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環境ホルモン(BPA)について

[2016.02.14]

喫煙の不妊症男女に及ぼす悪影響は明らかであり、喫煙者のART妊娠率は明らかに低いことは、我々もすでに報告をしています。今回は2016年1月の米国内分泌学会(ENDO)の報告から紹介します。239人の体外受精を受けた女性について、飲料ボトルやカップラーメンの内部コーテングに用いられている環境ホルモンのビスフェノールA(BPA) との関連で、尿中BPFが高い群ほど、着床率・出産率が低く早期流産率が高いことが判明。さらに大豆食品を日常的に摂取している女性群では体外受精の転帰にはBPAは関係なかったという。すなわち大豆食品の摂取で、BPAの不妊治療への悪い相互作用で防げる可能性を示しています。従来よりBPAはエストロゲン類似作用を持つ悪い環境ホルモン化学物質として知られていましたが、「妊娠希望の女性はBPAを完全に減らすことは不可能であるが、しかし食生活の見直しでそのリスクを減らせる可能性が高い」と述べられています。喫煙を辞め、BPAを避け、大豆製品を多く取ることで妊娠率を上げられるかも知れません。

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