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男性不妊とメタボリック症候群

[2018.04.10]

精子数が少ない男性はそうで無い男性と比較して性腺機能低下である可能性が12倍高くなり、合併症として心筋梗塞や骨密度などが存在しやすいことが今年3月17日の米国内分泌学会で発表されました(バドバ大学、Alberto  Ferin ら)。また精子の減少した男性は、コントロールと比べて肥満係数(BMI)や腹囲が増大しメタボとなる確率が1.2倍と高いと示されました。これは精子数の減少がコレステロールなどの脂肪代謝の変化と関連している可能性があるということで、精子の質が男性の全般的な健康度と密接に関連していると報告されました。従来より精子減少症や不妊男性は、高脂肪の食事摂取が影響していることが知られていましたが、これを含め男性が不妊検査を受けることにより、全般的な健康問題を調べたり、病気の予防に役立つと結論されています。これ値は別に日本の福岡大学医学部の柳瀬俊彦教授も血中の男性ホルモン量が少ないとメタボや糖尿病になりやすいと述べています。4ng/ml以下の場合は注意と言いますが、われわれが男性で低テストステロン血症と診断するのは、3.5ng/ml以下ですので4~3.5以下の男性は注意が必要でしょう。特に糖尿病男性の24%が潜在性の性腺機能低下症であり、4%が生まれつきの原発性性腺機能低下症との報告もありますので男性不妊の方は生活習慣病のチエックと男性ホルモン検査の両方の検査を受けることが望ましいでしよう.

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