不妊カウンセリングが困難な症例について
(平成17年8月5日:大阪)
受精卵診断が日本では今のところほぼ不可能なため、母親側に転座(均衡型)がある受精卵には異常があるものと、正常のものがあり、異常卵を戻した場合再度流産に終わる(習慣性流産)。
体外受精で2度胎児死亡を経験した、このような症例が再度IVFにチャレンジし、双胎(2卵性)となったが、1児は10Wで死亡、残る1児は超音波上は異常なく15週を過ぎたので、公的病院での出生前診断を希望したが、中絶を前提での診断はしないと拒否された例を通して、不妊カウンセリングの限界について述べた。