男性不妊を顕微授精で乗り越え2児分娩された方より
少し前に出産の報告をした者です。先生にお会いしたときには緊張してしまいうまくお伝えできませんでしたので失礼ながらお手紙を書かせていただきました。別の病院でタイミングをしばらく見てもらっていましたが、妊娠しなかったので念のため主人の検査をしてもらったところ、この精子の質と量では自然妊娠が望めないということを知り、とてもシヨックであの日のことを今でもはっきりと覚えています。主人はひと回り私よりも年上で年齢など心配でしたが『いつか授かるだろう」と漠然と思っていて、しっかりと話し合っては来ませんでした。友人たちが妊娠・分娩してゆく中、いつしかそれが嫉妬に変わり自分でもいやな気持ちになりました。ソフィアで治療している友人に紹介してもらい再度初期検査をし、治療内容を聞いたときには迷うことなく顕微授精に進みたいと思いましたが、主人と2人の意志を固めるのにはやはり時間がかかりました。手術をして精子を取り出す方法などの話を聞いて本人も本気で治療を決意して禁煙に成功して複数の受精卵を得られ、妊娠・分娩にも成功しました。ソフィアとの縁が無ければわが子を抱きしめていられないと思うと感謝してもしきれません。先生の的確・冷静な治療で遠回りしていた治療も速く進められました。最初の新鮮胚移植で妊娠出産することが出来たときに、夫をお父さんにしてあげられてよかったと夫婦で喜びを噛み締めました。---(中略)---。そして今回最後に残った凍結卵で妊娠中のトラブルを乗り越えてまた無事に次男が誕生しました。精神的、金銭的にも辛く先の見えない治療でしたが、今の医学と皆様のお力添えで今の幸福な生活があると思っています。多くの赤ちゃんを望むご夫婦の願いが叶いますようにますますのご発展を祈念いたしております。
主治医よりのコメント;長文でしたので一部割愛させていただきましたが、1回の採卵で兄弟を得ることが出来たご夫婦に心からお祝いを申し上げます。またかわいい兄弟の家族写真をお送りいただき有り難うございました。ソフィアのアルバムにしっかりと収納してあります。現在では不妊原因の半数は男性不妊です。しかし多くのご夫婦はこのことを知らずにいるため、治療開始が遅れているのも現実です。まず男性の自覚と覚悟がわが子と出会う第1歩だと思います。