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60歳で更年期ということはありますか?

[2016.01.15]

従来の更年期障害は卵巣の働きが急激に低下する40歳代を中心に考えられていましたが、この時期をうまく乗り越えられなかった人が50代、60代と色々な健康問題を引きずることがあり、これも長引いた更年期障害(最近では老年期障害、中高年女性症状)と位置付けられてきており、その意味で60歳においても広い意味の更年期障害ということもあり得ます。

40歳代ではほてり、発汗、不眠などが著明ですが、50歳代では頻尿(膳胱炎様症状)尿漏れ、性交痛などに移り、60歳代以降では、骨粗鬆症(胃がもろくなる)、動脈硬化による症状(高血圧、心筋梗塞など)やアルツハイマー性の痴呆が発生しやすくなり、これらには全て女性ホルモン(エストロゲン)の関与が明らかにされているので、更年期障害は一時的に終了するものではなく、女性の閉経以後の半生に大きく関わっている問題と言えます。

従って60歳代であっても更年期、老年期障害に包括される一連の病気への対処と予防は必要ですので、自分は更年期時代を過ぎたからもう関係ないとは断言できません。

更年期以降の女性のいきいきした老後のためには、自己管理が大切でありそのためにはきちんと食事と内容の吟味、肥満の予防と適度の運動、一年に一度は必ずがん検診(子宮・乳房)を含めた更年期・老年期の医療チェックが大切であり、これにより質の高い老後を過ごすことができます。

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