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第19回神奈川母性衛生学会

[2016.01.15]

喫煙と体外受精成績

(平成18年2月4日:横浜)

日本では、男性医師の21%、女性医師の13%、看護師の25%に今でも喫煙経験があるといわれています。

そんな環境下では、不妊症の夫婦でも多くの喫煙者が存在することが想像されます。2005年1月より12月までの間に、当院で体外受精、顕微授精を受けた378例のカップルに対して、アンケート聞き取りを行って、体外受精・顕微授精時の卵質や妊娠を検討した成績を発表しました。

日本人を対象に、このような多くの症例検討は少ないようです。

成績は、不妊Q&Aの(喫煙は体外受精にどんな影響を与えますか?)に示しましたが、女性が喫煙するときの妊娠率18%、最近まで喫煙していた群28%、喫煙経験なしまたは6ヶ月以上前に禁煙した群37.2%と明らかに喫煙は体外受精成績を下げており、男性の精子所見からも重症な乏精子例は喫煙者に多く、特に顕微授精となる症例と喫煙率は明らかに相関をしております。

更に詳細な結果は6月の不妊学会関東地方部会でも発表予定です。

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