第6回日本抗加齢医学会
[2016.01.15]
更年期女性のメタボリック症候群予防の試み
-イソフラボン・アグリゴンの抗肥満作用について-
(平成18年4月5日:東京ホテルニューオオタニ)
女性はエストロゲンが十分にある若い時代は女性ホルモンが抗酸化力、抗肥満作用などを有しているために、肥満になることは少なく、帰って現代は若者の極端なダイエットによる「やせ」の方が問題になっている。
しかし、閉経とともに急激な女性ホルモンの低下は、更年期障害の発症とともに、女性もいわゆる「中年太り」に向かい、しかも、悪玉である内臓脂肪の増加が急激におこることが知られている。
したがって、当院で経験したBMI指数30以上の肥満婦人に食事指導のみと食事指導+アグリゴンイソフラボン投与の2群に分け、8週間をみたところ、優位にイソフラボン投与群に体脂肪も内臓脂肪も減少した。
これはイソフラボンのもつ女性ホルモン作用と抗酸化作用によると推定される。