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2016年度全国の体外受精調査結果より(院長コラム)

[2018.10.04]

9月に2016年度の体外受精(IVF)の結果が日本産科婦人科学会より発表されました。これが現時点の最も新しいデータです。2016年度にはIVFで5万4110人の子供が生まれ、前年より3109人増加しており過去最多を更新しました。2016年度は日本全体の出生数は97万6978人で、18人に一人が体外受精で生まれたことになります。晩婚化に伴い高齢の不妊患者が増加する中で、公費助成制度(1回目には30万円助成)も広く周知されるようになってきた事もあり、治療数も増加したと考えられています。学会の調査委員会によると、2016年は過去最多の44万7790件の体外受精が行われ、妊娠後に流産を乗り越えて5万4110人が出生したことになります。新生児のうち2000年には体外受精出世意字の割合は97人に1人であったが、この十数年間の間で急速に増加して、年間の出生児のうち18人に1人となったわけです。世界では1978年英国で初の体外受精児ルイスブラウンが誕生してから今年で40年経過、日本での1983年東北大学での第1例出生から35年、以来累積で53万人を超す新生児がこのARTと呼ばれる医療で誕生したことになります。少子化が叫ばれる中、体外受精法は不妊に悩む方々へそれなりの役割と効果を発揮してきたといえるでしょう。

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