51歳です。2年前から閉経・不眠イライラ感など多くの症状があります。すべてホルモン低下のためでしょうか?
[2016.01.15]
いわゆる更年期障害と言われる症状の多くは、卵巣の女性ホルモンの低下が引き金となります。
しかしこれは一つの因子。
さらに症状の出やすい人には次の二つの因子があると考えられます。
一つは人間関係や家族内の葛藤より生じるストレス因子。
本人が気づいてなく、よく調べるとこれが存在することがあります。
もう一つは本人の性格の因子。
物事を真剣に考える人ほど、症状が出やすいとも言えます。
ホルモン低下をきっかけとして周囲の社会的ストレスに本人の性格因子が重複して、不定愁訴と言われるような多くの症状や訴えが出てくるのです。
したがってホルモン補充療法はベースの治療として必要な場合が多いのですが、心因的因子や性格因子が強く表面に出ている場合には心療内科的な治療や精神安定剤の併用等が必要となります。
また、幸いなことに日本には漢方薬治療という方法もあり、ホルモン剤使用による副作用を避けながら治療を行うことも出来ます。
更年期の苦しさを耐えて過ぎるのを待つ時代より、積極的に質の高い老後へ向けて治療を受ける時代となってきております。