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自律神経失調と更年期とは違うものでしょうか?

[2016.01.15]

更年期障害は大体ある一定の順序で病状が出現することが分かっています。

40代に入ると多くの人は月経周期が乱れ始め、ます24日以下と短くなり、やがて不規則から遅れるようになり、やがて閉経へと向かいます。

45歳ころから血管のしなやかさを司る自律神経系が乱れ、顔のほてり、発汗などの症状が強くなり、かつ頭重感、不安、憂うつ感などが加わります。

この引き金となるのは卵巣の女性ホルモン低下と、心理的なストレスによるもので、自律神経失調とは更年期障害前半に見られる主な病因と考えられます。

一方50代に入ると卵巣ホルモン産生は極端に低下するので、膀胱炎症状や尿漏れ、さらには高コレステロール血症や骨粗鬆症へと晩期の更年期障害へと進展していきます。

よって早い時期の症状が自律神経失調、遅くなって出現するのが女性ホルモン欠乏症と考えて差しつかえありません。

ホルモンをコントロールする脳の部位と、自律神経のコントロールセンターはお互いに隣同志のために、片方の不調は他方の不調を引き起こして、悪循環の症状悪化へと進んでいくのです。

卵巣の機能が停止し、閉経した後でも、女性ホルモンの量はゼロとはなりません。

脂肪や副腎、卵巣そのものも、足りない分を補うように大活躍をするのですが、それでも充分ではありません。

それを補うのがホルモン補充療法(HRT)です

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