メニュー

最新の不妊治療について教えて下さい。

[2016.01.14]

医学の中でも不妊症に関する研究と治療はここ20年の間に格段の進歩をとげた分野です。

英国で世界初の体外受精児が誕生したのが20余年あまり前ですが、それを契機に世界中で多くの不妊治療の実績が積み重ねられてきています。
体外受精(IVF)の普及がその契機となったわけですが、今では受精した卵の保存(凍結卵保存)、顕微受精(顕微鏡下で1つの卵に1匹の精子を細いガラス管を用いて受精させる法)、胚盤胞移殖(着床直前まで受精卵を培養し、胎児になる細胞と胎盤になる細胞まで分化した卵を子宮内に移殖する方法)、補助ふ化法(高年齢などで固くなった卵の外側を着床しやすくするため薄くする方法)などが臨床応用され、すでに多くの症例が妊娠、分娩しております。

今後の問題として、現在国のレベルで検討されているのが、すでに諸外国では一般化している他人や兄弟の卵や精子を使って体外受精を行う方法(いわゆる借り腹、貸し腹と言われるもの)、高年齢の人の卵の細胞質を若い人の細胞質と入れかえて受精卵を作る方法(受精卵の若返り法)などが検討されていますが、倫理的な検討が遅々として進まない中で、医学面の進歩が先行しているような状況がみられます。いずれにしても生殖医学の進歩は不妊症の患者さんに、大きな希望を与えています。不妊外来の最新の不妊治療欄をご覧ください

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME