第51回日本生殖医学会
[2016.01.15]
低刺激周期採卵((クロミフェン採卵周期)時での卵胞液中抗酸化力、酸化ストレス度の測定意義)
(平成18年11月9~10日:大阪)
通常の体外受精では、大量のhMGで刺激するためr、卵を育てるための卵胞液中の環境も正常とは異なっている可能性もある。
一方、現在のヒトの廊下や癌化などには多くの抗酸化力と酸化ストレスのバランスが崩れた時におこる事が判明しつつある。
そこで、今回は正常の周期に割合近いクロミフェン採卵時に採取した卵胞液中の酸化ストレスと抗酸化力を測定して、卵の質や受精の有無、妊娠との関係などについて、50例について検討した。
その結果から、妊娠した4例は対象例の平均線(平均値)の上に存在したが、採卵を試みたが、卵胞中に卵が存在しなかった空っぽの卵胞(empty follicle)4例では明らかに酸化ストレス度が上昇しており、採卵前の卵の質や発育には活性酸素が何らかの役割を果たしている可能性があると考えられる。