最近の性感染症の増加(厚労省2015年キャンペーン)
性行為によって感染する病気を性感染症といい、いわゆる性病といわれるもの以外にも多くあります。このなかでも現在急激に増加しているのが梅毒とクラミジア感染です。梅毒については2010年に10万人当たり男性で0.80人、女性で0.19人だったのが、2015年では男性3.13人(3.9倍)女性が1.17人(4.3倍)となっており、この急激な上昇に厚労省もキャンペーンを開始しています。性感染症は薬による治療でほとんど回復しますが早く見つけて治療にはいることが重要です。治療せずに放置すると、将来不妊症や、生命にかかわる事もあります。排尿時の痛み・かゆみ、尿道やおりものに膿が混ざっていたり、陰部にしこり・潰瘍・いぼ・水泡などがあれば早めに受診しましょう。また性交したパートナーが性感染症と診断された場合は80%は感染している可能性がありますので症状がなくても受診が必要です。大部分の性感染症はコンドームで予防できますし、また性行動に慎重に対処するという節度ある生活も勧められます。現在性感染症として知られているのは、性器クラミジア、淋病、梅毒、HIV,外陰ヘルペス,尖圭コンジローマ、A型肝炎、B型肝炎、トリコモナス、性器カンジダ、赤痢アメーバ、ケジラミ症,疥癬など多くありますので、大丈夫だろうという自己判断ではなく必ず専門医を受診し相談してください。