メニュー

50歳で閉経しました。閉経直後のほてり感、発汗などはなくなりましたが、下腹の不快感、時には尿漏れもあります。

[2016.01.15]

一般的に女性ホルモン(総称はエストロゲンと言います)の効果が著明なのは、性器、乳房ですが、膀胱や骨なども標的臓器となっております。

従ってエストロゲンの急激な減少は膀胱の萎縮をおこし、特に子宮側の膀胱三角部と言われる場所の萎縮は不快な下腹部の重い感じや頻尿、尿漏れの原因となっている場合があります。

おそらく本症例も更年期に伴う膀胱萎縮がその原因となっている可能性があり、尿中の細菌が証明されないで、尿の濁りもないのに膀胱炎症状のある時は、このことが疑われます。

この場合にはホルモン補充療法を行うと、短期間に改善することが多いので、一時的にホルモン投与を受けてみるのも一つの手段と考えられます。

また、出産や加齢現象によって子宮や筋肉群(骨盤底筋肉)が緩んでしまったために、子宮や膀胱が体外に出てきてしまったこと(子宮脱・膀胱脱)も多くなります。

これに伴っての尿閉や尿漏れもあり、膀胱体操によって、筋肉を強化する訓練も有効ですので、一度試して下さい。いずれにしても一度更年期の専門医と相談してみましょう。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME