気分が憂うつで何をするにも億劫です。更年期のせいでしょうか?
[2016.01.15]
不安やいらいら感があり不眠症気味、何もやる気がせす、全身倦怠感が強い。
こんな「うつ気分」は誰にでもあり、これは何らかのストレスに対する正常な反応ですが、一ヵ月以上このような状態が続いた時には「うつ病」を疑います。
特に更年期以後では夫のリストラ、親の死亡や、子どもの教有問題等、社会環境因子の変化が次々と起こってくるので、何とか日常生活は送れるが、やる気が出ない、仕事が進まないといった症状だと、本人も周囲も病気と気付かないので、本人だけが苦しむというような事が往々にして起こりがちです。
特にストレスの発散がうまく出来す、几帳面でいわゆる「燃えつき症候群」や「空の巣症候群」になりやすい人は要注意です。
うつ病かどうかは
- 抑うつ気分
- 何をやっても喜びを感じない
- 疲れやすく活力低下があるという三徴候と
- 集中力・注意力の低下
- 自信がなく自分は駄目人間と思う
- 将来に希望がもてない
- 不眠・食欲不振がある
- 自殺を考えるなどの一般症状
のうち、2つ以上ずつあればうつ病の可能性があります。
これらの症状のある時には早目に受診し、相談しましよう。
医師と話すだけで良くなることもあり、また現在ではSSRIという副作用の少ない、よい薬もあります。
まわりは「頑張って」と励まさないで、心身の休養が取れるように配慮してやることが大切です。