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第139回日本生殖医学会関東地方部会

[2016.01.15]

不妊治療での流産胎児絨毛染色体検査症例とその後

(平成21年2月14日:杏林大学(東京))

流産の多くは受精時の突発的な染色体の組み合わせの異常に由来することが多い。

当院では不妊治療によって妊娠に成功したが、結果として流産に終わった症例については、出来る限り、胎児・絨毛部分から染色体分析を行うように勧めています。

この3年間で分析を行った約50例のうち60%が常染色体トリソミー(2本である染色体が3本ある異常)であり、10%が構造の異常(組み合わせがずれているものなど)で、数%が性染色体系の異常であった。

40歳以上の流産では、明らかにその頻度は上昇しており、一般不妊治療の方がARTによる妊娠より染色体異常頻度が高かった。

習慣性流産のうち、3例が受精卵診断を受けて、うち2例が妊娠、分娩に成功した。

流産の組織染色体をしらべることは、悲しい流産の次の治療への強い手助けになることも理解したい。

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