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45歳で分娩された方より

[2016.02.04]

私がクリニックに通い始めた時はすでに44歳でした。さっそく人工授精に入りました。すぐにでもこの人工授精で赤ちゃんは授かるものかと思っていましたが、実際にはなかなか成功しませんでした。外来で45歳が限界と先生に伺った時には大変なショックを受け後で「やるだけのことをやったんだ」と言い訳できるように夫婦で大切な時間を過ごそうと考えました。人工授精を1年以上の続けていて、次はいよいよ「体外受精」にとステップアップするするところでしたが、経済的にも身体的にもここまでが限界というところまで追いつめられていました。その矢先の最後のAIHでの妊娠に成功し本当にびっくり致しました。クリニック卒業後無事に男児を出産いたしました。夫婦で参加させていただいた不妊学級は不妊で悩んでいるご夫婦で満員でしたが、佐藤先生のおっしゃった、「私たち不妊の医師はどんな条件下でも医療技術で妊娠を育てる砂漠の中の一滴の水になりたい」とのお言葉に大変感動いたしました。毎日の子育てに忙しく、なかなかお礼を言うことができず日々が過ぎましたが、先生方、スタッフの皆さま本当にありがとうございました。

主治医からのコメント;最近は40代に入って初めて不妊クリニックを受診する患者さんが少なくありません。晩婚や経済的な理由等の社会的な理由もありますが、生理があれば妊娠できると考えるのは早計です。この方は幸いARTに進む直前での一般治療(AIH)での妊娠でしたが、幸運な一例でありやはり40代に入ったら簡単には妊娠しないと考えて、夫婦で十分話し合いステップアップを常に念頭に置き治療を考えましょう。

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