第22回日本更年期医学会
[2016.01.15]
中高年女性検診におけるウエスト周囲径測定はメタボリック症候群発見に有用か
(平成19年11月17日:大手町サンケイプラザ)
2008年4月より従来の市町村基本検診に変わり、特定検診といって、生活習慣病に特化した検診が行なわれることを決定している。
女性の場合、40歳以上で、まず腹囲が90cm以上がチェックポイントになり、これに高血圧、高血糖、高脂血症などが加わると、メタボリック症候群やその予備軍として指導の対象となります。
この女性腹囲90cmはいろいろと問題もあるが、当院で行った145例の腹囲検診では約20%が該当し、確かに90cm以上あれば生活習慣病に至る危険性は強いが、一方内臓脂肪の危険域100cm2より検討すると90cm未満でも100cm2以上の内臓脂肪症候群が少なくなかった。
これらより90cm以下の腹囲であっても、メタボリック症候群ではないとは言い切れないので、十分注意が必要で、一度は内臓脂肪量チェックはしておくべきです。