42歳喫煙歴が10年あり、禁煙がどうしても出来ません。更年期障害と喫煙は関係するのでしょうか?
[2016.01.15]
先進国ではタバコの煙害は確実に認識され、全体の禁煙率は明らかに上昇していますが、女性の喫煙率が上昇しているのが問題とされています。
特に、次代の子供たちの育児育成に直接関与する女性の喫煙率が高いのは、深刻な問題です。
まず、喫煙が女性に及ぼす影響で最も大きいのは、良くしられるように妊娠との関係です。
喫煙女性の不妊の率は明らかに高く、おそらく排卵や卵の成熟にマイナスの影響があり、これは男性不妊のうち、喫煙男性の精子が減少していることと一致しています。
妊娠した女性がタバコを吸うことは早産、未熟児出産たくさんの人が知っていると思います。
しかし、周りの人の煙害も、自分が喫煙しなくても悪影響があること(受動喫煙)も、よく認識するべきです。
長期間の喫煙習慣は、閉経を平均1.5年早く発症させます。
これはダイオキシンやニコチンの卵巣への直接作用により、女性ホルモン低下が早期よりみられることからも明らかです。
従って、更年期症状も早く出現し、最終的には骨粗鬆症などの末期症状の頻度も高くなります。
女性にとって喫煙は何一つ良い点はありません。
勇気をもって全面禁煙しましょう。
今はニコチンガム、パッチなどのよい方法もあります。