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精液検査について

[2016.08.03]

現在不妊症原因の半分は男性因子です。多くは精子に問題があり、必ず精液検査は必要です。3~7日の禁欲の後、マスタベーションにて指示された容器に採取し、2時間以内に検査へ提出いたします。自宅採取も可能です。すぐに自動精子測定器にて検索され、同時に尿路系感染症のチエックも行われます。問題がある場合は3ヶ月程度の間隔で再度検査をお勧めいたいます。精子の成熟には10~12週の期間が必要ですので、現在の精子性状は3ヶ月前の状態を反映していると想定されます。薬物療法もこのような理由で少なくとも3ヶ月は継続が必要です。現在の正常値は新WHO基準で以下の如くです。(  )は旧WHO基準。

     精液量      ;1.5ml以上     〔2,0ml以上)

     PH値        ;7.2以上      〔同じ)

     精子濃度     ;1,500万以上/1ml (2,000万以上)

     総精子数     ;3,900万以上     〔4,000万以上)

     精子運動率    ;32%以上     (50%)

     精子正常形態率  ;15%以上     (30%)

     精子生存率    ;58%以上     (75%)

     白血球数     ;1ml中に100万個以内〔同じ)

現在まだ新旧基準が混在して使用されています。また自動測定器にはコンピュータ分析機能がありSMI(精子自動指数)が80未満の場合には上記の数値が正常でも睾丸機能不全が存在する可能性があり、ホルモン測定などの精密検査が必要となることがあります。またこの検査はあくまでスクーリニングテストですので、検査正常と言われても不任原因が男性因子では無いと言うわけではありませんので注意が必要です。其のほかにも必要に応じてさらに精密な機能検査・形態検査がありますので、主治医と良く相談しましょう。また泌尿器の専門医との共同治療が必要となる場合もあります(たとえばmd-TESE)。

 

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