更年期に急増するメタボリック症候群とは?
[2016.01.15]
今年4月にメタボリック症候群の診断基準が発表されました。それによると必須条件としてウェストサイズが男性85cm以上、女性90cm以上とし、これに加えて血液の中性脂肪150mg以上か善玉コレステロール(HDL-C)が40mg未満、空腹時血糖110mg以上のうち2つ以上あった時としています。
内容的には「内臓脂肪蓄積があり、それでインシュリン(糖をコントロールするホルモン)が効きにくい体質(糖尿病になりやすい)、コレステロール系の異常や高血圧などを合併する病態で、動脈硬化になりやすい状態」と解釈されます。
日本では現在千四百万人(人口比11%)が、5年後には二千万人(16%)に達すると予想され、中高年の国民病になる可能性があります。
この病気は薬による治療より、食事改善や運動療法などの根本治療か必要となります。
一度病態が進行して糖尿病や高脂血症などの生活習慣病となると、治療が長期になるため、メタボリック症候群の段階で予防することが大切です。
その基本的な危険性は内臓脂肪の蓄積なので、これを防ぐことが重要でしょう。
女性の場合は30代の後半から内臓脂肪の増加が著明となります。
しかも「かくれ肥満」と言われる外見上は肥満でないのに、実は白色細胞と言われる燃えにくい脂肪を溜め込んでいるタイプが少なくないので注意が必要です。
日常生活で肥満を予防するとともに、抗酸化力のある食事や適度の運動をし、足りない時にはサプリメントの使用も効果的と考えられます。