顕微授精で2人出産された方より
拝啓 春陽の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。本来なら、子供たちを連れて直接お会いし、御礼したいところですが、診察中お忙しいと気後れしてしまい、書中でのご報告とさせていただきます。無事に第2子長女を出産いたしました。二人の育児であわただしく、ご報告が遅れて申し訳ありません。出産するまでつわりが続き、お米が食べられずそのためか母子ともに体重が増えず、やや小さく生まれましたが、現在ではそんな事も忘れるくらい離乳食もよく食べ、お兄ちゃんの後を一生懸命追いかけています。先生のおかげで授かった長男も3歳になり、腕白盛りですが、妹には優しく話しかけ、世話をしたがったりと頼もしい限りです。通院を始めてから、初めての体外受精でひとつも受精せず受精障害とわかったときは、動揺し、不安になり、佐藤先生にメールで問い合わせをしたこともありました。あの時も、そして治療中はいつでも、私の疑問や不安にしっかりと答えてくださり、本当にありがとうございました。通院中は気持ちが沈むこともありましたが、佐藤先生の診察を受けると気持ちも落ち着き前向きになり、あきらめることなく治療を続けることができました。また、看護師さん、受付の事務の方には採血等の時間の調整を何度もしていただき仕事を続けながら通院ができたこと、やさしく声をかけていただき安心できたこと・・・本当に感謝しております。
治療に協力・支えてくれた主人は、二人の育児に不器用ながらも一生懸命で”長い治療期間があったからこそ、本当にかわいく、喜びも幸せも倍以上だよね”と言ってくれ、子供を授かるまでの時間が、私たち家族をより暖かく、しっかりとした絆で結んでくれたのだと思っております。二人の子供が生まれた瞬間・かわいい寝顔・家族4人で笑いあう時間・祖父母が孫たちと遊んでいる姿・今こうして慌しくも充実した日々が遅れるのも、佐藤先生をはじめ阿久津先生、スタッフの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
主治医よりのコメント:私たちにとってこのような感謝の手紙をいただけるのが本当にうれしいことです。先日残念ながら逝去された日本最初の体外受精に成功された偉大な私の恩師鈴木雅洲教授が言われた、”常に不妊に悩む患者さんとともに”を心に刻み不妊治療の道を進みたいと思います。