月経前症候群(PMS)について
[2018.11.18]
PMSは『月経前3~10日の黄体期に続く精神的・身体的症状で、月経発来とともに消失するもの」と定義されています。症状には激しい怒り、いらいら、抑うつ、混乱、乳房緊満感、腹部膨満感、頭痛・浮腫などが多く見られます。病態ではエストロゲン・黄体ホルモンの性ステロイドのアンバランスに関与する脳内ホルモンのセロトニンの分泌不全と考えられています。これらの症状で日常生活に支障かあれば治療したほうが良いでしょう。原因から見てSSRIといわれるセロトニン調整剤が適応となりますが、浮腫が強ければ漢方薬や、低容量ホルモン剤(低容量ピル)などがつかわれます。精神症状が強い場合には精神科の専門医を紹介する場合もあります。