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更年期障害のためホルモン投与が必要と言われましたが、ホルモン以外の方法はないのでしょうか?

[2016.01.15]

2002年のアメリカでの長期に渡るホルモン投与試験の結果、心筋梗塞や乳癌への影響があるとのことで、ホルモン投与(HRT)が一部中止されました。

日本人と白人では疾病の性格に大きな違いがあるので、全てこれでHRTが否定されたわけではありませんが、不安を覚えた患者さんも多いことでしょう。

しかし短期間(二年位)のHRTや、子宮を取ってしまった人への急性期症状(ほてり・発汗など)には最良の治療ですし、管理・検査をきちんとしていれば心配なくHRTを受けても良いでしょう。

親・姉妹などに乳癌の方がいる場合には次に述べる様なHRT以外の方法もあるので、HRTを望まない方は一度こちらの方法を試みてもよいと思います。

更年期の自律神経失調症状には、当帰筍薬散・桂枝挟苓丸・加味道遥散などが用いられ、またエストロゲン様作用とともに強い抗酸化力をもつアグリコンイソフラボンや、ハープのプラックコホッシュのサプリメントによる補充が有効なことも少なくありません。

また「医食同源」との言葉があるように、日常の生活習慣が最も大切です。

冷え症が約半数の方に見られるので体をしめつける様な衣服は避けて、ストレッチやウォーキングを取り入れることや、適正体重を保つ範囲の摂取エネルギーと脂肪・糖分・塩分の取り過ぎに注意しミネラル・食物繊維を十分に摂ることが大切です。

サプリメントの使用も、十分な食生活があってこその効果です。

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