルモン検査)、栄養指導、生活習慣アドバイスの4つのサポートが囲む構成。

卵子を凍結するだけでなく、将来の妊娠に向けた体づくり(プレコンセプションケア)までサポートします。管理栄養士による栄養指導や生活習慣のアドバイス含め、総合的に妊娠しやすい環境を整えます。

2.当院は卵子凍結保管サービス「Grace Bank」とも提携

採取した大切な卵子は、当院での保管に加え、卵子凍結保管サービス「Grace Bank(グレイスバンク)」と連携して厳重に保管することも可能です。最新のセキュリティ体制のもと、将来の使用時まで安全にお守りします。

※初診時に、保存先として当院またはグレイスバンクのいずれかをお選びいただきます。

▶卵子凍結保管サービス「Grace Bank」はこちら

3.20年以上にわたる採卵・妊娠実績

当院は開院以来20年で採卵数9,000件以上、3,000名以上の妊娠実績がございます。

移植回数ごとの妊娠者数と累積妊娠率のグラフ。妊娠者数は1回目161名、2回目53名、3回目22名、4回目11名、5回目2名。累積妊娠率は1回目55.1%、2回目73.3%、3回目80.8%、4回目84.6%、5回目85.3%。
移植回数その回に妊娠された方累積の妊娠者数累積妊娠率
1回目161名161名55.1%
2回目53名214名73.3%
3回目22名236名80.8%
4回目11名247名84.6%
5回目2名249名85.3%

【このデータについて】
・出典:ソフィアレディスクリニック淵野辺院の診療記録をもとに当院で集計したものです
・対象:2024年1月〜2025年12月に当院ではじめて胚移植を受けた方 292名
 良好な胚盤胞を移植した方が対象です(2段階移植・2個移植を含みます)
 転院・治療終了などでその後の経過が確認できなかった31名は除いています
・対象の年齢:23歳〜43歳
・妊娠の定義:超音波検査で胎嚢(赤ちゃんの入る袋)が確認できた状態をいいます
・経過の追跡:2026年に妊娠された方も追跡して数えています
※治療の結果には個人差があります。同じ結果をお約束するものではありません

長年にわたり不妊治療の最前線で、数多くの採卵と妊娠をサポートしてきました。豊富な経験と実績に基づいた確かな技術で、質の高い卵子の採取を目指します。

4.痛みの少ない治療

採卵時の痛みを最小限にする当院の麻酔プラン。局所麻酔、表面麻酔、笑気麻酔、静脈麻酔の4種類をアイコンとともに紹介。

「採卵時の痛み」は、多くの方が不安に感じるポイントです。当院では、その不安を少しでも和らげ、リラックスして治療を受けていただけるよう、痛みを最小限に抑えるためのさまざまな麻酔方法をご用意しています。

基本となる「局所麻酔」の他に、ご希望に合わせて「表面麻酔」「笑気麻酔」「静脈麻酔」もご相談可能です。お一人おひとりの体調や安全を第一に考え、医師が適切な麻酔方法を提案・判断させていただきます。

5.丁寧なカウンセリング

卵子凍結は、人生における非常に大きな決断です。「本当に今すべきか」「自分に合っているか」など、不安や迷いを感じるのは当然のことです。当院のカウンセリングでは、そうしたお気持ちに寄り添い、じっくりとお話を伺うことを何よりも大切にしています。

治療のメリットだけでなく、お体への負担やリスク、費用についても丁寧にご説明します。

卵子凍結のメリット

妊娠の可能性を「今の若さ」で保存

卵子凍結では、採卵した時点の卵子を凍結して保存します。加齢による卵子の状態の変化を受けにくいとされていますが、将来の妊娠・出産を保証するものではありません。

年齢別・卵子数別の、少なくとも1人の赤ちゃんを持てる確率を示す表。28歳:卵子10個で80%、20個で94%。34歳:10個で75%、20個で91%、30個で95%。37歳:10個で53%、20個で75%、30個で87%、40個で92%。40歳:10個で30%、20個で52%、30個で65%、40個で76%。42歳:10個で21%、20個で36%、30個で49%、40個で60%。44歳:10個で7%、20個で15%、30個で21%、40個で26%。出典:Goldman R.H. et al. Hum Reprod. 2017, 32, 853-859より作成。

日本産科婦人科学会の資料では、34歳で20個の卵子を保存した場合に少なくとも1人の出産に至る確率は約91%、40歳では約52%と示されています(当院の治療成績ではありません)これは、年齢とともに卵子の「質」が低下するためです。

そこで選択肢となるのが、卵子凍結です。

卵子凍結は、卵子の「タイムカプセル」のようなもので、最も妊娠力が高いとされる「今のあなた」の若い卵子を、時を止めた状態で保存しておくことができます。

参考文献:日本産科婦人科学会 ノンメディカルな卵子凍結をお考えの方へ
〈4.卵子凍結のデメリット「年齢別・卵子数別の、少なくとも1人の赤ちゃんを持てる確率」〉

ライフイベントのタイミングを自分でコントロールしやすい

近年は、女性の社会進出や晩婚化の影響もあり、初めて出産する年齢は少しずつ上がっています。実際に、日本の平均初産年齢は30代前半となっており、「30代での出産」は珍しいことではなくなってきました。一方で、一般的に35歳以上での初産は「高齢出産」とされ、年齢とともに妊娠や出産に関するリスクが高まる傾向があることも知られています。

「〇歳までに出産しなければ」と考えるほど、大きなプレッシャーを感じてしまう方も少なくありません。

  • 今は仕事にしっかり向き合いたい
  • キャリアアップの時期を大切にしたい
  • 納得できるパートナーと出会うまで焦りたくない

卵子凍結により、そうした自分の人生設計に合わせて、妊娠・出産のタイミングをより柔軟に考えられるようになります。

精神的なゆとり

「将来子どもが欲しいけれど、今はまだ…」という状況で、漠然とした焦りや不安を抱えている方は少なくありません。 「若い卵子を確保している」という事実は、将来に対する大きな「保険」となり、心の安定につながります。

「今ではないけれど、いつか産めるかもしれない」という保険があることで、将来に対する漠然とした焦りや不安の軽減が期待されます。

卵子凍結のデメリット

100%の成功が保証されない

凍結した卵子が将来必ず妊娠・出産に結びつくわけではありません。

未受精卵子凍結の成績を示す図。採卵率89.9%〜96.9%、凍結・融解を経て授精に臨める率86.0%〜96.8%、受精率71%〜79%、着床率17%〜41%、出産率4.5%〜12%(卵子1個あたり)という各段階の成績を、卵巣から出産までの流れとともに紹介。

この図が示すように、未受精の卵子凍結から赤ちゃんの誕生までに至る確率は、4.5〜12%と報告されています。現在の医療技術では、妊娠の成立や赤ちゃんを得るところまでたどり着く可能性は、それほど高くありません。

だからこそ当院では、「ただ凍結する」だけでなく、事前の栄養指導や検査(プレコンセプションケア)を行い、少しでも質の良い卵子を保存できるよう全力を尽くします。

参考文献:日本産科婦人科学会 ノンメディカルな卵子凍結をお考えの方へ
〈4.卵子凍結のデメリット「年齢別・未受精卵子凍結の成績〉

費用負担が大きい

採卵・凍結費用に加え、保管料(年間)がかかります。これらは原則自費診療となります。

将来の体外受精の成功率を高めるための「先行投資」として、選択されている方もいらっしゃいます。

▼関連記事
卵子凍結はいくらかかる?費用で諦める前に知りたい助成金・補助金や手続きを徹底解説

体に負担がかかる

お薬を使って卵子を育てるとき、まれに卵巣が腫れてしまうなどの副作用(卵巣過剰刺激症候群)が起こることがあります。もちろんリスクはゼロではありませんが、当院では、お一人おひとりの体の状態に合わせて丁寧にお薬を調整し、副作用のリスクを最小限に抑えるよう努めています。

メリット・デメリットを理解したうえで、あなたのライフプランに卵子凍結の選択肢があるのかについて、よく考えましょう。

当院での卵子凍結流れ

ご相談から採卵、凍結までのステップは以下の通りです。

当院での卵子凍結の流れを示す図。1.初診(問診・検査)、2.検査結果のお伝え、3.排卵誘発、4.採卵、5.凍結保管(液体窒素)、6.採卵後診察の6ステップで構成。

お仕事との調整もしやすいよう配慮しています。

初診

医師による問診、経腟超音波検査、血液検査(術前検査/AMH/感染症等)を行います。

卵子凍結の方法やリスクについて詳しくご説明します。

検査結果のお伝え(初診とは別日)

初診時の採血、診察の結果より卵子凍結に向けた

最適な刺激方法を検討・決定します。

排卵誘発(生理3日目〜)

生理3日目から、お薬の内服や注射がスタートします。

診察時は毎回ホルモンの採血と経腟超音波検査を行います。

※採卵日決定まで2〜4回の診察が必要となり、診察回数は卵胞の育ち具合によって変わります。

採卵

朝に来院していただき、採卵術を行います。

採卵後は、院内で1〜2時間ほどお休みいただいてから帰宅できます。

凍結

採取した卵子の成熟度を確認し、専用の液体窒素タンクで急速凍結・保管します。

凍結卵子の保存先は、当院もしくはグレイスバンクとなります。

採卵後診察

生理5日以内に、卵巣の腫れのチェック及び凍結の結果について説明があります。

※卵巣過剰刺激症候群等の治療・予防薬は別途料金がかかります。

卵子凍結費用

卵子凍結は自費診療(保険適用外)となります。

当院の価格表

準備費用
項目
費用
採血(梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV、クラミジア、AMH,E2、LH、FSH、肝機能、HbA1c)
¥29,700
(税抜¥27,000)
採卵費用
卵子獲得数
費用
0個
(採卵手技料、原材料費など)
¥60,500
(税抜¥55,000)
1個
¥121,000
(税抜¥110,000)
2-5個
¥187,000
(税抜¥170,000)
6-9個
¥242,000
(税抜¥220,000)
10個以上
1個あたり¥13,200
(税抜1個あたり¥12,000)
凍結費用(当院の場合)
項目
費用
凍結導入費
¥52,800
(税抜¥48,000)
凍結更新費
1個あたり¥12,100/年
(税抜1個あたり¥11,000/年)
※料金は税込表示です。( )内は税抜金額です。状況により適宜改訂になることがあります。

採卵個数による費用シミュレーション

採卵できた卵子の数によって、凍結費用が変わります。

採卵個数による費用例
採卵個数
準備費用
採卵費用
凍結導入費
追加費用
合計金額
4個の場合
¥29,700
¥187,000
¥52,800
¥269,500
9個の場合
¥29,700
¥242,000
¥52,800
¥324,500
15個の場合
¥29,700
¥242,000
¥52,800
¥13,200×6個
=¥79,200
¥403,700
※料金は税込表示です。※その他麻酔代、診察代、薬局での薬剤費用は別途発生いたします。

注意事項

  • 別途費用について:排卵誘発剤費や麻酔代などが別途かかります。
  • 更新料について:凍結保存は1年ごとの更新となり、年間保管料が発生します(Grace Bank利用料など)。

よくある質問

卵子凍結についてよくあるご質問に回答いたします。

Q 何個の卵子を凍結すれば安心ですか?

年齢によって必要な個数は異なりますが、将来の妊娠率を考えると、15〜20個程度が目安とされることが多いです。AMHの値や将来希望する子どもの人数なども考慮し、医師と相談して目標個数を決めます。

Q 凍結した卵子はいつまで保存できますか?

半永久的に保存が可能ですが、日本生殖医学会のガイドラインでは、母体の安全性を考慮し、使用期限は「生殖年齢を超えない期間(一般的には45歳頃まで)」と推奨されています。

参考文献:日本生殖医学会「社会的適応による未受精卵子あるいは卵巣組織の凍結・保存のガイドライン(2013)」

Q 卵子凍結は何歳までできますか?

多くのクリニックでは、卵子凍結を行える年齢の目安を「40歳前後まで」としています。その主な理由は、年齢とともに卵子の質が低下し、将来の妊娠につながる可能性が低くなってしまうためです。

無事に妊娠できたとしても、40歳以降の出産は「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」などを発症するリスクが高まるとされています。 将来のお母さんと赤ちゃんの安全を第一に考え、このような年齢制限が設けられています。

Q 痛みに弱いのですが、採卵の痛みに耐えられますか?

採卵時の痛みに不安を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、当院では痛みを最小限に抑えるため、麻酔を使用しますのでご安心ください。基本的には、採卵する部分に痛み止めをする「局所麻酔」を行います。 その他、痛みの感じ方やご希望に合わせて、表面麻酔、笑気麻酔、静脈麻酔の採卵も行っております。

お体の状態によっては、医師の判断で安全のために麻酔方法を変更させていただく場合もあります。

▼関連記事
卵子凍結の痛みはどのくらい?痛いと感じるタイミングや対処法を解説

周囲の出産の報告を聞くたびに、どこかで焦りや不安を感じることがあるかもしれません。仕事やライフスタイル、将来の家族。どれも大切だからこそ、「今すぐに妊娠」という選択が難しいと感じることもあるでしょう。

そのような葛藤の中で、将来に備えるために卵子凍結の選択肢を選ぶ方が増えています。納得のいく未来を描くために、まずはあなたの思いを私たちにお聞かせください。

アクセス・診療時間

アクセス

住所:神奈川県相模原市中央区鹿沼台2丁目12-2 サンライズアートビル 2F

神奈川県相模原市・淵野辺駅から徒歩2分

診察時間

AIボット
診療予約