第137回日本生殖医学会関東地方部会
[2016.01.15]
ARTによる高年齢(40歳以上)の妊娠例とその予後
(平成20年2月2日:日本大学会館(市谷))
最近では40代以上の不妊患者さんの採卵数が全体の約3割を占めるようになってきている。
しかし妊娠になると注射薬などへの反応が低下し、採卵数の低下、良好卵数の減少、妊娠数の低下と平均妊娠率8%と20代、30代と比較するとかなり低い。
しかし、40歳と41歳またはそれ以上では明らかに妊娠率は低下し、さらに流産した症例で胎児の染色体に異常を有する例も増加している。
これらの事実からはできれば30代に妊娠できるような条件と治療の環境を作ること、患者さん自身が40歳代の妊娠率の低下など治療上不利になることを自覚することなどが大切と考えられる。