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閉経期の高コレステロール症について教えて下さい。

[2016.01.15]

女性は男性に比べて一般的には高コレステロール血症(高脂血症含む)は少ないのですが、閉経後にその発症のリスクは上昇します。

閉経前は男性に比べ魚や野菜の摂取が多く、かつ喫煙率が低いなどライフスタイルが良好なのに、閉経期の50歳前後から急激な上昇がみられ、しかも高齢者人口が男性より1.4倍も多いため、高齢女性の循環器症患者数は女性の方が4割も多いとのデータがあります。

すなわち心筋梗塞や脳梗寒、高血圧、糖尿病といった疾患症へとつながるわけです。

この予防と管理には禁煙を守り、糖尿病予備軍とならないため間食を抑え、運動することが大切です。

また日本人には魚類を摂取する習慣があり、これは心血管疾悪のリスクを下げるので続けましょう。

住民健診は逃さず受けましょう。更年期障害を訴えて来院する女性の5割に高脂血症があるとの報告もあるので、閉経以後に子宮癌、乳癌検診などで婦人科外来を受診した時は一度血流のコレステロール(TC)や中性脂肪(TG)、善玉コレステロール(HDL-C)などもチェックしてもらうのが良いでしょう。

朝食摂取後の採血で空腹時でない事を気にする方もありますが、負荷テストと同じなので、食事摂取後を告げて受けて下さい。

いずれにしても閉経後の高TC、TG血症はその方のライフスタイルと固く結びついている生活習慣病です。

軽視せず、体の黄信号と考えて医師と相談しましょう。

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