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胚培養士とはどんな事をするのですか?

[2016.01.14]

生殖医療胚培養士(エンブリオジスト)は現在のARTには欠かせない存在であり、生殖医療の成績を左右するチーム医療の一員です。現在の日本では大学の生物学系学部(農学部、獣医学部、理学部など)の卒業生や、臨床検査技師資格を持つ方や、一部には看護師資格を有する方により支えられています。ARTの始まりの時期には日本では医師がすべてを行っていましたが、次第に欧米のように独立した胚培養士が出現し現在は培養を始め顕微授精などの重要な手技はほとんどこれらの培養士の手によって行われるようになっています。日本では日本卵子学会認定の生殖医療胚培養士と臨床エンブリジオスト学会認定の臨床エンブリオロジストの2本建ての資格認定がありますが、最近国家資格への資格認定制度確立の機運もあるようです。直接患者さんの目にはつきにくいですが、当院では出来るだけ患者さんとも接触・対応を持てるような場を多くしております。採取した卵に精子を一緒にして(媒精という)受精ー分割―孵化を観察して、卵のグレードを決め、子宮内に移植するまでのARTでの大切な役割をしています。また余剰卵は凍結保存し次の妊娠に備えるなどの仕事は24時間ありますので、冷静で細やかな配慮が必要です。その意味で専門職でもあり、女性の活躍の将来的な大きな分野とも考えられます。もちろん現在では多くの男性培養士も活躍中です。

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