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更年期障害とはどんな症状がありますか?

[2016.01.15]

現在日本では45歳以上の女性が半数以上を占め、内80%は何らかの更年期障害症状を訴えており、これは閉経による急激な低下のみでなく、年齢に伴う外的ストレスが複雑に絡み合って起こると考えられます。

現在の平均閉経年齢は51歳なのでその前後5年、45歳~55歳位の間が最も典型的な症状が出やすく、多くは老年期に向かって軽快しますが、慢性的な症状(頻尿や膣萎縮、動脈硬化や骨粗鬆症など)は老年期にも残り、老齢時でのQOL(生活の質)を低下させます。

これは女性にとってエストロゲン(女性ホルモン)が神の手として今まで女性を守ってきたのに、卵巣機能の衰退とともに低下するからです。

治療はこの成立機序を考えるとホルモン補充療法(HRT)か第一選択で、さらに抗うつ剤、安定剤、自律神経調節剤、漢方薬などが使用されますが、その他心理療法としてカウンセリングや行動療法としてスポーツ、文化活動、環境の改善等の組み合わせが必要です。

今では血液中の下垂体ホルモン(FSH)、エストロゲン、副腎のホルモン(DHEA-S)を測る事でホルモン年齢を推測できるので、大きく年齢とずれている方はHRTを考えた方が良いでしょう。

また更年期で気をつけなければならないのは、甲状腺疾患で閉経期女性の17%強は甲状腺機能低下があるとの報告もあり、症状が更年期障害に似ているので必ず甲状腺ホルモンのチェックも受けて下さい。

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