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30歳台で治療開始後、48歳凍結卵移植で妊娠・分娩された方

[2018.03.27]

分娩よりあと少しで4ヶ月になりますがまだ夢を見ているようです。これが不妊治療の最後と思って、最後に残った1ケの凍結胚盤胞を移植して妊娠したYです。モニターで自分の卵を確認後、移植室で移植した瞬間に理由は判らないのですがなぜか今回は着床した、しかも男の子と直感したのが正夢となり無事ソフィアを卒業、検診を受けた大学病院でも順調に妊娠経過を経て、満期に無事に正常分娩する事が出来ました。超高齢妊娠のため新型出生前診断(NIPT)を受けたり、子宮筋腫が合併していたりと分娩まで行けるのかと心配していたのですが、3100グラムの正常児を満期で無事正常分娩できました。『こんなに順調な妊娠・分娩なら不妊治療に費やしたあの10年間は何だったのだろう」と思いました。夫はほとんどあきらめてようで、子供がいなくても良いよと言っていたのですが、今では子供の泣き声を聞くとすぐに飛んできてあやしています。本当に有り難うございました。〔お子様を見せに当院にこられたときの話をまとめてあります)

主治医よりのコメント:AIHを6回終了後、39歳より体外受精開始、15回の採卵、19回の移植の後29年1月に最終の凍結卵移植で妊娠〔48歳)、29年12月に分娩されました。学会の最新報告(2015度統計)では46~49歳でのARTに寄る妊娠率は移植あたりで4.3%で、内63%が流産しており、生産率は1.3%となっています。ちなみにこの年度の報告では48歳では生産は0件となっています。現在は人生100年の時代となってきており、稀と考えられるこのような超高齢妊娠例もこれからは増加すると予測されます。診察室で居合わせた職員全員にて記念写真を撮りました。苦労して産んだ子は親孝行の子供として育つと信じています。

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