2017年を振り返って!
ソフィアのこの1年間を振り返ってみました。当院ではまず新ビルへの移転より3年目を迎え担当医師の充足を諮りました。2階の不妊専門外来では女性医師の新進気鋭の秦はるか先生が常勤となり、加えて非常勤でベテランの望月医師と、大学で不妊専門外来を受け持つ長谷川医師が参加して常に2名以上の医師で常時外来・採卵・検査等が可能となったことは、スムースに待ち時間なく診療が出来て、さらに各医師による診療方針がばらばらとないように、診療マニュアル作成等も順調に行えました。また院内に少しでもリラックスできるようにデズニーの絵画や、色とりどりの魚が泳ぐ大型水槽を設置し、お子様連れであってもゆったり診療待ちが出来るような空間を作りました。4階の女性診療科では常勤3名の医師と、ベテランの森田医師を専任非常勤医師、また検査・超音波には女性の検査技師に加わってもらい、2階・4階では計6名の産婦人科専門医によって、ゆったりと予約制で待ち時間少なく受診できるようにしたシステムがスムースに運営できるようになりました。まだまだ改善すべき点は多いと考えますが、来年以降もさらに努力したいと思います。次に日本の生殖医療を考えると、今年度はあまり見るべき進歩は無かったように思います。逆に注目のPGSの議論は進まず、すでに水面下ではひそかに進行しつつあるような雰囲気で、静岡のある先生が、学会指針に反したPGSを行ったことで専門医資格剥奪されたとかの何か寒々とした雰囲気を感じました。当院からは今年の生殖医学会〔山口)では、秦先生が『透明帯全欠損卵に対する顕微授精とタイムラプスの観察後の双胎分娩をした珍しい症例」の発表を行いました。先進国の中で最高のART症例数と、施設数を誇る日本の生殖医療が、いまだ最低の出産数〔米国の1/3の成功率)なのはなぜなのか?今年はこのようなことを考えさせられる1年でした。来年も開業時の初心に帰り患者さんのために何が出来るかを心して診療したいと考えていますのでよろしくお願いいたします。